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社畜転生令嬢は惰眠を貪りたい。王妃には興味ありません。  作者: MOKO773


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14 母からの手紙

 前略 元気に過ごしていますか?

ホワイトウッドの白樺の樹々は葉が少しつき始め、清涼感のある景色です。

ルイならきっと毎日楽しく、よく食べてよく寝ていることと思います。私の娘ですからね。

こちらはルイが居なくなってから、森の精霊達が少し騒がしい日々が続いています。私のお友達の白い鳥のぴょこに聞いたら、重鎮クラスの精霊様が出奔したとか。口の悪いというかやんちゃな感じの精霊らしいのだけれど、もしかしてルイの近くに行っているのではと思い、手紙を書いています。

 ぴょこや曾祖父から聞いた情報を知らせます。例の精霊がルイの元に行っていないようでしたら、以下は読まなくて良いです。

父も母も兄も貴方の幸せを祈っています。

              かしこ 母より


ホワイトウッドの白樹の精霊王の取扱説明書


1 . 名前を与えてはならない


2 . 白以外の色を求めてはならない(特に黒)


3 . 人間の姿を乞うてはならない


4 . 懐かれてはならない


5 . 何も与えてはならない


追伸  言い忘れていました。ルイが生まれたとき、ホワイトウッドの森が白く輝き、白い精霊達からの祝福が一斉に届きました。その筆頭が白樹の精霊王だったらしいのです。



「ルイ様、5はともかく、全て実行済みでございます」

冷ややかに万能メイドのサラは主人に宣告する。侯爵令嬢ルイは固まっていた。

「精霊ではなく、精霊王?」

「やっちゃったのは仕方ないとして、実行後はどうなるのでしょう?」

サラ、少し砕けた言い回し。

「ちょっと楽しんでない!?サラ」


「やっほー、元気?」と渦中の白猫こと白樹の精霊王疑惑の白ちゃん登場。

「わざとやってる?」

ルイ、白ちゃんを睨む。

「ササミ、くれ」

白猫は、悪戯っぽく上目遣いにルイを見上げ、右手をルイの顔にむにゅっとした。




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