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咲瀬町の小さな物語  作者: しょーたろー
第一章 十年十色
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第一章 十年十色 第十話 親孝行

お久しぶりです!

はじめましての方ははじめまして!


最新話投稿しました!

最後まで読んでくれたらありがたいです。

よろしくお願いします。

武田響(たけだひびき)、高校3年生。


彼の成績ならどの学校にもトップで入学できたしトップで卒業もできただろう。

なのに彼が選んだ学校は咲瀬町にある公立の進学校である『咲瀬高校』だった。


偏差値は58で有名大学に進学したい子達が集まる学校だ。有名大学といっても東京大学などの名門校に進学する子は5年に1人いるかどうかで、みんな県内で1番の大学に進学するためだ。でも響は大学に進学するつもりはあまりない。


じゃあなぜその学校に進学したのかというとただ近くにあったから。そして...。

両親には薄っぺらい嘘の理由を告げこの学校に行きたいと伝えた。もちろん特異体質を手に入れたとしても毎日努力するようにした。なんでも完璧にできるといってもそこで怠惰したら両親に悪い目で見られると思ったからだ。


響はずっと両親の心配ばかりしていた。なんでもできることを両親は知っている。知っていても響に伝えたりしない。褒めてくれたことが少なくなったからだ。

両親からしたら底の見えないほどの才能。上を目指せるだけ目指したほうがいいんじゃないかと考えたりこのままでいてほしいと考えたりとずっと悩んでいると思っている。どんな家族にもあることだろう、家族だけがわかること。気持ち、考え、行動。

つまり、彼がこの学校に進学した本当の理由は両親のそばにいたいという気持ちからだったのだ。

そんなこと両親には伝えないし伝えようとも思わない。ただ、悟られないようにいつもどおり行動するだけだ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


彼が高校一年生の時、趣味として動画サイトに自身の歌を投稿していた。理由は面白そうだからという誰もが1度は思うベタな理由だった。

初めての投稿。歌った曲はボーカロイドIAの曲で『アスノヨゾラ哨戒班』だった。

クラスメイトが自分におすすめしてきたのがきっかけで聞いていた曲で有名な曲だからだ。

黒いフードに骸骨のマスクを被り(動画サイトに歌い手として投稿する方達は自分の姿をあまり出さないとクラスメイトに聴いたから)『ワルツ』という名前で投稿した。

次の日彼は眠気が一気に無くなるほど驚く。


「嘘だろ...?」


再生数はなんと約25000回。

世界で一番利用されている動画投稿サイトだからもっと低いものだと思っていた。なんでもできるから歌唱力もある。けど自分よりも上手い人はいるだろと思っていたからこの結果はとても嬉しい。その日は心の中ではしゃいだ。

そこからの道のりは真っ直ぐでトントン拍子に進んでいった。

動画を投稿するたびに話題となり、動画投稿をしてから一年経った時にもう1度『アスノヨゾラ哨戒班』を投稿した。その再生数は20,000,000回までいき姿を見せない歌い手として瞬く間に有名となっていった。


もちろん、アフェリエイトで多額の金額を貰っている。

そのお金を全て両親に渡した。せめてもの親孝行をしたいと彼はずっと思っていたからだ。

もちろん、ことの説明はちゃんとして渡した。使い道は新築の家を建てることになり今に至る。

高校3年生になったら辞めると両親に説明したため彼はきっぱりと動画投稿を辞めた。

たまに何の曲を歌おうかと探ったりするところをみると禁断症状がでたりしているんだなと彼はクスッと笑ってしまうことが多々ある。


そんなある日に出会った2人。自分の特異体質のおかげで親孝行ができたという幸せとなにかに対して努力して成功する達成感がないという不幸せ。もし完璧な人間から普通の人間に戻れるのなら戻りたいと思っても、できないだろと思う気持ちが強くて...どうすればいいのか悩んでいた。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

最新話は来週に投稿します。

評価を付けてくれたら幸いです。

よろしくお願いします。

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