表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この異✖︎世界の冒険譚  作者: トトマル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/4

釣り対決…?

 薄暗い地平線から、朝日が登り始め綺麗な青緑の海が広がり、海面が照らされて少し眩しい。


 僕達は、岩場に座り釣り道具を広げて用意を

始めた。

 アルトは、みんなより先に釣りを始めていた…

ゴロンに負けたくないんだろうなぁ。


 僕も釣り竿の用意ができたので、竿を強く握りしめて、海に放り投げた、少しするとゾイ・ハルトも釣りを始め出した。


 ゴロン達の方は、何匹か釣れ出したみたいだ。

「アルト!見てみろ!ほらほら」

アルトは、見向きもせずに自分の釣り竿を見ていた。


 1時間ぐらいたったかなぁ…なかなか釣れない…

みんなも、1匹も釣れていない…これはまずいかも…

アルトを見るとイラッとしているのがわかる。


 そうだ…試しにフードの青年から貰った、白い釣り竿を使ってみようかな!僕は、さっそく白い釣り竿を用意して、海に力強く投げてみた…!?

「なにこれ!どこまで飛ぶの!」

不思議な事に釣り糸がどこまでも飛んでいく!目で見えない先に…ドボンと海に落ちる音が聞こえた。


 横で見ていた、アルト達が一斉に叫んだ。

「えええぇぇぇー」

「なんだそれー!!!」

「アルト!何!この釣り竿!」

「俺がわかるわけないだろ!」

不意に釣り竿の先端がしなびていく…何かが引っ張っている!凄く強い力で引っ張られる!


「ちょっと!みんな助けて!」

「ロイ!リールを巻け!」

アルトがすぐに釣り竿を持ってくれたけど、まだ凄い力で引っ張られる。ゾイとハルトも一緒に持ってくれている。


リールを巻きながら、必死に耐えてるけど…さすがにみんな限界がきてる。

「ゴロンーー!手伝えー!」

アルトが、ゴロン達に叫んだ。

すぐにゴロン達がなんだなんだと来てくれた。

 「ゴロン釣り竿引っ張るの手伝え!」

ゴロンは、海面の凄い波しぶきを見てすぐに理解して、僕達の釣り竿を一緒に引っ張ってくれた。


ゴロンは、ハシジ村の大人達に来てもらうように仲間達に伝えた。

「ゴロンありがとうな!」

アルトは、海に引っ張っられないように踏ん張りながらゴロンに感謝を伝えた。さすがアルトだ!

ゴロンは、恥ずかしながら返事した。

「ま!まぁ!オレ様だからなぁ」


釣り竿を引っ張って、どれだけ時間が過ぎたのだろう…時間の感覚がわからない(実際には数分)


 ハシジ村に着いた、ゴロンの仲間が村に着くなり

「海岸が大変だー!」と叫んだ。

「何が大変なんだ?」

村の大人達が集まり、状況を説明した。すぐに海岸へ走り出してくれた。


 村の大人達が海岸の岩場を見ると、子供達がすぐにでも海へ落ちそうなところだった。

「おーい!大丈夫かぁー!」

「は・や・くきてぇー」

「もう、げ・ん・か・い」

みんな、力が抜けてきて限界が近い


 村の大人達が、一緒に引っ張ってくれてなんとか体制を整える事ができた!僕は、リールをどんどん巻いていき…!!!

海面に見えてきた、大きな黒い影と共に波しぶきが

激しくやってくる。

「おーい!コイツは、ザブーンか?なんだかそれ以上に大きくないか?」

海面から急に大きな影が飛び出してきた。

高く飛び上がりその姿を見て大人達が叫んだ!

「マグーンだ!!」


※補足※

マグマグとは、黒色の鱗が特徴的な赤身の魚で

海の黒い宝石と呼ばれる程の高級魚なんだ。

市場なんかに持って行った日には、大騒ぎになる程の高級魚、焼くと赤身から脂がジュワジュワ溶けだし厚みのステーキを焼いているようないい香りがする。

鮮度が良ければ生で食べれし、口に入れた瞬間に、とろける甘さと美味しい脂で一瞬でなくなる…と世界のお話しに書いてあった。


 そんなに凄い高級魚なのに、それ以上の高級魚が

マグーンなんだ。マグマグがある一定の条件で進化することがあるらしい…が詳しくはわからない。ちなみにザブーンも同じくザブザブの進化した魚だ。


 マグーンも僕達に負けないように、沖の方へ行こうとするが中々戻れないようだ。


 僕達とマグーンの攻防がしばらく続き…マグーンが勢いよく海面に飛び上がった瞬間!と同時に

全員で「いまだ」と叫び、岩場から浜辺の方へ

もうダッシュした。僕は、村の大人に抱えられながらリールを巻き上げていた。

マグーンが海面に着水する瞬間におもいっきり釣り竿を引っ張った。


 空中で急に引っ張られた、マグーンは、着水した時にはもう方向転換できずに僕達が釣りをしていた岩場に勢いよくぶつかり岩場が崩れるすごい音がした。

マグーンが海面にぷかぷかと浮いている。

 「凄いぞ!お前たち」

村の大人達が、マグーンを釣り上げた僕達を褒めると同時に怒られた…


「さぁ!マグーンを引き上げるぞ」

村の大人達と一緒に引き上げていく…僕もリールをどんどん巻いていく…

浜辺までマグーンを引き上げ、体長を計ると20m以上の長さもある。

 

 そうこうしているとロッテ先生がやって来た。

「ハシジ村の方が騒がしかったから、村に行って話しを聞いたら、海岸で何かあったみたいって聞いたから急いで来ましたよー」

「ロッテ先生!」

「ロッテ先生、凄いの釣れたぞ」

「疲れたぁー」

「ロッテ先生〜疲れてお腹空いたぁ」

「よう!先生遅かったなぁ…オレ様も腹減った」

みんな同時に喋るからロッテ先生たじたじしてる。


「じゃあ、私が風魔法で運びますね」

すると…ロッテ先生が詠唱を始めた…

「風の精霊シルフよ…我が名は、ロッテ少しだけお力をお貸し下さい。…風のウィンド

すると、小さな風の渦巻きがマグーンを持ち上げた!

「では皆さん、ハシジ村まで帰りましょうか」


「そういえば…魚釣り対決は、どうなりましたかぁ?」先生ここで聞くの…


アルトとゴロンが答えた

「引き分けだな」

「引き分けだ」

二人とも対決どころじゃなかったからな

なんだか今日だけは、二人共仲良く見えるなぁ


 それよりも…この釣り竿…どうして糸が切れない?竿も折れない?どう考えてもおかしい!みんなマグーンの事しか頭にないからかな?


気になりながら、ハシジ村へ歩いて行った。

…………………………………………………………………………

 マグーンがぶつかった、岩場が崩れるとそこには、

扉が現れていた。

 森の中から、急にフードを被っていた青年達が現れた。

「もう行ったか」

「大丈夫、村に行ったはずだよ」

「すげぇな!このマント!」

「すごいだろ!ステルス魔法が付与されてるからね」

「よっと、ここが、例の物がある場所だよな」

「そう、ここだよ」

「さぁて!扉を開けるか」


静かに扉を開ける音が波の音でかき消されていく…







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ