動き出す者たち01
天魔の古城飛空艇発着場、ボクは今配下の者たちの見送りに来てい居る
「とりあえず武運を祈っているよ。」
「「「はっ!」」」
フォルトがボクの前で
「フォフォフォ心配せんでもこちらは大丈夫じゃ。戦力的にも問題ない。」
続くようにリムドが
「部隊を降ろしたらすぐに戻ってまいります。」
「うん。お願い・・・ルインへ向けて動いている部隊があるから。」
そう言って兵士たちは飛空艇に乗り込み、魔人の砦へと飛び立っていった。
ボクが準備に戻ろうとしたところサコンとウコンがこちらへかけてくる。
ボクの前へ来るとウコンが
「キョウ様各地に散らばっていた配下の者たちをあらかた集め終わったで。」
「そうですか・・・すぐに戦闘準備はできますか?」
サコンが膝をつきながら
「はっ!可能ではありますが、1日休息いただければ最大限の戦果を挙げて見せます。」
「では明日の昼に飛空艇にてルイン王都へ向かいます。それまで十分に休息をとるように。」
「はっ!」
これで最低限の戦力は整った・・・後は被害をどれだけ抑えられるかだね・・・
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亜人王の城王座でゴブリアードは
「ほう、獣王が動いたか・・・ゴブリンキングE。」
「ギャ!」
「貴様の部隊でドーパンへ攻めよ!別に落とさなくても構わん!」
「ギャギャ!」
了解しましたと手を胸に当てお辞儀をした。
更にゴブリアードは
「ゴブング!」
「はっ!」
「貴様はA~Dまでの部隊を率いてデモニクスを落とせ!」
ゴブングは大げさに両手を広げ
「おおお!!このゴブング全力で殲滅いたします。」
「「「ぎゃぎゃぎゃぎゃ~」」」
≪デモニクス帝国≫
ルイン北部にある魔族の国。寒さ厳しい土地であるが軍事力に力を入れている軍事大国である。西側は作物が育ちにくいが東側の都市デモートでは海産物が豊富に取れ各国との貿易で栄えている。
これまでの歴史で魔王が同時に現れることはあった、その時は我先にといったようであったのだ・・・今回は連携している・・・この事実にまだ人々は気づいていない・・・
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世界の中心・・・すべての始まり世界樹ユグドラシルのもと
髪は長く海のようにきれいなエメラルドグリーン、容姿はエルフに近いが優しさに満ちた表情、薄い緑色の綺麗なドレスをまとったきれいな女性
「あぁまた始まってしまうのですね・・・あの悲劇が・・・」
不意に物陰からルディスが歩み出て
「そうとは限りませんよ今回は。」
「あらあら天魔殿お久しぶりですね。」
「天魔の地位は譲りましたよ。予言にあった運命の子にね。」
「まあまあ、それではこれを渡さなくては。」
美しい女性は虹色に輝く剣をみて微笑むのであった・・・