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第二十六話 柳沢の誤算

 はるかが主催する第二回目の「麻雀がーるずファイティング」の日がやって来た。このイベントの動画撮影の担当の柳沢は、今回はタッグマッチと前回とは少し違っていたが、音響やカメラの配置は変える必要も無かったから、前日に柏木店長と打ち合わせをして、準備万端の気持ちで撮影スタッフと共に会場になる雀荘サバンナに向かっていた。

 そしてサバンナに着くなり店のドアを開いて

「おはようございます」

と店長に挨拶をして、撮影の準備に取り掛かった。そしてすでに出勤していた従妹の美幸に

「美幸、レポーターをやってみないか?」

と拒否されるのを分かっていてからかい気分で、美幸に声を掛けていた。

「おっはよー」

はるかが嬉しそうな顔をして店のドアを開ける。

「はるかちゃんひさしぶりー」

と柳沢がはるかに声を掛ける。

「あんたも打ち上げに来るのでしょ?」

とはるかが柳沢にそう言う。柳沢は店長からそんな話を聞いていなかったから、それを聞いて驚いた。それもそのはず、店長すら知らなかったからである。はるかは打ち上げのアイデアを店長に話したつもりだが、実はまったく話していなかった。

「おはようございます」

ドアを開けてエリカが挨拶をする。その後ろには今日麻雀の対戦をするプロレス団体ワルキューレの沢野と木下が居た。沢野は柳沢を見るなり

「おい、柳沢!インタビューの準備が出来たら呼びに来いよ」

と命令をした。柳沢は撮影を気楽に考えていたが、それは甘い考えだったと今更ながらに気付いた。

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