表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

第4話 温厚(バーサーク)&王殺(トレイター)

BAD END WORLDS それは矛盾の物語


毎日22時に更新予定!


作者Twitter https://mobile.twitter.com/atorietsubasa


是非フォロー宜しくお願いします!

作者の他の作品もよろしくね〜

第4話 温厚(バーサーク)&王殺(トレイター)


ジャバウォックが確実に進行を進める中シンデレラと彼はその脇で対策を考える


「俺が来ただけじゃどうにもなりそうにない

な、おい聞こえるか?」


彼は妖精の刻印が入った小さな小石に話しかける


「聞こえてるし状況も把握してるわよ、ピリオドは聞いてるかしら?」


小石から聞こえて来た声はシンデレラよりも高く若さを感じさせた


「聞いてるわよ王殺(トレイター)、この状況だし要求はできる限り呑むわ」


「話が早くて助かるわ、報酬の8割を渡しなさい、それと報告書はあなたが出しておく事」


「了解、それでどうすればいいの?」


「本来なら今すぐに撃ち落としてやりたいところなのだけど生憎この世界の座標がまだ正確に把握できてないわ、東門の前まで奴を誘導しなさい、それと確実に仕留める為にある程度消耗させておくように」


プツリと音を立てて彼女の声が切れる


「あいつの言うことはいつも無茶苦茶だが大抵あってるんだ、少しの間共闘と洒落込もうじゃないか」


「勿論よ、領土には、特にあの子の場所にだけは絶対に近づかせないように注意して」


「なるほどな、最後の矛盾執行者が現れてようやくこの世界も始まり出したと思ったら最初の難敵があれとはな、これも縁ってやつかね?」


「随分と要らない縁を持ち込んでくれたようだけれどね!」


ジャバウォックの背中へと飛び乗りその馬鹿でかい体の上で剣を持ち舞う


「奴さん本格的に俺らを無視して門に向かってるな、どうやら守りには絶対の自信があるみてえだな」


彼は踏み込むだけで地面を震わせる足に突っ込みその爪で切り裂く、だが傷はついてもダメージは入っている気がしない


「ちっ、どうなってやがる」


身体をいくら傷つけてもジャバウォックは一切怯む様子は無い、それどころか吹けば飛ぶような私達にすら一切干渉しようとしない


「そうか、物語通りならジャバウォックはアリスのヴォーパルの剣で倒されるわ、こいつが矛盾を使ってるのは防御じゃなくて物語の再現だとしたら...忘却(メモリー)近くにいるなら返事しなさい!」


「いるよ!」


近くの家から彼女が飛び出してくる


「1発でいいわ、あいつに攻撃を喰らわせて!」


「りょうかい〜、いけトランプ兵!」


アリスの一声で何もない場所から小さなトランプ兵が生まれジャバウォックにぶつかると爆発する


ジャバウォックはそれに痛みを感じたようで悶える


「今ならどうかしら!」


続いてシンデレラの剣が襲う、どうやらダメージか入っているようだ


「やっぱりね、忘却(メモリー)もう下がっていいわよ」


「よくわからないけど分かったわ、頑張ってねー」


アリスは別の家へと入っていく


「一体何が変わったんだ?」


不思議そうに呟きながら攻撃する彼にシンデレラは答える


「ジャバウォックはアリスに倒される、だったらヴォーパルの剣じゃなくてもアリスが攻撃したら守りが解けると思ったのよ」


一度綻んだ物語は崩壊する、それを修復するには相当な矛盾が必要だろうし絶対的な守りであれば尚更だ


「なんとなく理解した、あと少しで門に到達するから兎に角殴れって事だな!」


「うん、それでいいわ」


彼は水を得た魚のように一気に強気に出る、まさに温厚(バーサーク)の名に恥じない狂乱ぶりである


対照的にジャバウォックは守りが解けたのを境にスピードを上げて門に向かっている


いよいよ門の前まで辿り着くというかその時信じられないことが起きる


「えっ、ひゃあ!」


突然ジャバウォックの身体の大半が消えて彼らは地面に落とされる


「こりゃ、まずいな」


ジャバウォックはその身体を小さな龍に再構築して飛ぶ、その速度は先程の倍はあるだろう


「これじゃあ間に合わないっ!」


地面に落ちた身体をどうにか動かして走るが距離の差をつけられ過ぎた

その時小石から声が響く


「なるほど、こうやって門を通るってわけね、随分と賢いやり方だわ、まあ今回相手が悪かったと思いなさい!」


光だ、天から太い一本の光が降り注ぎジャバウォックを呑み込む


そして光が消えた時に奴の姿は無かった


「助かったわ王殺(トレイター)、報酬は全額あなたのものかしら?」


「そんな事ないわよ、あなた達が削らなければ今の一撃では倒せなかった、それと新人さんも活躍したようだし7割で構わないわ、残りは1割ずつ分けなさい」


与えたダメージの話ならともかく私達だけでは奴は門に入っていた、矛盾執行者(ロストコレクター)としては彼女が報酬の全額を受け取っても誰も文句は言えないだろうに


「その心遣いに感謝するわ、また今度新人を連れて挨拶にでも行くからその時はよろしく」


「お茶菓子を期待するわ、なんてったってティーパーティーだものね」


通信が切れる


「はあ、あいつには俺からも礼を言わねえとな、それにしても大型ってのはあんな化け物なのかよ、もしこの世界に新人が居なかったら終わってたぜ?」


「逆よ、居たからこそあの能力が発動できたの、そして彼女はジャバウォックを倒した本物じゃないわ、だから鍵となったのがヴォーパルの剣じゃなくて彼女の攻撃だったのよ」


今回は再現可能なギリギリを取ってでも能力を発動したのが裏目に出たというわけだ


「ともかく皆無事に生きてて良かったぜ、報告書書きに行くんだろ、新人の世話も大変だろうし俺が代わりに行ってやるよ」


「あなたは早く帰って来なさい!南門の警備をほったらかす気かしら?」


王殺(トレイター)の突然の叫び声に彼の耳がピーンと立つ


「というわけだ、手伝ってやれなくて悪かったな」


「構わないわよ、そうだ忘却(メモリー)!」


「はーい!」


街の方から声と走る足音が聞こえる


「はあはあ、私は忘却(メモリー)のアリスです、助けれくれてありがとうございます!」


「本名とで名乗られたのは初めてだぜ、それなら俺も返さねえとな、温厚(バーサーク)の狼だ、まあどちらかと言うと狼男に違いがな」


温厚(バーサーク)もこの子につられて本名を言っちゃダメよ、街中じゃ矛盾の化身(ファントム)が盗み聞きしててもおかしくないわ」


「そうだな、次からは気をつけるぜ、それじゃあな!」


彼は家の屋根の上を飛んであっという間に見えなくなる


「さあ、私達は報告書を書きに帰るわよ」


日も落ちて来てもう黄昏時だ、あと少しで彼らの時間は終わる

まったく、ファントムの名を持つというのに陽が出ている間にしか出現しないなど矛盾した連中である






第4話いかがだったでしょうかー?

王殺(トレイター)の本名は何なのかわかりましたかね?

現状で当てられたら凄いと思います、矛盾名は多少はヒントにはなると思います

ではではまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ