第一章 十年十色 第二十三話 夏祭り
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由奈とまなが和解し友達にまたなることが出来てから1ヶ月経った。
今は夏休み。通信制高校に通う宏と由奈には夏休みがない。響とまなは高校3年生のため夏休みがあっても補習や夏期講習がある。
学生最後の夏休み。それぞれが自分の決めた人生に進むための選択をする。そのための努力をこの夏休みの期間中にやらないといけない。
この1ヶ月の間に仙人、響、宏、由奈、まな、康介の6人でSNSのチャットグループを作り仲を深めていったのだった。
そんなある日、宏がグループチャットにおいてある提案をする。
「今度ある夏祭りにみんなで行かない?」
その提案は唯一の夏休みを楽しむイベントだった。
将来のことはこの1日だけ忘れてただ楽しみたいという学生ならではの提案だった。
みんなその提案に対して満場一致の答えを示し、夏祭りのある神社の鳥居に午後6時に集合することになった。
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夏祭りがある日になった。。8月も終わる頃にある咲瀬町唯一の夏祭りだ。
『咲瀬神社』と言われるこの神社には大晦日になると除夜の鐘を鳴らしに町民が集まり、夏祭りの時は町民が和気あいあいと楽しむことができるイベントだ。
「お待たせ。待った?」
「そんなに待ってないよ。もうみんな集まったし行こうか。」
鳥居のところに集まった由奈たち6人はつかの間の休息を楽しむことにした。
由奈とまなは浴衣を来ており、宏たち男子勢は動きやすい服装で夏祭りを楽しむ。
響と仙人、康介は宏が誘う前にほかの人達に誘われていたのでその子達と由奈とまなと宏との3つに別れて行動していた。
「ねぇ、由奈ちゃん。由奈ちゃんは好きな人いるの?」
唐突すぎる質問に対して由奈はびっくりしながらも真剣に聞いているまなを見てちゃんと答える。
「好きな人は・・・いないよ?」
そういう由奈に対してまなは驚いた表情でこう聞く。
「嘘?宏くんこと好きなんじゃないの?」
「え?」
そう聞かれてから段々と顔が熱くなっていく。
きっとこれは夏だからだろうとそう自分に言い聞かせる。
そう思ってても消えないことがある。
由奈と宏の2人で作った思い出は残り続ける。
どんなときも助けてくれたのは宏くんだったかもしれない・・・。
そう思った矢先、宏が由奈の頬に缶ジュースを当てて
「はい、これ。」
と言ってジュースを由奈にあげる。
「まなさんにも、はい。好きなジュースが何か分からないからオレンジジュースにしたけどいいかな?由奈さんは確かアップルジュースが好きだよね?」
「オレンジジュース好きだから嬉しい!ありがとうね。」
「あ、ありがと・・・。宏くん・・・。」
まなはまともに宏に話せたとしても由奈は目を合わさず下を向いたまま少ない言葉数で答える。
宏は何のことか分からないまま不思議そうにしていた時、仙人の声が夏祭りの賑やかな空気を変える。
「良太郎!!」
そう言った仙人は我に返ってすぐに走ってどこかに向かっていった。
良太郎?誰のことか分からないままでいると、響も後を追うように追いかける。
響はいきなり出した大声に驚いたのではなく他のことで驚いた表情をしていた。
どうやら響は何かを知っているようだ。それはなにか自分たちにとってとても大事な事のように思えたから。だから、仙人を追いかける。
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