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咲瀬町の小さな物語  作者: しょーたろー
第二章 Re:Member
39/50

第二章 Re:Member エピソード11 Lighthouse to dark

お久しぶりです

初めましての方は初めまして

最新話になります。


ぜひ見てください。

うぅ・・・。インドア派にはあそこは地獄だ。

何があったかというと陽キャラの方々、リア充の方々の大騒ぎ。パリピなあの感じは俺には合わない。それでも楽しんでいた綾瀬さん、まじ尊敬します。

俺はあの地獄の空間に耐えきれず隣の秋田さん達のクラスの催し物であるジャズハウスに入って休憩していた。


「あぁー。綾瀬さん何してるんだろう。」


俺がそんなことを呟いていたら秋田さんが演奏を終えて俺の方に近づいてきた。

「綾瀬さん・・・多分ここに・・・来ると思う・・・。」「なんでそう思うの?」俺がそう問うと「だって・・・綾瀬さんは・・・」そう言いかけたところに「ここにいたんだね。探したよー。」と言って綾瀬さんが教室に入ってきた。


「そんなに慌ててどうしたの?」

俺は半ばからかいながら言うと彼女は近くにいる俺や秋田さんでも分からないくらいの声で何かを言った。

「え?聞こえないなぁ?」と俺は続けてからかうと彼女は少し怒りながら「そろそろ私達のクラスの劇始まるからほら、行くよ!」とまた強引に俺の手を引っ張った。


劇の会場である体育館に着くとお客様用の椅子は全部埋まっていて立って見てる人もいるくらいだった。

座って見たいなと思っていたらたまたま椅子が2つ空いたので俺と綾瀬さんはその椅子に座って劇を見る。

劇は『咲瀬町の小さな物語』という咲瀬町が誕生するまでの物語である。

昔、綾瀬村と咲川村という2つの村があった。その2つの村は合併することになるのだが、合併後の村長はどっちの村の村長がやるのかで言い争いが起き忌み嫌ってしまう。

というのが物語の冒頭だ。この物語は咲瀬町限定で絵本も出ており歴史資料館や図書館にも文庫本として置いてある。

しかもこの物語、実話というのが俺にとって不思議でならない。なぜ町民は実話だと信じ込んでいるかというと咲瀬町の都市伝説のひとつ『願いの叶う木』があるからだ。

俺はあまり信じていないがあの願いの叶う木に手順通りに願い事をしたら叶ったという町民がいるらしい。でもそんな人俺の周りにはいないし都市伝説というくらいだから嘘かもしれない。


「綾瀬さんはこの物語、信じる?」


綾瀬さんにそう質問してみると綾瀬さんは「唐突だなぁ」といって少し考えてから


「私は信じてるよ、この物語。」


と真剣に答えてきた。


「どうして?」と俺が聞くと


「理由は2つあるの。1つ目はなんだか面白いことじゃない?あの都市伝説があるくらいなんだからこの物語も実話なんだなと思えるし願いの叶う木なんてロマンチックじゃない?」


「2つ目は?」と聞いたところで「蒲池くん、ここどこっか。」と綾瀬さんが言い出した。なんでと言いかけた時に綾瀬さんの指さす方を見ると三宅くんと秋田さんが一緒に劇を見ていた。確かに1番盛り上がる場面だしあの二人に譲ってあげよう。

三宅くんにチャットで『席確保したから2人で座りなよ』と伝えて俺と綾瀬さんは立って見ることにした。


三宅くんは俺からのチャット通りに椅子に座ったみたいだ。俺と綾瀬さんはというと後ろの方で立って見ている。


「『綾瀬』って苗字の人多いよなこの町。」


俺が独り言のようにそう呟くと綾瀬さんが「いきなりどうしたの?」と言ってきた。


「だってさ、綾瀬さんも『綾瀬』って苗字だろ。他のクラスにも5、6人くらいいるじゃん。それと『咲川』って苗字も。内のクラスにもいるし、それに俺のお母さんが離婚する前の俺の苗字って咲川なんだよな。そう考えると綾瀬と咲川って苗字の人多いなと思って。」


俺がそう言ってから綾瀬さんの方を見ると綾瀬さんは少し驚いた顔をしていた。そういえば俺の元の苗字は咲川であるのを知ってるのって離婚する前まで住んでた家のお隣さんくらいしか知らないんだった。


「さっき言ってた2つ目の理由知りたい?」


驚いてたし不味いことでも言ったかなと思っていたら綾瀬さんが唐突にそう聞いてきた。いきなりどうしたんだろうと思ってまた綾瀬さんの方を見ると真剣な眼差しで俺の方を向いていた。さっきまでの驚いた表情はなんだったんだよ。

俺は「少し気になるし知りたいかな」と返事をすると綾瀬さんはこう言った。


「私、願いの叶う木に願い事をして叶ったから。」


そう言ったのだった。


え?なんでそんなことをしたの?

どんな願いごと?

都市伝説の1つである『願いの叶う木に願いごとをしたら災いが起きる』って本当のことなの?

いつしたの?

なんためにしたの?


数えきれない程の質問を綾瀬さんにしたいと思った理由はたった1つだけだ。

彼女の目には何一つ嘘をついていないと言えるほどの真剣な目をしていたからだ。

目が泳いでいたり嘘をついていたりかたら何かしたらの癖がでるはずなのにそれがないということは彼女は本当に願いを叶えてもらったのだろう。

色々な質問をしたいのだが妄信だと思っていたことが確信に変わったのを目の当たりにしたので聞く気になれなかった。


そんなやり取りをしていた時に三宅くんから俺宛にチャットで『あきぴよんのこと、諦めます』と送っていたことに俺も綾瀬さんもまだ気づいていなかった。

いや、気づくのが遅かったと言い変えたほうがいいのかもしれない。


最後まで読んでくださりありがとうございます


次の投稿は来週になります。


また読んでくれたらありがたいです!

よろしくお願いします

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