実技テスト
馬車で揺られながら、のんびりと街道を走っている
ハシミ村を出て、1時間ぐらいかな?馬車が急に止まった!どうしたんだ?
「すみません…モンスターが出てしまいました」
「冒険者の方お願いします」
一人は、戦士もう1人は、盗賊だ!二人組が馬車から降りていく。
依頼だろうな!どんな戦いするのか見学しよう!ワクワク!
モンスターは、ゴロンが3体とRウルフ5体だ!!大丈夫なのか?
冒険者達の顔を見ると、顔面真っ青だよ!
ファイターは、ブロンズだからギリギリ大丈夫!
シーフは、ウッド!?やばくないか?
オレ達も参戦した方がいいかも(鍛錬中に僕と使っていたけど、師匠とアルトから舐められるからオレにしろと…一人称を頑張ってオレにしている。僕もたまに使ってしまう)と思っていたら…アルトが先に馬車を降りているじゃないか…。
「俺達も参戦しますよ!いいですか?」
「ガキは、馬車に乗っていろ!危ねぇから!」
ファイターに言われたのが…カチンときたのか
アルトは、瞬殺でレッドウルフ一体を倒した。続いて飛んできた、レッドウルフも一撃だ!さすがアルト!
オレもゴロン3体倒したかけど、こっちの方が早かったね。それを見ていた、アルトがもう2体のレッドウルフを倒した。と同時にファイターも残りの一体を倒した。
モンスター退治が終わり、冒険者二人が近づいてきた。
「おい!ガキ共!…助かった!ありがとな!」
怒られるかと思ったが、以外な反応にオレ達は、唖然とした。でも…ゲイル師匠のおかげでこんなに強くなったのが実感できる。
「俺は、ライスでコイツがオッドだ宜しくな!」
「よろしく…助かりました」
「オレは、ロイ」「アルトだ!」
「ロイ、アルトは、冒険者か?」
「違うよ、これからギルドの実技テストを受ける為、イルナの街に行くところ」
そう聞いた、ライスもオッドも目を合わせて驚いていた。そりゃそうなるよね…。
「冒険者さん!もう終わりましたか?」
御者のおじさんが、荷台から覗き込んで聞いている。
「もう、終わりました!解体するので少しお待ちください」
依頼だからか、丁寧な言葉使いだ。
オレ達も荷台に戻ると、他の乗客も心配そうな顔していた。
「もう終わったので大丈夫ですよ」
ほっとした顔をしている。
そろそろ、20分ぐらいかな?終わったみたいだ。
ライスとオッド達が乗り込むと、馬車が動き出した。
「ライスさんは、ファイターですよね?しかもブロンズでしょ!すごいですね!」
「まぁな!と言いたいが俺もまだ、ブロンズIIだからな」
???ブロンズII?聞いたこと無いんだけど!
「ブロンズIIってなんですか?」
「あぁ…そうか、ロイもアルトもまだ知らないんだったな」
ギルドのランクは、底辺がウッドでブロンズは、I・Ⅱ・Ⅲ次がシルバーⅠ・Ⅱ・ⅢでゴールドもⅠ・Ⅱ・Ⅲと別れていて、ライスさんは、下から3番目らしい。
「実技と筆記を合格したら教えてもらえるはずだ!」
「まぁ!お前たちの実力なら実技は、大丈夫だろう」
と話しが終わった頃、馬車がイルナの街に着いたようだ。
オレ達が馬車を降りると、ライスさん達がきた
「俺達は、クエスト達成報告があるからここまでだな!実技頑張ってこいよー!」
ライスさん達と別れた後にテスト会場へ向かった。
「ここが会場だな」
「そうだね、あっ!受付あるよ」
テスト会場は、1年に2回開催される。冒険者ギルドと探索者ギルドの共同会場だ。
オレ達は、受付を済ませて番号札をもらって、胸に付けた。番号は88番と89番でオレ達が最後だった。
「それでは、今から説明開始します」
受付の方が、説明し始めた。「今から街の外に出てモンスターを一体倒して戻って来て下さい。戻って来た方から筆記テストを受けてもらいます。制限時間は、I時間です。」
ピー!と音が鳴り響くと一斉に走り出した。
「ロイ!競争だからな」
「アルト負けないからね」
オレ達は、街の外に出たら左右に別れた。
広い森の中、街から近場のモンスターは、先に走り出した。受験者で取り合いをしている…これじゃあ、時間の無駄になる。ちょっとだけ奥に入ろうっと!
少し奥に行くと…Gウルフがいたが…
集団(5体ぐらい)で固まっている。おかしいな!
茂みから、周りを観察するとGウルフ達の前にGグリズリー2体が居るじゃないか!
これは、チャンス!戦い出したら乱入しよう。
丈夫な棒を構えて、慎重に様子見だ。
1体のGグリズリーが腕を上げた瞬間にGウルフが2体が飛び出した…もう1体に3体飛び出した…今だ!
オレも飛び出して、グリズリーの頭に一撃、続いてウルフ達に2撃、3撃入れた。すかさずスピードを上げてグリズリーとウルフ達に一撃ずつ入れた。
倒したモンスターの魔石を壊して、Gウルフ5体とGグリズリー1体を袋に収納した。モンスターは、魔石を壊さないと20分〜30分程で溶けて消えてしまう。素材が欲しい場合は、魔石を壊して、悪気が消えるまで待つ(悪気とは、モンスターを退治すると、出てくる黒いモヤモヤ)いらなければ消えるまで待つ。これが大変なんだ。
ゲイル師匠に教わった、解体術…最初は、二人とも無理だったからなぁ。モンスターは、同類を食べたら進化条件を満たして、上位に進化することがある。
だから、魔石を壊して近寄って来ない様に待つ。
これが、モンスター退治の鉄則らしい。じゃないと
上位種が増えて、モンスターパレードに繋がる。
グリズリーは、やっぱり…重たいなぁ…森の中を引きずっている、「重たいなぁ」一人事を言いながら、森を歩いていると、まだ受験者達がモンスターを探し回っていた。
なるべく…目を合わせ無いように、静かには無理だなぁ…ものすごく見られている、視線が痛い。
「あの!それグリズリーだよね?君が退治したの?」うわー!声かけてきたぁ!これやばい奴だ!
ゲイル師匠が言っていた通りだ!
「お前たち、実技テストは、モンスター退治だから、気をつけろよ!倒したモンスターを狙ってくる奴等がいるからな!」……
「そうですが!何か?」
話しながら、急いで引っ張って行こう!
「すごい!すごい!君何歳?俺は16歳だ!」
「12歳になったばかりです。急いでいるので…」
「それ、譲ってくれる?」
「あぁー!すいません急いでいるので…じゃあ頑張ってください」
「譲れって言ったじゃないか!!置いていけ!」
この人、言ってる事、無茶苦茶だ!早く逃げよ!
「おい!」
と服を掴まれた時、足が引っかかってしまい、相手が転けてしまった。まずい!
「痛え!痛え!どうすんだ?足が折れたら!」
もう、面倒くさいなぁ…
「わかりました…お詫びにグリズリー置いていきます。失礼します!」
まぁ、もう一体あるからいいか!
「おっ!わかってるな!悪いなぁ!」
グリズリーを持つと重すぎて、動かない!?って顔をしながら、こっち見てるよー!人の物、欲しいって言っておきながら…これか!
「おい!重たいんだけど?どうすんだ?」
「オレに言われても、困ります!もうあなたの物ですよね?」
「うっ…そうだ!」
「オレも、急いでいるので…頑張ってください!」
と、親指でグッとして足早に走った。
オレは、周りに誰も居ないのを確認して、収納からもう一体出して、街の入り口に向かった…。
やっぱり…アルトに負けた!入り口近くでアルトが手を振っている。
「負けたぁ…やっぱりアルトの方が早かった」
「ロイも、Gグリズリーだな!」
「途中で…」と経緯を説明した。アルトが怒り出した。オレは、もういいからと止めた。
「時間になりました!締め切りです!」
受付の人が終了の合図を打ち上げた。
結局…通過したのは、10人だけだ。以外と簡単だった。でも…鍛錬したおかげだ!1年前のオレ達だったら通過できないな。
「それでは、移動して筆記テストを受けてもらいます。こちらへどうぞ」
実技テストも、通過できたし後は、筆記だけだ。
あの人、せっかく、グリズリー上げたのに結局間に合ってないし、残念だけど実力不足だったな。




