第10話:出撃! 第一回・銀河構造改革プロジェクト
【前書き】
お越しいただきありがとうございます!
いよいよ『ギフトなし異世界転生の生存戦略』第1章の最終話となりました!
どんな高次元存在も、偉大な偉人たちも、最初は全員「うぶなバニラ」から始まった。
何もない状態から一歩一歩積み上げていくプロセスは、地球の人生も、一万星系の超絶混沌としたトラブルを是正していくのも全く同じです。
最強の相棒・フィアと共に、DW-QCSを全開にして「無保険で破綻寸前の過激派星系」へ乗り出す、スカッとして感動的な第1章クライマックスをお楽しみください!
「どんなに偉そうな顔をしている高次元生命体も、昔はみんなおむつをつけた赤ちゃんで、うぶなバニラだったんだよな」
主任相談員室の窓から広大な銀河を眺めながら、俺はふと呟いた。
「そうよ。誰もが最初は何も持っていなかった。だからこそ、今どんなに力を持っていても、謙虚にルールを守り、お互いを尊重し合わなきゃいけないのよ」
隣でフィアが微笑みながら、手元のホログラム端末を軽やかに叩く。
彼女の指先から放たれた無数の光の粒子が、DW-QCS(次元波動演算システム)の巨大なニューラルネットワークを全開で駆動させていく。
「準備は完璧よ、ワタル! 1万の生命分類、全星系のエネルギー・経済フローの最適化、そして事前連絡プロトコルの自動同期システム……すべて『大銀河ブレイン』に組み込んだわ!」
「ご苦労だった、フィア。……さて、準備運動はここまでだ」
俺はスーツのボタンをキリッと留め、前世から培ったコンサルタントの誇りと、この世界で生きる「四条航」としての覚悟を胸に振り返った。
「いよいよ、第1回『銀河構造改革プロジェクト』の始動だ。行先はどこだ?」
「ふふっ、選りすぐりの『無保険で破綻寸前の過激派星系』よ。武力と魔力だけで全てを解決しようとして、毎月大赤字を出している最果ての『ガイア・ゼロ宙域』よ!」
フィアが不敵に笑いながら、目的地をメインスクリーンに投影した。
そこには、互いの武力を誇示して全面戦争寸前までいっている、どうしようもないトラブルメーカーたちの姿が映し出されている。
かつて地球のブラック企業や破綻寸前の現場で見飽きた光景だ。
だが、今の俺たちには恐れるものなど何もない。
なぜなら、俺たちは知っているからだ——。
どんなに暴れている奴らも、根っこはただの「うぶなバニラ」から始まった未熟な生き物に過ぎないということを。
そして、どんなに混沌とした世界でも、「知恵と工夫、そしてお互いの話をちゃんと聞くこと(コーチング)」さえあれば、必ず一歩一歩、未来を立て直すことができるということを!
「よし、出発だ!」
「了解よ、私の最高の相談員様!」
全裸の不審者としてこの世界に放り出されてから、わずか数日。
ギフトゼロの生身の元コンサルタントと、自己肯定感に目覚めた天才技術者の最強タッグは、 DW-QCSの光を背負い、銀河の秩序と笑顔を取り戻すため——いざ、最初の戦場へ出撃する!
(※第1章・完。第2章へ続く!)
【あとがき】
第1章をお読みいただき本当にありがとうございました!
全裸スタートから始まった四条航の物語。
ギフトがなくても、魔法が使えなくても、前世の知恵と保険・コンプライアンスの知識、そしてプロのコーチングと最高の相棒がいれば、銀河だって整頓できる!――そんなスカッとした熱さと笑いをお届けできたなら幸いです。
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さらにスケールアップしてお届けする【第2章】も、どうぞお楽しみに!




