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この異✖︎世界の冒険譚  作者: トトマル


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3/4

一口の高級魚…泣

 ハシジ村に着いた僕達を、村長達が出迎えてくれた。

「お前達…マグーンを釣ったのか?」

「ほんとに、マグーンだ!」

村の大人達がザワザワしている。

「ハシジ村長、マグーンを持ち込める場所は、ありますか?」ロッテ先生が村長に聞いている。


 僕達は、疲れ切っていて村に着くなりヘナヘナと座り込んだ。後の事は大人達に任せておこう。


村人達は、ロッテ先生に氷魔法で氷室を作ってもらいマグーンを漁港の解体所に保管した。

マグーンをどうするか?話し合いをしている。


「こんな…高級魚どうする?村長?」

「村では、解体もできないぞ」

そこへ、ハシミ村の村長と村人達もやってきた。

「ハシジ村長、マグーンの話し聞いたぞ」

ハシミ村長がイルナの街に行き、商業ギルドに卸してみては、と提案を持ち出した。


 村長同士は、血の繋がった兄弟で、50年以上前に二つの村を同時に開拓してきた、片方の村は漁業でもう片方は農業で生計を立てている。どちらかの村が、不作・不漁になれば手助けしながら村を発展させた。

学校を村の中間に作ったのも、子供達の事を思ってだ。とても素晴らしい村長達だ。


「そうだな、イルナの街の商業ギルドなら解体も買取もしてくれそうじゃな」

「では、早速馬車の用意をするのじゃ」

「ロッテ殿、イルナの街まで護衛をお願いできますか?」

「村長達大丈夫ですよ。商業ギルドも私が話しをつけてきますから」

「ロッテ殿宜しく頼みます。」


 馬車にロッテ先生と村の大人達が乗り込むと急ぎイルナの街へと走って行った。

僕達は、疲れ切っていたので馬車を見送るとその場で寝てしまった。zzz


 「お前たち、そろそろ起きなさい!」

声が聞こえてきた。起きなさい?はっと目が覚めると

ゾイ・ハルト・ゴロンが寝ている。僕が起きるとアルトも一緒に起きた…


「馬車が帰ってきたそうだぞ」

周りを見渡すと、見たことない部屋だった…起こしてくれたのは、村長だから村長の家かな?


「眠ってしまってた、みんなまだ寝てる…馬車が帰ってきたんですか?村長?」

「そうじゃな、村の入り口の方が騒がしいからのぉ」

アルトと僕は、村長に「ありがとうございました」と

いい、村長の家を出た。


 村の入り口に、村人達が集まって馬車を囲んでいる

「アルトくん、ロイくん帰ってきたよ」

ロッテ先生だ、名前を呼びながらこっちに手を振っている。

「えーと、みなさんご報告です」

「今日釣りあげた、マグーンの買い取り金額は…金貨300枚になりましたよ!」


補足

金貨1枚が銀貨100枚、銀貨1枚が銅貨100枚がこの国の通貨だ。村人達の1年の収入は約金貨10枚程度である。税収と生活費で8割程度使うので余裕はない。


「買い取りの内訳は、鱗と角が金貨100枚で身(肉)が金貨200枚になりました。」

「………」

村の大人達は、買い取り額に驚き、声が出ていない。

僕達が「やった〜」と大騒ぎすると

大人達からも、歓声があがり出した。


「村長達、買い取り金はどうしますか?」

ロッテ先生が目をキラキラさせて聞いている。


「おほん!金貨は、釣りあげた者達のものだ!」

村人達は、ガッカリして肩を落としている…なんだが可哀想だなぁ…

「みんな、ちょっと」

僕は、みんなを集めてコソコソ話しをした。

「どうかなぁ?二つの村に金貨100枚ずつで学校に金貨50枚残りの50枚は、僕達で山分けにしない?」

「村は、わかるがどうして学校にも?」

「えっと…学校には、僕達以外の子供達も通ってるし、学校の修繕や本とか色々な事に使ってもらいたいなって」

みんな、うーんと言いながらも「わかった」と納得してくれた。

 

 僕達は、村長に自分達の意見を伝えて、村長から村人に話しをしてくれた。みんな落とした肩を上げて、大騒ぎし出した。

「村長達!宴を開こう!」

と誰かが言った一言でさらに盛り上がった。大人達が学校に二つの村を集めて宴の準備の用意を始め出した。

 僕達は、残りの金貨50枚をどう分配するか決める事にした。全員で八人で、ハシミ村は、アルト・ゾイ・ハルト・ロイの4人でハシジ村は、ゴロンとその仲間達の4人で一人辺り金貨6枚になる…?2枚余ったどうしようか?と悩んでいると…

「ロッテ先生とゲイル先生に1枚ずつ渡そう」

みんな、アルトの意見に賛成した。


 ゴロン達とゾイ・ハルトは、家に帰る事にした。

「また、学校でなぁ」

「ロイ、アルト、また学校でね」

みんなを見送るとアルトが僕に尋ねてきた。


「なぁ…ロイ、俺達も後1ヶ月もしたら11歳になるな」

「そうだね」

「ロイは、これからどうするんだ?」

「アルト、僕は…」と言いかけた時にゲイル先生が

「お前たち、学校へ行くぞ!」

と一瞬で抱えられ、学校へ向かって行った。


 学校に着くとゲイル先生は、僕達を降ろすなり、

村人達がおビームを飲んでいる場所まで行ってしまった。

 しばらくすると、ゾイとハルトがやってきた

「ゾイ・ハルトぉ〜!」

「ロイ・アルトお待たせ」

みんな揃ったので、宴が始まっている場所まで行くと

美味しい匂いのする料理が配られた。

まずは、ザブザブの塩煮込み、海藻で煮込み、塩のみで味付けされたアッサリしたスープ煮だ。

次に出てきたのは、この辺りで狩る事ができるラブット、耳が丸く身体がモチモチと大きく、移動もゆっくりなので、簡単に捕獲できる。

ラブットは、肉は美味しいけど…ちょっと硬くて噛みちぎれないのが少し難点だ。

 最後にメインが出てきた…なんとマグーンの肉焼きだった!でもで悲しい事に…一口だけしかなかった…

でも!口の中に入れた瞬間にいままで味わった事がない!甘味と丁度いい塩加減が噛むごとに口の中に広がっていく。もっと食べたいけど…村人全員分だから、これだけしかなかった…。泣

 

 大人達は、まだ楽しんでいる様子だから、僕達はお腹も膨れたので先にハシミ村まで帰る事にした。


 ハシミ村に着くと、後ろからゾイの両親とハルトの両親がやってきた。

「ゾイ一緒に帰ろうか」「ハルトも帰ろう」

アルトと僕は、ゾイとハルトと別れた…僕とアルトの両親は、一年前に馬車で移動中にモンスターに襲われて亡くなっている。たまに、温かい両親の声が聞こえてくることがある…

しかし、ほんとに、亡くなった両親の声が聞こえてくるのは、怖いんだけど…変な能力?かな?

 村の人達のおかげで僕達は、食事にも困らないし、学校で勉強もできるからハシミ村のみんなには、感謝している。

 今日のマグーンで手に入った金貨で少しは、恩返しできたかな?


僕達は、家に着くと「また明日な!」

「アルト?何か話しがあったんじゃないの?」

「ロイ、明日また海岸に行こうぜ、その時にちょっと話しがあるんだ」

「わかった、僕も話しがあるから」


 家の中に入った僕は、アルト…何の話しだろ?やっぱり…釣り竿の事かな?と考えているうちに眠くなってきたので寝ることにした。











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