おとぎ話し
よく朝、学校へ行き授業が終わってから、ゲイル先生に相談しに行った。
「ゲイル先生、ちょっとお話しがあります」
僕とアルトは、先生に詰め寄った!
「どうした、お前ら?」
「先生、お願いがあります。僕達に稽古つけて下さい!お願いします」と言った後、頭を下げた。
「稽古ぉ?俺の授業受けてたら大丈夫だ!」
「俺達…12歳になったらギルド登録したいです!」
「ギルド登録だあ!?まだ早いな!俺でも、充分に鍛錬して16歳で登録だぞ!お前たちも、もっと鍛えてからでも、遅くねぇだろ?」
「イヤです!」「イヤだね!」
とゲイル先生と口論していると、ロッテ先生がやってきた。
「アルトくん、ロイくん…話しを聞いちゃいました。でも登録するには、実技テストがあるんです。」
「そうだ!実技がダメなら受からないぞ」
「今のアルトくんとロイくんでは難しいですよ。辞めておきましょうよ?」
「ね?」
「それでも、俺達は、受けてみたい!」
「しかたありませんね。では、ゲイル先生を捕まえる事ができたら考えてみます。ゲイル先生よろしいですか?」
「えっ!ロッテ様!それは無理でしょう?」
「「ロッテ様?」」
「あっ…!」
ゲイル先生が、手で目を押さえてから指の隙間からロッテ先生を見てる。ロッテ様ってなんだろ?
ロッテ先生が怒っているように見える…
「ゲイルさん…口が滑りすぎですねー!」
「も・申し訳ありません」
「はぁ…もういいですよ。この子達に聞かれてしまいましたし、あなた達も…秘密にして下さいね」
どういう事だろ?もしかして偉い人なのかな?
「説明しますね…私は、王国の宮廷魔導士でゲイルさんは、王国の副騎士団長補佐なの、黙っていてごめんね、村長達は、知っている話しだから…くれぐれも内緒よ」
「俺達は、ハシミ村とハシジ村の防衛担当なんだ、お前たち…おとぎ話で聞いた事あるだろ?200年程前のこの王国の大災害「黒竜」の話しだ」
「うん!読んだ事ある、確かドラゴン退治した話しでしょ?」
「そうだ、あの話しには、続きがあるんだ…」
グレン王国に…突如として飛来した…黒い竜…鋭い口から炎を吐き…街を業火の渦で包んだ…多くの人、建物を焼いてしまった…そこへ…異様な形した剣を持つ…青年が現れた…青年の一太刀で…黒い竜は…真っ二つ…グレン王国は…青年のおかげで救われた。
しかし、災いは、続いた…黒い竜より巨大な…漆黒の双頭の竜…天高くから現れた…
青年は、漆黒の竜を追い払ったが青年は、片手を失い何処かへ消えてしまった…
「これが、王国に残っている文献だ!どうだ驚いただろ?」
ボカツ!!ゲイル先生の頭が…杖で叩かれた…痛そう
「ゲイルさん!!王国の秘密の文献の話し!!」
もの凄く、怒っている…
「イテテテ…申し訳ありません…」
「ようするに、私達は、王国の命令で竜が来た時に対処する為にいます。とまぁ、私達の事を口外すると処罰の対象になります。わかりましたか?」
「はい…絶対に秘密にします」
「竜は、何処から来るんですか?」
「それは、言えません」
知りたかったのに、ちょっと残念だ…
「じゃあ…俺達のギルド登録の話しは?受けていいって事だな?」
「ゲイル先生を捕まえる事ができたら考えます。まずは、捕まえてからですね」
絶対無理!無理!だって副団長補佐でしょ?捕まえるなんて無理だ!……?
「先生…期間は?」
「そうですね…今から一年間にします。ゲイルさんもよろしいで・す・ね!」
「はい…仰せのままにします…」
ゲイル先生がなんだか…ダメおじに見えてきた…
「お前たち…手加減しないからな!」
ゲイル先生…完璧に八つ当たりだよ!
翌日から、学校終わりにゲイル先生の…捕獲作戦?が始まった。
ゲイル先生を普通に追いかけてみた…足が早すぎて追いつかない…次の日、挟み打ちしたけど…飛び跳ねて逃げられた…また次の日もその次の日もダメだ…
捕まえられる気がしない…
アルトとどうすれば捕まえられるか、作戦会議をした。
「アルト…全く捕まえられないね」
「そりゃそうだ!俺達には捕まえられねぇよ」
「そうだ!あの袋に…何かないかな?」
「それ!いいかも!」
そうだ…ゴーグル付けて探してみよう。
そういえば、初心者用の袋から出てきた靴があったと思う、出してみようっと…靴を見てみたら…!これだ
初心者用の靴:脚が早くなる 素早さが上がる
なんとも言えない説明だけど!これを試してみる価値は、あるかもしれない!
僕達は、近場の草原に向かった。
「よし!ロイ試してみるか!せーので走るぞ!あの先にある木まで行くぞぉ!」
「了解」
せーので走ると!!なんていう速さだ!!あっという間にたどり着いた。
これなら、ゲイル先生を捕まえられる!
翌日、ゲイル先生に挑戦してみると…それでも捕まえられなかった。なぜだろ?
「ハァハァ…お前たち何かしただろ?なんだその靴!」
やばい!バレたよ!どうしよう…
「マジックアイテムだろ?何処で手に入れた?」
「実は…」
「なんだ?それ?聞いたこと無いぞ!」
「本来なら…帰属アイテムならこれぐらいの大きさで、剣と少しのアイテムが入る程度だ。これでも…
金貨200枚は、するぞ」
ゲイル先生のマジックバックは10cm✖️5cm✖️10cmで見た目は、ポシェット型で容量は、10倍ぐらい入るみたいだ。僕達のは、一部屋ほどの大きさだ。
「まぁ…幸運だと思え」
「おそらく…お前たちのマジックバックは、金貨5000枚以上の価値は、あるぞ!」
「「ええぇー」」
「帰属型だからよかったな!この話しは、もうするな、バレたら……わかるな?」
そう…多分…一生王国の為に仕えて終わりだろう。
「一応!お前たち合格だ!俺の本気にたどり着くんだからな」
「ロッテ様には、俺から上手い事話す!明日から鍛錬してやる、100%合格できるようにな!」
「「ハイ!お願いします。ゲイル先生!イヤ…ゲイル師匠!」」
ゲイル先生は、なんだか照れている顔をしている。
ゲイル先生は、僕達に体術・サバイバル術・剣術等幅広く教えてくれた。
鍛錬とは、別に道具袋の中身を確認することにした。
中には、本や武器や色々な道具が置いてある。
ゴーグルで見てみると(不明)とだけ出てきて、使える物が無かった…使えたのは初心者の服だけだ。
初心者の服:どんな汚れも付かない 頑丈
初心者のゴーグル:見えない物が見える・読める・状態異常無効
ようするに、汚れ無いし目が良くなるって事かな?
ゲイル師匠に最後に教えてもらったのが、モンスター退治だ…最初は、村から1時間ぐらいの森の中に棲む
ウルフだ。単体では、行動せずに集団で獲物を狩る習性がある…今まさに…囲まれてる!
「師匠どうしたらいいですか?」
「自分達で考えてみろ!」
「アルトどうする?」
「まぁ!大丈夫だろ!ロイ後ろは、頼んだ」
「わかった!」
僕達の装備は、丈夫な棒と袋に入っていた、服と靴とゴーグルだ。
初めての実戦だけど…軽々こなしてしまった。倒したウルフは、合計6匹だ。
道具袋を広げるとすんなりと入ってしまった。
便利な袋だ…やっぱり口外なんかできない。
あっという間に、月日が流れた。師匠もできる限り教えたから後は、お前達次第だと言われた。
一年後……
「アルト!用意できた?」
「あぁ…ロイ完璧だ!」
これから俺達は、東の街イルナまで馬車で向かうんだ。どんなテストを受けるか楽しみだ。




