料理と卵と剣?
オレ達は、もりもり亭で料理を食べながら、ギルドクエストの作戦を立てている。
「でアルトは、すぐに北の洞窟に行く?ハシミ村に一度帰る?」
「帰って報告したいんだけど…北の洞窟まで、馬車が使えないから、歩いて行くしかないんだ!しかも片道1週間だぜ!」
「だから2.3日でクエストの旅支度しないと、他の奴らに先を越されてしまう!しかも、タイガーウルフは、1日に一体しか出てこないしさぁ」
「最短で18日は、かかるだろ?他の受験者が先に退治していたら最悪戻って来るまで1ヶ月かかるからギリギリになるからさぁ…」
「でロイは、どうするんだ?」
料理を食べながら聞いていたら、急に話しを振られたので…ちょっと詰まった。ゴクン!飲み込めた!
「アルト!オレも、一緒に旅支度をするよ。」
「まぁ、南の遺跡は、採取だけだし片道3日ぐらいだから…早く終わらせて、師匠に報告してくるよ!」
「わりぃ、俺も最速で終わらせてくるから」
「そうと決まれば!明日は、旅支度の準備だな」
すると、話しを聞いていた、ライスさんが知り合いの商店があるから、明日紹介してくれるとのことだ!
近場に宿屋があると、もりもり亭の店主(ゴゴさんって名前らしい)に紹介してもらい、少し街を歩くと
ポッポ亭があった、夜は酒場で宿もしている。
「ここだね!まるいトリの看板だね」
酒場の方は、まだしていないので静かな様子だ。
「失礼します…宿を取りたいんですが?」
と言うと、奥から見たことあるような感じの女店主がきてくれた。
「いらっしゃい!!酒場は、まだだよー!」
「あっ!いえ!宿の方空きがありますか?」
「あっ!ごめんよー!宿だね、朝と夜食事付きで銀貨1枚だよ。」
「わかりました。2部屋お願いします。」
「じゃあ、銀貨2枚ね!食事したくなったら、カウンターに声掛けておくれよ」
「わかりました。よろしくお願いします。」
「もりもり亭のゴゴさんに教えていただきました」
「ゴゴから聞いたのかい!ゴゴは、私の旦那様だよ!じゃあ食事は、大盛りにしてあげるよ!楽しみにしておきな!私は、モモだよ!よろしくね」
「おねがいします…ありがとうございます」
普通の食事でいいのに…それにしても似たもの夫婦だな。
オレ達は、2階の部屋へ行きひと眠りした、疲れていたのか…扉を叩く音で目覚めた。ドンドン
「はぁい」
アルトが迎えにきた…のかと思ったら!ゴゴさんだ!
「よぉ!坊主、起きたか?ワシのおすすめが出来たから、坊主2と食べにこい!早くこいよ!冷めちまうからな!」
「はい!ありがとうございます!すぐにアルトと向かいます。」
オレは、アルトを起こして1階に降りた。もう夜になっていたとは…ガヤガヤ、ザワザワと酒場が始まっているじゃないか!
カウンターに座ると、ゴゴさんおすすめの料理が出された。なっ!なんて量だよ!
「坊主達!ワシのおすすめだ!骨付きビフビフのガリ焼きとモッツァレサラダのセサミ和えだ!腹一杯食え!さぁ食え!」
全部大盛りだよ…でも美味しそう…グゥとお腹が鳴っってきた。
「「いただきます!」」
ビフビフの骨を持ってかぶりついた。ガリの香ばしい風味が食欲をそそる!ちょうどいい塩加減だ!
サラダもモッツァレがみずみずしくてセサミとあう!
「ごちそうさまでした」
もうお腹いっぱい!…モモさんがお水を注いでくれた。
「あんたたち、しっかり食べたかい?明日は、どうするんだい?」
「明日は、街に出て旅に必要な物を買いに行きます」
「そうかい、じゃあ明日も宿とるかい?」
「そうですね、アルトどうする?」
「宿取ってもらっていいですか?」
「じゃあ、もう一泊だね!ありがとねー」
とりあえず、お腹もいっぱいだし酒場が忙しくなってきたからオレ達は、部屋に戻り寝る事にした。
ベッドに横になりながら、収納袋に手を入れた。
モンスターを収納していたのを思い出して、確認をすることにした。部屋の中が少し変わっていたのに気づいた。本棚が動いている?奥に部屋ができてる!!
様子を見ると、机の上に鳥の巣が在り、模様の付いた白い卵!?がある、触って見ると暖かいんですけど…この収納袋の中は、最初手に入れた時は、部屋だけで、モンスターを収納した時に変化があった、部屋に窓と入り口ができた。入り口を開けると収納したモンスターを保管できる空間ができていた。時間が止まっているみたいで、物を入れて置いても腐る事がなかった。今回は、部屋がもう一つできた。
一度、卵を取り出してみることにした、卵は暖かくたまに左右に動いていた。耳を当てて音を聴いてみると、ドクンドクンと音がする!ちょっとビビッたので元に戻した。見なかった事にしよう。
横になり眠くなってきた……。
「ロイ!起きろ!」
アルトの声がする……やば!朝だ!
「おはようアルト!」
扉を開けて、アルトが入ってきた起こしに来てくれたみたいだ。
「いつまで寝てるんだよ!」
「もう、朝メシ食べたぞ」
「ごめん!ライスさんと先に行って来てよ!朝ご飯食べて用意できたら、追いかけるから」
「わかった!じゃあ俺達は、先に行ってくるからな」
アルトを見送り、朝ご飯を用意してもらった。
急いで支度をしていると、収納袋が動いている!?
中を覗くと卵が部屋の中を動いている!?なんだ?
手を入れ目つぶって収納の中を見た…奥の部屋にあった卵から、トリの足?だけが出ている…笑
卵を持ち上げると足だけがバタバタと動いている…笑
一度収納から出してみた。
ベッドの上に置くと動くのをやめて…カチッカチッと音がする!卵を割る音だ!
卵から、純白のモフモフした鳥?が出てきた!
鳥にしては、足が違うし、鳥の尾も無いし、目はまん丸してかわいい!羽?っぽいとこに赤い線が入っている。ジーッとオレを見ている。
「ピッ」と鳴いた!なんてかわいいんだろ!すぐにオレの胸の隙間に入ってきて、寝てしまった。
仕方ないからそのまま、アルト達を追いかける事にした。
アルト達が居るはずの店に着いた。トムの雑貨屋と看板に書いてある。ここだな!
店の中に入ると、アルトとライスさんが店主と話しをしている…
「アルトごめん!待った?」
「ロイ!遅かったな!もう選んでおいたぞ!感謝しろよな!」
「アルトありがと」
アルトが選んでくれたのは、探索用の一般的なセットだった。中身は、ランタン、ツルハシ、ロープ、スコップ、脱出用のポータルだ。
「トムさんが南の遺跡ならこれで十分だとさぁ!後は、食料だけだな」
「アルトは?」
「俺も似たようなセットだ、ただ…素材入れの簡易マジックアイテム収納も買った!」
簡易版で、ある程度収納できるが、一度収納から出すと消えてしまう。格安で手に入る。銀貨100枚だ
アルトは、オレ達が収納を持っている事を隠す為に買ったのだ。
トムの雑貨屋を後にした、市場へ行き必要な食材を買い、ライスさんと別れた後、宿に戻った。
「で…ずっと気になっていたんだが!なんだそれ!?鳥か?」
「この子の事?」
「そうに決まっているだろう!何処から連れてきた」
アルトに収納の話しを説明し、アルトも確認してみた…すると!
「ロイ…俺には、無いんだけど…部屋は在るんだ、だけど…卵じゃなくて、剣?が置いてあった!これなんだが」とアルトが出してくれた。
剣?じゃない?見たこと無い形だ!剣より細くて、剣先が反っている。ゴーグルで見てみよう!
日月進歩:種類 刀
装備すると持ち主に帰属される。天下五剣。
日ごと月ごとに強くなる。装備+200〜♾️
弱点:柔らかい物は切れない
何これ!毎日使うと強くなるってことじゃない?
弱点の意味がわからないんだけど。
…もしかして…この子も!
名前:無し 種類:不明 特技:「ピッ」と鳴く
性別:不明 弱点:ロイ
ガッカリした…何の情報も無かった…
でも名前付けてあげなきゃ…何にしようかなぁ?
うーむ…純白…モフモフ…トロトロ…フワフワ…!
フワト!フワトにしよう!
すると、フワトが光った!「ピッピッピッ」と鳴いた
もう一度ゴーグルで見てみたら…
名前:フワト 種類:不明 特技:「ピッピッピッ」と鳴く 性別:不明 弱点:もっとロイ
すごーい!特技のピッが増えただけだな…弱点も…もっとロイって…なんだよ!
収納袋の話しも終わって、明日は、道のりと情報を集める事にしよう。後でもう一泊頼んでみよう。




