フォレストガーデン 1
フォレスト・ガーデンに飛ばされて…1時間ぐらい過ぎたかな…?
オレは、二本足で走り身体の割には手が短いが…巨大な口元には、人間なら10人ぐらいは入れる…猛獣に追われている。
いまのオレは、その辺にあった…木の棒しか持っていない…今まで作った錬成品も使えない、収納も只の袋になってしまった。残ったのは…光玉一つだけだし…タウロスから奪ったのは、消えているし…
とにかく、今は…猛獣から逃げるしか道が無い!
大きな木があったので、力いっぱい駆け上がった。 「ふぅ…なんとか逃げ切れた…」
「よう!久しぶりだなぁ!ロイ君」
「えっ!えー!!イフシュさん!どうしてこんなところに居るんですか!?」
「チッ…お前も、何も聞かされてないのか…」
「なんの話ですか?」
「他に誰か居るんですか?」
「一体あの猛獣は?」
「あぁー!!うるせぇ!面倒くさいなぁ」
「この場所は、わかるな?」
「はい!フォレスト・ガーデンですよね?」
「そうだ!」
「俺様もそれしかわからん!頭の中に変な声が聞こえた。と思ったら、光に包まれてこんな場所だ!酒を飲んでる最中だってのに!」
「はい!質問いいですか?」
「いいぞ!」
「お前もか?って事は…他にも誰か居るんですか?」
「!!いいとこに気づいたな!あぁ!キライとパルテノスだ!後…タウロスも見かけたな!」
「と言う事は…12星騎士団の方ばかり…」
「何か気づいたのか?教えろ!」
「イフシュさん!光玉を持ってますか?オレは、持ってます。これです!」
イフシュさんに光玉を見せると…
「あぁ…これか?」
「やっぱり!イフシュさんって…もしかして!」
「思ってる通りだ!俺様は元12星騎士団だからな」
「だから、キライさんやパルテノスさんと知り合いなんですね!」
「そうだな…最初は、カッコいいと思ってパラディンナイトをやっていたが…何年かしたら…この世界の事がわかっちまって」
「この世界?」
「だからさぁ!ロイ君!世界樹に来いって!真実を教えてやるっていっただろ?」
「そういえば…言ってました。」
「12星騎士団ってのはなぁ…この世界の!?」
「!?」
木が揺れている…下を見ると、あの猛獣が暴れている!しかも…違う猛獣と争っているようだ。
「なんだ?さっきと別の猛獣かぁ?」
「そうみたいですね!今度は、緑色の鱗で…触手が凄い牙の口が付いてますね。」
「やばいのばっかりだなぁ!」
「イフシュさん、この大木の一番上から移動しませんか?」
「あぁ…可能かもな」
「じゃあ…登り!?」
グラッ!大木が傾いてる!?折れたのか?
「チッ!めんどくせぇ!ロイ!急ぐぞ!」
「了解です」
オレ達は、急いで、傾いて倒れるのとは、反対側を走り出した。
「ぬぉぉ!早くしねぇと倒れる。」
「イフシュさん!あの木になら、飛び移れそうですよ!」
「よぉぉし!飛ぶぞ!」
「いまだ!!」
オレ達が飛んだと同時に大木が…凄い勢いで倒れていく。
「なんとか…間に合ったな!」
「そうとも…言えませんね…小型の魔獣がいっぱいいますよ!」
「はぁ?何処…に…!」
飛び移った先には…体は、小さいが頭だけ大きな口をした、魔獣が数十匹居る!
「こっちも!やばいなぁ…逃げるぞ!」
「戦わないんですか?」
「ロイ君さぁ…武器ある?ないでしょう」
「木の棒ならあります。」
「そんな…棒切れで戦える訳ない!いいから、逃げるぞ!」
「仕方ないですね!逃げるのも策ですからね」
「ロイ君は、若いのに落ち着いてるね…」
「冷静ですからね!」
「…」
「まぁ、とりあえずは、走って逃げるぞ」
オレ達は、とにかく魔獣から逃げては、魔獣と遭遇を何回か繰り返して、ようやく落ち着く場所を見つけた。
「ふぅ!なんとか逃げ切れたな!」
「さっきの話しを聞かせてもらってもいいですか?」
「あぁ…12星騎士団の話しだな…」
「12星騎士団について、どんな話しを知ってる?」
「ざっくり言えば、世界樹の護り人とか荒くれ者の集団とか不死者とか、この世界の秩序を守護する者とかですかね?」
「本にも載っていなかったので、あくまで噂程度です。」
「まぁ、大体合ってるな!」
「12星騎士団とは、世界樹を拠点に秩序を乱す者を排除するのが仕事だ。だが…この世界の管理者でもある。全員が不老者で歳を取らないが、不死者ではない、傷が深ければ死ぬ事もある。
だから12星騎士団は、全員が同じぐらいに強いから、一対一なら互角の試合だから、一対ニの戦闘はしない。必ず少数が負けてしまうからな!」
「重要なのは、管理者って話しだ!この世界は、強い者を育てる為だけに作られた世界だ!」
「強い者を育てる世界?」
「そうだ!この世界は、偉大なる王ウラヌス(グランデ・エンペラー・ウラヌス)が四神に作らせたんだ。ロイも逢った事あるだろ?クロノス様」
「色々な試練を受けさせられたよ」
「四神には、時の神クロノス、力の神クラトス、知の神アポロ、魔導の神ヘカがこの世界を創ったんだ。」
「ロイも違和感や異変に覚えがあるだろ?どうして…次から次に色々な出来事に巻き込まれるんだ?って!」
「そういえば…海岸でマグーンを釣り上げた辺りから、色々ありました。」
「そういう事だ!」
「偶然だと思う事が、必然的に仕組まれている」
「じゃあ…オレの知ってる人達は?」
「実際には、存在する…が何も気づかずに生活している。何も無かったかのようにな…俺様は、そういうのが嫌で、パラディンナイトを抜けた…筈なんだが…どうやら、ロイと遭遇した事で巻き込まれた感じか?」
「この後は、どうなるんですか?」
「俺様も、わかんね。」
「だけど…過去には、こういう試練を超えた奴等が居た。聞いた話しだかな…」
「他にも居たんだ…」
グォー と猛獣達が急に叫び出した!!
「チッ!また見つかったみたいだな!逃げるぞ!」
「了解!」
なんだか…視線を感じる…!!
ヒュー!ドン!
急に目の前に現れたのは…タウロスだった。
空から落ちてきた?飛んできた?
「イテテテ…あのデカブツなかなかやるな」
「おっ!イフシュさんじゃないですか!」
「それに…君は…!!あぁ!?光玉を奪っていった奴に似てるぅ…?」
「……」
「その節は、どうも」
「あの後…野盗を捕まえても、持っていなかったから…戻ったら居ないじゃないですか!こんなとこに居たんですね!」
「タウロス!お前がチンタラしてるから…だな…俺様の部下に奪われるんだよ!」
「アンタの部下かい!!すみません!うっかり口が滑ってしまった。」
「まぁ…いいです!ここへ来たら、首に光玉がありました。」
「良かったなぁ」
「それより…この先にデカブツが居てですね」
タウロスが言うには、ものすごくデカい?五本足で鼻見たいなところから、牙が出ている荒れ狂う猛獣だそうだ。このフォレストガーデンには、見たことない猛獣がたくさんいる。
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