↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/26

第13話。旅立ち。舞い込むトラブル(後編)

駆けつけた勢いそのままにラルフが盗賊に突撃していく。

相手が振り向くよりも早く二人ほど吹き飛ばした。

そしてそのまま次々と盗賊を仕留めていく。

武器を持った連中が標的をエルフからラルフに変え取り囲む。取り囲んでいるが実力差は明白だ。明らかに格下なのだろう。数の有利があるにも関わらず戦闘にすらなっていない。

切りかかった瞬間顔面に一撃をくらい数十メートル吹き飛ばされ、その次の瞬間腹部を蹴られ他の人間がまた吹き飛ばされ…瞬く間にその数を減らしていった。

大人と子供、いやそれ以上の差がある。戦闘と言うより成敗だなあれじゃ。既に相手は壊滅状態だ。

加勢は不要だろう。それよりも無事な人の救護をしたほうがよさそうだ。

だが辺りを見渡すと…凄惨な光景が広がっている。

切り刻まれ既に事切れているエルフ達…反撃にあい命を落とした人族もいるが殆どがエルフの死体。

この場に生きている人間がいないのは明らかだった。

なんでこんな酷い事を…

先ほどのエルフの言葉を思い出す。

そうだ、確か姫さまと言っていた。この中にそれらしき死体がないという事は…ここから逃げたか。

だが探そうにもどっちに行ったかわからんな。

そう思い、その場で思いっきり飛び上がる。上から探した方が早い。

辺りを見渡すと…見つけた。

3人の盗賊どもが二人の人間を追いかけているのが見える。あれがそうか。

「ラルフッ‼︎向こうに追われている人がいる。加勢してくるからここは頼んだぞ‼︎」

着地しながらラルフに伝える。返事はないが聞こえているはず。言われるまでもなく解決するだろうが一応伝える。終わればオレの加勢にも来てくれるだろう。

エルフの逃げた方向に向かって走り出す。

あの速度なら追いつけるはず。すぐに盗賊の背中を視認し、追いつきざまに側頭部に蹴りを食らわす。完全なる背後からの不意打ち。セフィと初めてあった時とは違う。相手を派手に吹き飛ばし昏倒させる。よし、あと2人。

追っ手に気づいた山賊が足を止め振り返る。

「なんだテメェ邪魔しやがってっ‼︎」

「ぶっ殺してやるっ‼︎」

山賊二人が威嚇してくるが…なんの恐怖も感じない。

修行とはいえラルフと対峙してた時の緊張感はコイツらの比じゃない。今にして思えばこういう時に怖気付かない様に敢えてプレッシャーをかけてくれたのかもな…

冷静に相手を観察する。ふと違和感に気付く。

この世界はスキルが当たり前じゃないのか?その気配が全くない。むしろ何の脅威も感じないな…身体強化している様にも見えないし…揺さぶりかけてみるか。

素早い動きで背後に回る。うん見えてないなこれ。

ガゼルの時と同様に手刀を食らわす。ゆっくりと崩れ落ちる。あと一人‼︎

最後の一人が斬りかかってくる。やはり遅い。

余裕で交わし顔面に拳を叩き込むとあっけなくKO。

だがこれでは強くなったのか相手が弱すぎたのか判断つかないな…修行の成果は一旦保留だ。

戦闘の間に更に二人は離れていったようだ。

もう逃げる必要がない事だけは教えてあげた方がいいだろう…仲間の弔いもあるだろうしな。

追いかけるとすぐに追いつく。やはり必至になって走っている。追いかけながら声をかける。

「なぁ、あんたら。さっきの盗賊みたいなのは全員やっつけたぞ‼︎」

声をかけるが止まる気配がないな。聞こえてないのか?

「おいっ、もう大丈夫だってば‼︎」

さっきより大声で呼びかけるも同じ。これはアレだな。無視されてるやつだ。まぁ罠かもしれないと警戒するのは当然か。加速して追い抜く事にする。

二人の脇を駆け抜け目の前で止まる。そして二人の顔を見ると…超絶美人のエルフが二人。

夢にまで見たエルフとの邂逅、待ち望んだ甲斐があった。

一人はまだ幼い。恐らくこの子が姫様なんだろう。

色白な整った顔立ちに大きな目、緑の瞳。襟元で揃えられた金髪、華奢で小柄だが上品な出で立ち。うん。実に将来が楽しみだ。

そしてもう一人…エロフや。ガチエロフがおる。

褐色の肌に黒いロングの髪の毛をポニーテールで束ねている。スタイルは…とにかくエロい。激しすぎる主張をする胸と反比例してくびれ腰付き、丸みを帯びた臀部。そしてその身体付きを強調させるかの様な服装が凄い。布を少量巻きつけただけのぼぼ裸。踊り子のような衣装に見える。巫女とかかな?

つーかそれ服?襲われたのコイツのせいなんじゃね⁉︎

有望ロリと公開痴女が警戒心丸出しでこちらを見ている。人族に襲われた直後に人族が現れれば警戒するのは当たり前だが…それよりも本題だ。

「あんたの仲間の一人が命がけで助けを求めてきた。姫様を助けてくれって言ってな。オレともう一人で追いかけてきたんだ。向こうはオレより強いヤツが相手してるから恐らくもう終わっているはず。オレを信用できないのはわかるが仲間の遺体をそのままにはできないだろう?出来れば信じて戻ってもらいたいんだが…」

警戒されないよう努めて優しく伝える。

するとロリ姫様が意を決したかの様に

「…戻りましょうキャスカ‼︎この方は先ほどの盗賊達の仲間ではないと思います‼︎皆が…皆が心配です」

「ですがクレア様……畏まりました。馬車まで戻りましょう」

クレア姫に痴女もとい侍女のキャスカか。

「さっきの所までは付き合うよ。山賊の残りがいないとも限らないしな」

「すまない。見ず知らずの私達を助けていただき礼をいう」

「気にすんな。とにかく早く戻ろう」

「あぁ、そうだな…さぁ姫さま急ぎましょう」

「はいっ‼︎」

あの光景を見せるのは気がひけるが…仕方ない。

俺たちは3人で先ほどの場所まで戻っていった。


当初の予定ではもっと後に登場する予定だったエルフちゃん。登場を早め主人公達との絡みを増やす事にしました。乞うご期待。これからも応援宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。