偉大なる王
オレ達は、先に雑貨屋へと寄った。
ガランガランと扉の鈴?がなった。変な音だな…
「いらっしゃいませ」と変わった服装の店員が声を掛けてきた。
変わった服装なので見ていると…
「あっ!この服ですか?ワ服と言うんです。他所の国方は、必ず見ますね♪」
「へぇ…そうなんですね…あの道具を見せてもらいたいのですが?」
「構いませんよ、どうぞご自由に。」
ワ服を見た反応が薄いからか?態度が変わった?
ザックリと使えそうな道具を購入した。後は、マジックバックだけど…この店にあるのか…?
「すみません、マジックバックは、ありますか?」
「マジックバックですか…在りますが、少しお高いですよ?」
「大丈夫です。」
この三年間で、使えない程溜まってるからね。
必要な物を買い、雑貨屋を後にした。
宿に行き休憩したいと、ルトアが言ったが急がないと行けないから、ダメ!と言って村を出発した。
国境近くまでは、歩いて行き…誰も居ない森の中からデセプラを使い迂回しながら飛んで行った。
北の王国の南の遺跡を過ぎ、東の街を過ぎ、北の洞窟付近までやってきた。
「よし、この辺りで降りよう!」
「ロイよ!後どれくらいだ?アルトが現れるんだ…」
「まだ、時間は、あるはずだけど…先に洞窟に入らないと、冒険者達が集まってくるはず」
「では!さっさと中に入るぞ!」
ルトアが先頭で洞窟の中に入って行った。まだ…タイガーヴォルフやキングタイガー等のモンスターも見かけないな…
しばらく洞窟の中を歩いて進んで行くと、ガラガラと何処かで崩れる音がした。
音が鳴っている方へと行くと、洞窟の壁にヒビが入っていた。ヒビの先に通路が見えている…地下?に繋がっているのか?
「前回来た時には、こんな道無かったはずだけど…」
「うむ…何か…我達が、しなければいけないのか?」
地下へ続く道を進んで行くと、広い空間に氷漬けになっている、グランド・タイガー・クイーンがいた。
「なんで氷漬けなんだ…?」
「我達が見たのは…立ち上がって動いている姿と倒された姿しか見ていないはず!」
氷の後ろから、足音が聞こえてきた。
カツン…カツン…
「あなた達は、誰ですか?」
ひょこっと、現れた…女の子?
「あれれ!あなた達!ひょっとして…時間飛んできました?」
「どうして…わかるんだ!」
「あっ!クロノスの仕業ですね〜?あの子ったら…もう!お仕置きしなきゃダメですねー」
「???」
この世と思えない…言葉?呪文?をゴニョゴニョと唱えている?
「さぁ!出てきなさい!クロノス!」
空間が歪み始めると、何かが現れた!
「クロノス!お前!どういうつもりですか?」
「これは…偉大なる王よ!?」
「どうして、この物達が!時飛ばしで、ここにいるの?3秒いないで…答えろ!」
「実は!?」
ヒュンと音が鳴ると、クロノス様の腕が飛んでいた…
「遅い!」
「申し訳ありません。」
腕を斬られた、クロノス様は膝まずき…黙っている。
「そうですか…黙っていても…しかたありませんね。あなた達!少し観るわねー。」
ぐらっ…気持ち悪い…頭の中を見られている…感じ…
「ふーん…クロノス!過去を触りましたね!」
「はっ!?しかし…試練を与えただけで…」
ヒュンと音がした…またクロノス様の腕が飛んでいた。
「誰が、口を開けろと言いました?」
「うぅ…」
「では、あなた達に試練を与えます。」
氷漬けにされていた…クイーンが目を覚ました!
「グォォー!」と叫び声が洞窟に響きわたる。
すると…至る所からキングタイガーが沸いてきた。
キングタイガーの周りには、タイガーヴォルフも一緒に沸いてきた。
この光景って…あの時と同じだ!
「さぁ…試練の開始ですよ」
いきなり!クイーンが巨大な爪を振りかざして襲いかかってきた!
オレ達は、武器を出して応戦するが、まともに攻撃を喰らったら、大ダメージだ!なんとか攻撃を受け流したり、避けたりとするが…これが本来のクイーンの強さなのか!!
「ルトア!大丈夫?」
「我は、大丈夫だ!ロイも大丈夫か?」
「こっちも…なんとか大丈夫」
「ロイよ…策は、あるのか?」
「うーん…考え中…」
「そうだ!!オレが隙を作るから、ルトアは、この黒曜の棒で足を狙ってくれる?」
ルトアに黒曜の棒を手渡し、オレは、魔剣を取り出した。
クイーンの目の辺りに真空波を撃ち込んだ。素早くデセプラで跳躍し、魔剣でクイーンの頭に突き刺してみた。硬い!!だが…1日一回の灼熱の業火だ!!
クイーンが爆発した瞬間に、ルトアが左側の足を連続して叩いた!さすがに耐えられなかったのか…体制を崩して倒れた。
オレは、すぐさま道具袋から麻痺と眠りの効果がある
煙玉を投げつけた!
倒れたクイーンは、麻痺と眠りで動かない。
「これで、なんとか倒せたか?」
「素晴らしいよ!あなた達♪」
「努力だけで、ここまで成長できるのね♪」
「試練は、終了よ♪」
「そうね…あなた達…時間が戻れば…フォレスト・ガーデンに向かいなさい。待っててあげる♪」
そう言うと…女の子(偉大なる王)は、空間の亀裂に消えていった…。
クロノス様も同じ亀裂に入り消えていった。
「ロイよ…!助かったのか?あの子は?神よりも存在が…格が上なのか?」
「おそらく…そうだろうね!クロノス様の腕が飛んだ時なんか、腕が落ちる音しかわからなかったよ」
「だが…まずは、アルトの救出が先だな!」
「後の事は、終わってから考えよう…」
しばらくしてから、アルトがやってきた。
そこからは、アルトをステルスマントで隠蔽して、試練を受けにきた、自分達をやり過ごして、アルトを国境まで送り出した。
「よし!これで過去は、変えられた筈だよ」
すると…光に包まれた。
「ルトア、戻ってこれたね!」
「?ルトア…?」
周りを見渡すと…全く見たことが無い景色だ!
南の遺跡では、無いのはわかるが…何処だ?
森の中なのは、確か…だが…!
グォーと猛獣の叫び声が響いている…
(あなたの試練を乗り越えた努力を認めて…招待してあげたわ♪)
あの女の子の声が、頭の中に直接聞こえてきた。
(あなたを待っている…強者がいるから頑張ってね♪)
「ほんと!!メチャクチャだなぁ!ここは、何処だ?」
(ふふふっ♪言ったじゃない♪フォレスト・ガーデンだよー♪頑張ってね♪)
「フォレスト・ガーデン?って…南の王国からさらに南に行った場所じゃないか!」
「何考えてるんだ…こんな危険な場所まで飛ばすなんて!!聞こえてるのか?」
返事が帰って来ない…なんとかするしかないか。
まずは、デセプラで飛ぼう!
「デセプラ」
「あれ?」
「もう一度だ!デセプラ!?」浮かない!なら!!
収納だ!!空っぽ?入れないし!!
この状況…詰みじゃない?どうしよう…




