↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜転生令嬢は惰眠を貪りたい。王妃には興味ありません。  作者: MOKO773


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
13/32

13 春の予感

 3月の学園は浮き足立っている。

 教師も生徒も、4月からの本校での生活を楽しみに、移動のための準備を始める。侯爵令嬢ルイも万能メイドのサラと共に、寮室で荷造りをしていた。令嬢はメイドに任せて通常は荷造りをしない。しかしルイの転生前の気質と習慣から、自分のことはなるべく自分自身でやりたい派だ。

給仕は圧倒的にサラの方が、効率よく早くできるので任せている。何よりもサラの淹れる紅茶が美味しい。


「ルイ様、この猫ベッドは捨てますか?」

最近、サラは白ちゃんに冷たい。白猫のもう一つの姿であるホワイトという青年の姿を見てから、特に冷ややかな対応になった気がする。

「ようよう、新しいもっと高級なのを買ってくれるなら、捨ててもいいぞおー」

相変わらずやんちゃな白猫の話し方に、サラは眉をひそめた様な表情を一瞬見せたが、冷たい表情で白ちゃんを見下ろす。いつも白ちゃんの登場は突然である。そして、偉そう。

「お嬢様、猫ベッド、捨てますね」

「おい、無視すんな」

白ちゃん、爪を立てる。

サラの靴を狙ったがかわされる。

サラは猫を一瞥し、猫ベッドを持って、扉から出ていってしまった。


「白ちゃん、ホワイトになって荷造りを手伝ってくれない?」

「俺様は、ご主人様の加護に忙しいので無理」

よくわからない理由を述べて、窓から散歩に出掛けてしまった。


それにしても、勉強そこそこの平穏な学園生活はいいな。

友達はまだできないけれど、アル王子の絡みも最近ほぼなくて気楽。

少々うるさい白猫、寡黙なメイドだけで、厳しい教師も膨大な課題も無い。

睡眠もたっぷり取れる。ご飯も美味しい。

ただし、贅沢な話だが、刺激がないのが物足りない。

恋したいなあ。


窓ガラス越しの透き通った空を見上げて、前世も今世も恋を知らない侯爵令嬢ルイは溜め息をついた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。