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フォレストガーデン 2 〜?

タウロスが言っていた…猛獣ってコイツの事か!?

「タウロス!!デカいにも程があるぞー!!」

まるで…山が動いているかの様な大きさだ!!

「よくこんな奴に、手を出したな!」

「いやー…山だと思ったら、急に動き出してきたんですよ」

「さすがに…勝てる気がしない」

「無理ですよね…」

「とにかく、逃げるしか手は無いか…」

山の様な猛獣は、動きが遅く、オレ達のスピードに着いて来れず、撒く事ができた。

イフシュさんが走りながら、タウロスさんに声をかけた。


「ところで…お前…タウロスじゃないだろ?」

「何言ってるんですか?兄貴」

「…兄貴ねぇ…俺様は、タウロスの弟だけど?」

「チッ…」

「あー…めんどくせぇぜ!」

タウロス?だと思っていた人物が本当の姿を現した。


「クロノスの野郎…バレバレじゃないか!」

「お前誰だ!」

「タウロスさんは、何処ですか?」


「あぁ!最初からタウロスなんて居ねえよ!ワシは、力の神クラトスだ!小僧!お前を待っていたぞ」

「オレですか?」

「ワシは、試練を超えたお前を待っていると言っただろ?」

「!!」

「あの時の声の主でしたか。」

「そうだ!さぁ!お前の力を示せ!ウラヌス様から預かっている魔獣を召喚してやろう」

聞いたことが無い、言葉を呟き出した…

光の円が地面から飛び出してきた。

すると…出てきたのはヴォルフ?だけど色が違う!

光輝く薄い青色の毛に金色の毛が混ざっている!


「お前ら!古代種は初めて観るよな!コイツは、エルダー・ヴォルフだ!」

「さぁ!!小僧!コイツを倒して!力を証明してみせろ!武器が無いな?これを使え!!」

「その剣は、ウラヌス様から授かった 神剣ゲイボルグだ斬れ味は抜群だ!使いこなせ!」

力の神クラトスが、放り投げてきた武器を手に取り身構えた。と同時にエルダー・ヴォルフが動いた!

反射的に剣で防げたが…早すぎて動きが見えない!

これは、力の差がありすぎる…勝てないだろ!?

何度も襲いくる、エルダー・ヴォルフ!オレは、防御するしかできない。だが!防御を失敗してしまい後ろに飛ばされてしまった。

その瞬間に、エルダーヴォルフは間合いを詰めようと

再度襲いかかってきた!まずい!

…あれ?暖かい?目を開けると…イフシュさんの腕が無くなり、オレを庇ってくれていた。

「あっ…あっ…イフシュさん腕が」

「大丈夫だ!腕の一本ぐらい!ロイ君立てるか?」

「おぉ!痛えなぁ!まぁ仕方ねーな!止血するか…

見てるんだろう?キライとパルテノス!」

「気づいていましたか…パルテノスさん止血してあげてください。」

「イフシュさん止血します。」

「キライよぉ…これが役目か?」

「そうみたいですね」

「じゃあ…協力してみせろよ!」

「わかっています。パルテノスさんもお願いします。」

「はい!わかってますよ!」

パラディンナイトが三人も協力してくれる!なんとかなるかもしれない!

「では、私たちは足止めします。ロイさんは、止めを刺して下さい!みなさん行きますよ!」

「「了解!」」

パルテノスさんが魔術?でエルダーヴォルフの足元に木の根っこ?を出して足に絡めて動きを止めている。

続いてイフシュさんが左脇腹に、巨大化!!した拳を叩き込む。更に二発打ち込んでいる。

そこへ、キライさんが右脇腹付近に石の壁?で動きを止めている。

「ロイさん!今です。その剣でトドメを刺して下さい!!」

オレは、エルダーヴォルフの隙ができた瞬間に頭に剣を突き刺しトドメを刺した。

「グォー…」

なんとも言えない程の雄叫びをあげて、エルダーヴォルフは、力尽きた。

「はぁはぁ…なんとか勝てましたね!」

と言いみんなに声をかけると…

「よくやった小僧!これで進化条件は整ったな!!」

力の神クラトスが声を張り上げ叫んだ。

「???」

「これで、ワシのお役目は終わりだ。」

頭の中に声が響いてくる…(条件が整ったな、進化させてあげる)なんだか力がみなぎってくる。

「!!」エルダーヴォルフを吸収している!?

「ぐっ…ぁ…グァ…ァ」身体が熱い燃える様に熱い!

オレは大丈夫なのか?オ…レ…は…意識が飛びそうだ

「お前たち!新たな英雄の誕生だ!!」

「…」

「力の神クラトス様、我らパラディンナイト新たなる英雄の誕生を心待ちにしておりました。」

「光栄の限りですわ」


 青白く輝く髪に強靭な肉体、俺はどうなったんだ?

身体中に溢れてくる力、手に持つ剣を一振りすると辺り一面の木が一掃された。

「グォー」と何かが近づいてきた…山の様な巨体を揺らしながら先程の猛獣がきた。

今の俺なら…「はっ」ともう一度、剣を振り下ろした。手も足も出なかった…猛獣が真っ二つに切れた!

「さすがは、英雄様」キライが言っている。

「グハハハ!素晴らしいぞ!充分馴染んできたな!

これからは、お前の名はロイ・グラン・ヴォルフと名乗るがよい!新たな英雄の名だ」

「ロイ・グラン・ヴォルフ…」

「これで…4体目だ…クロノス!」

空間が歪むとクロノスが現れ、後ろから新たに二人と

前に見たことがある…ウラヌス様?が現れた。

四人がウラヌス様に膝をつき、パラディンナイトも膝をついている。

「うむ 良い出来ではないか。」

「ウラヌス様発言宜しいでしょうか?」

「うむ よいぞ 申せ。」

「これで4体の英雄が完成いたしました。ですが…この世界の大きさに4体も英雄を置けば、世界バランスが崩壊致します。宜しければ…この世界をもっと大きくして頂けないでしょうか?」

「うむ…仕方あるまい…アレは…力をほとんど使うので、使いたくないが…うむ、わかった。」

ウラヌス様が目を閉じ何やら…唱えている…

「ウラヌス様…希望がありまして…」

「なんじゃ、クロノス?」

「この世界にレベル、スキル、魔法を付け加えるのは、いかがでしょうか?もっとウラヌス様を楽しませてくれる筈ですが…?」

「うむ…可能じゃ!だが…もう条件は、受け付けん」

更に、ウラヌスは巨大な円を描き何やら文字を付け加えている。「完成じゃ!」

この世界が、震えている…!空が真っ暗になりしばらく轟音が鳴り響きわたっていた。


ようやく、轟音が収まり暗闇から光が差し込んできた。


「ふぅ 妾は、疲れたぞ!クロノス!」

クロノス様が立ち上がると、続いて他の三人も立ち上がった。

「ウラヌス様…お疲れ様でございました。ではこちらへ…」

「うむ…なんじゃ?」

クロノス様がウラヌス様の手に真っ黒な錠を付けた。

「ウラヌス様…いままでご苦労様でした…我ら4神この日を長く待っていました。」

「お前たち!何を言っておる!…まさか妾を裏切るのか?許さぬぞ!力がはいらぬ…!?この錠のせいか?

クロノス!いまならまだ許してやる…早く錠を外せ!

「さて皆様…準備は、宜しいでしょうか?」

クロノス様が空間を切り裂くと、中には暗闇が広がっていた。三神が何かを唱えながら、ウラヌス様を空間の中へ入れてしまった。

「お前たち!許さぬからな!覚悟しておけ!」

空間が閉じていく。

「アポロ、ヘカ、クラトス、次元の狭間に更に3重に封印しましょう。念には念を」

「わかっている…アポカリプスの剣よ来い!」

「さぁ!おいで…ブリュンヒルデ」

「こい!ゲイボルグ!」

「「三重結界 アカトス」」

空間の切れ目に更に強力な封印がかけられた。


「さぁ…皆様…終わりました。これでウラヌスを封印することができました。後は我ら四神がこの世界を動かしていきましょう。」

「そうだな!やっと解放された!」

「では、新しい世界に、4体の英雄を解放しましょう!この広大な世界なら均衡を保てるでしょう。

パラディンナイト達を三人ずつ補佐につけて、後は、ワタシ達も干渉せずに自由にしましょう。」

……

こうして、俺の冒険譚は呆気なく幕を閉じた…


…………………………………………………………………………

数百年後…


「こうして、英雄ロイはエルダーヴォルフを倒して世界を救ってくれました。しかし…古代種の呪いにかかり魔王に堕ち…この世界に邪悪を撒き散らしましたとさ。」

酒場で飲んでいる冒険者が…

「で、爺さん!だから俺達、冒険者が魔物退治してるんだろ?過去の英雄かなんだか知らないが…今は、ただの魔王だろ?しかも4体もいやがる。」


「北のグラン・ヴォルフ、東のグシル・ドラグーン、南のグテル・クラーケン、西のグサラ・ペリュトン

魔王なんて誰も討伐なんか出来るわけないだろ。

勇者がいないと駄目だろ。」


酒場は、こういった情報や噂話が色々出てくるんだよ。情報には困らないな。


俺は、この異世界に巻き込まれて召喚されたんだけど…これからどうしよう!4体も魔王がいる異世界は…

初めてなんですけど!







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