第144話 選ばないための一便
白いK2D-0713・車歴D。
その車を、日本側特装工場から始発配送所へ移す最初の普通車配置換え。
運転者は。
その日の勤務表から、通常の条件で選ばれます。
そして。
その人物は、後のSR-02帰着教育指導者になるための条件を一つ満たすことになります。
K2D-0713・車歴Dの通常運転経験
だからこそ。
未来の教習指導者候補が欲しいという理由で。
配置換えの運転者を選んではいけません。
普通の一便を。
知らないうちに、採用試験へ変えないために。
水車町は。
「選んだあとで見る」仕組みを作ります。
「候補条件を、勤務表から隠します」
朝。
水車町配送所。
誠司が言った。
ロウグが。
未来記録を見る。
SR-02教習指導者条件
普通車運転資格
帰着教育手順の理解
水車町帰着標準・第0版の九項を説明可能
K2D-0713車歴Dの通常運転経験
SR-02第一受講者との上下勤務評価関係――不可
その中。
車歴D普通車配置換え運転経験――条件適合
これが。
問題。
未来を。
知っている。
なら。
その日の。
配置換え当番を決める時。
つい。
考える。
この人なら。
後で。
小川の教習担当にも。
できる。
一度で。
二つ。
済む。
効率。
いい。
「でも」
サーラが言う。
「それをやったら、配置換えが教習者選びになりますね」
「はい」
本人へ。
何も。
言わずに。
*
ガランが。
腕を組む。
「条件に合う奴を選ぶ方が、無駄がないんじゃないか」
誠司は。
首を横に振る。
「何の無駄ですか」
「後で別の教習役を探す手間」
「その手間を減らすために、普通の勤務を選抜試験に変える方が問題です」
運転者。
その日は。
ただ。
車を。
工場から。
始発配送所へ。
移す。
仕事。
それだけ。
そこへ。
本人の知らない。
評価項目。
乗せる。
帰着手順。
説明能力。
小川との関係。
将来の教習適性。
全部。
裏で。
見る。
それは。
普通の当番では。
なくなる。
「本人が」
ロウグが言う。
「何を評価されているか知らない」
「はい」
しかも。
失敗。
ではない普通の運転を。
あとから。
“採用材料”。
にする。
*
水車町で。
小さい試験。
する。
今日。
南方から戻った。
共同荷車。
車輪修理。
済み。
明日。
南側中継所へ。
戻す。
普通の。
配置換え。
運転できる人。
三人。
候補。
全員。
資格。
休息。
正常。
一人目。
今日。
別便。
長かった。
二人目。
昨日。
夜当番。
三人目。
運行負担。
少ない。
通常なら。
三人目。
選ぶ。
それだけ。
「でも」
誠司は。
ロウグへ。
紙。
渡す。
「別に、封を作ってください」
中身。
ガランが。
決める。
仮の。
将来役。
南方荷車・新人教習補助候補条件
条件。
三つ。
南方道路走行経験
修理後車両運転経験
新人と親族関係なし
誰が。
満たすか。
誠司。
見ない。
ロウグ。
封。
閉じる。
配置換え終了まで開封禁止
*
通常勤務表。
見る。
今日。
負担。
休息。
次勤務。
天候。
経路。
それだけ。
三人目。
選定。
本人。
呼ぶ。
「南方の荷車を、中継所まで戻せますか」
「はい」
「普通の配置換えです」
「分かりました」
他。
言わない。
未来の。
教習補助候補。
なんて。
存在自体。
本人。
知らない。
*
出発前。
選定根拠。
残す。
普通配置換え・選定根拠票
運転資格――適合
経路資格――適合
休息――十分
当日既運行量――少
次勤務との競合――なし
車両状態――正常
最後。
将来役候補条件――参照していない
「参照してないって」
若い仕分け係が言う。
「どう証明するんです?」
「候補条件を封印してあります」
「なるほど」
見ることが。
できない。
なら。
選ぶ時。
使えない。
*
荷車。
出発。
南方中継所。
到着。
普通。
事故。
なし。
返送。
なし。
運転者。
役目。
終了。
配置換え――完了
そこまで。
終わって。
本人。
帰る。
そのあと。
ロウグ。
封。
開ける。
条件。
照合。
一。
南方道路走行経験。
あり。
二。
修理後車両運転経験。
今。
成立。
三。
新人と親族関係。
あり。
全員。
止まる。
「親族?」
サーラが。
本人記録。
必要最小限。
関係。
確認。
新人候補。
従兄弟。
「じゃあ」
若い仕分け係が言う。
「教習補助候補には」
不適合
ガランが。
紙を見る。
「配置換えの人選、間違いだった?」
「いいえ」
誠司は答えた。
普通配置換え。
として。
正しい。
未来の。
別役目に。
合わなかった。
それだけ。
「だったら」
ガランが言う。
「教習補助に合う人を選んでおけば」
「それをしないための試験です」
*
別の日。
同じ。
南方。
普通車。
配置換え。
二人目。
条件。
いつもの。
勤務表。
選ぶ。
後。
運行。
終わる。
そこで。
封を開ける。
今回。
三条件。
全部。
適合。
将来役候補条件――一致
しかし。
本人へ。
即。
声。
かけない。
「合ってるのに?」
若い仕分け係。
「今日の仕事は終わっています」
誠司が答える。
未来役。
今。
必要。
ではない。
必要になった時。
改めて。
本人へ。
聞く。
教習補助候補――抽出可能
本人照会――未実施
「候補になったことも」
サーラが言う。
「今は通知しない?」
「役目がまだ存在しないなら、不要です」
未来の。
可能性。
全部。
本人へ。
背負わせない。
*
これを。
正式化。
事後適格照合
手順。
一。
元の仕事を、元の仕事だけの条件で選ぶ。
二。
将来役の候補条件を、元仕事の選定者から隔離する。
三。
元仕事が完全終了するまで、将来役候補の抽出を行わない。
四。
元仕事の実績を後役候補へ使用する場合でも、元仕事の合否や評価を書き換えない。
五。
条件一致は本人受任を意味しない。
六。
条件不一致でも、元仕事の選定を誤りと扱わない。
七。
将来役のために元仕事を再実施させない。
ガランが。
七を見る。
「経験が足りない人に、“もう一回普通便乗ってこい”も駄目?」
「教習候補にするためなら」
「なるほど」
普通運転。
経験を。
作るため。
普通便を。
用意したら。
それはもう。
普通便。
ではない。
*
日本側特装工場へ。
提案。
K2D-0713車歴D普通車配置換えについて。
SR-02教習指導者候補条件を、配置換え運転者選定時点では参照不可とする。
配置換え完了・役目終了後にのみ、事後適格照合を実施することを希望。
返答。
採用可能。
さらに。
普通車配置換え当番選定系統と、SR-02教習指導者候補抽出系統を分離します。
「向こうも」
ロウグが言う。
「完全に分ける」
配置換え選定画面
SR-02関連情報――非表示
配置換え終了後
通常車歴確定
その後に候補照合可能
これなら。
当日の。
配車係。
未来を。
知っていても。
見えない。
*
小川。
普通同乗。
こちらも。
同じ。
未来のSR-02第一受講者。
だから。
助手席へ。
乗せる。
ではない。
配置換え運転者。
決定。
空席。
確認。
そのあと。
小川へ。
今日、始発配送所方面へ戻る普通車に空席があります。
同乗しますか。
そこで。
本人。
はい。
なら。
乗る。
いいえ。
なら。
別。
「小川さんの帰路が」
サーラが言う。
「車両選定より後」
「はい」
車が人を選ばない。
人が車を選ぶために、未来を使わない。
少し。
変な言い方。
でも。
意味。
通る。
*
SR-02側。
未来記録。
更新。
教習指導者候補抽出
実施可能時点――K2D-0713車歴D普通配置換え完了後
現在。
実施不可
「名前」
ガランが言う。
「今は本当に出せない?」
候補人数――未計算
ロウグが。
頷く。
「選ぶ前だから、候補数すら出さない」
それが。
一番。
安全。
誰か。
一人。
と。
知っただけでも。
当日の。
選定へ。
影響。
する。
「一人しかいない」
と。
知る。
だけで。
人は。
探し始める。
だから。
未来候補。
抽出。
そのものを。
後にする。
*
この方式。
水車町。
他にも。
使える。
若い運び手。
通常便。
走る。
その記録を。
将来。
班長候補。
選び。
へ。
勝手に。
使う。
か。
「それも」
誠司が。
止める。
仕事の。
通常運行記録。
安全。
品質。
必要。
だから。
残す。
でも。
それを。
昇格。
採用。
人事。
へ。
使うなら。
別。
目的。
になる。
「でも」
サーラが言う。
「普段の仕事ぶりを見て、役目をお願いすることはありますよね」
「あります」
完全に。
切れない。
小さな町。
皆。
互いを。
知っている。
だから。
問題は。
“見るな”。
ではない。
「普通の記録を」
ロウグが言う。
「本人の知らない別目的へ、自動で回さない」
「はい」
人が。
知っている。
経験。
印象。
と。
システムが。
全記録を。
裏で。
候補抽出。
すること。
同じではない。
*
新しい。
原則。
記録目的分離
安全記録を、人事評価へ自動転用しない。
配送実績を、本人同意なく役目候補選抜へ自動転用しない。
未来役に必要な実績であっても、その未来役を得るために通常実績を作らせない。
「難しくなってきましたね」
若い仕分け係。
「便利になるほど」
誠司が答える。
「分ける線が要ります」
配送帳面。
読める。
ことが。
増えた。
だから。
見ていい。
ことまで。
増えたわけではない。
*
午後。
満タン便。
返却準備。
比較封印二。
本測定前。
標準測定具。
全部。
確認。
前回。
予備測定。
角度。
曖昧。
だった。
場所。
治具。
追加。
ガラン。
木製。
測定案内。
作る。
ただし。
車体へ。
穴。
開けない。
既存。
基準点。
使う。
「本測定は?」
雪板が尋ねる。
「まだです」
「何待ち?」
「測定担当全員が同日に揃う日」
ガラン。
エレナ。
雪板。
サーラ。
一人でも。
欠けた状態で。
始めない。
「田村さんは?」
「最終まとめだけ」
役目。
分散。
維持。
第一最終帰還便準備率――五十二パーセント
ガランが。
見る。
「半分越えた」
誠司。
「率が――」
「今日は言わせろ」
「どうぞ」
「半分越えた」
「はい」
それだけ。
*
夕方。
日本側。
高瀬から。
通常照会。
K2D-0713車歴Dの普通車配車標準について確認しました。
私用貸出についても、SR-02候補抽出系統から除外されますか。
誠司。
返答。
はい。
高瀬の。
十七キロ。
本人私用。
それを。
教習者候補。
採用。
運転評価。
へ。
自動利用。
しない。
車歴D通常運転経験として車両履歴上は存在しますが、本人の役目候補抽出へ転用する場合は別手続きが必要です。
高瀬。
少しして。
その方がいいです。
十七キロは十七キロのままにできます。
前。
言った。
言葉。
そのまま。
*
そこで。
誠司が。
手を止めた。
「別手続き」
ロウグが。
同じ場所を見る。
今。
書いた。
本人の役目候補抽出へ転用する場合は別手続きが必要。
でも。
SR-02。
教習指導者候補。
事後適格照合。
配置換え。
終わったあと。
普通運転記録。
使う。
つまり。
元々。
普通車の。
配置換え記録。
安全。
車歴。
勤務。
そのために。
作られた記録を。
あとから。
教習指導者候補選抜
へ。
使う。
「事後なら」
サーラが言う。
「いいと思ってました」
「選定には影響しません」
誠司が答える。
「でも、記録の利用目的は変わります」
本人は。
普通車。
移送。
頼まれた。
それを。
やった。
終わった。
そのあと。
知らないところで。
“教習者に向いている人”。
として。
照合。
される。
隠れた。
採用試験。
ではない。
でも。
隠れた。
候補検索。
には。
なる。
*
「じゃあ」
ガランが言う。
「普通の仕事した人に、毎回“将来の役目探しに記録使っていい?”って聞くのか」
「それもやりすぎです」
車両。
安全。
事故。
帰着。
すべて。
本人へ。
毎回。
長い。
同意。
取る。
現実的。
ではない。
必要なのは。
何を。
どこまで。
再利用。
できるか。
一般。
ルール。
「本人が」
ロウグが言う。
「候補検索に使ってほしくない、と選べる仕組み?」
「たぶん」
誠司。
考える。
一律。
全部。
許可。
も。
危ない。
全部。
禁止。
も。
不便。
役目。
やりたい人も。
いる。
経験を。
見てもらいたい人。
も。
いる。
逆に。
今の仕事だけ。
したい人。
も。
いる。
*
水車町。
新しい票。
まだ。
名前。
決めない。
項目だけ。
通常業務記録について
一、安全・事故調査への使用――必要
二、同じ業務の改善への使用――必要
三、本人の将来役候補照合への使用――?
ここ。
本人。
選択。
可
不可
その都度確認
さらに。
現在役目と直接関係しない評価への使用――別確認
ガランが。
「面倒そうだな」
「だから」
誠司が言う。
「毎便じゃなく、人員登録側に置く方がいい」
一度。
本人が。
選ぶ。
後で。
変えられる。
普通業務。
記録。
安全用。
は。
残る。
候補検索。
だけ。
本人の。
選択。
尊重。
*
「高瀬さんなら」
サーラが言う。
「たぶん不可?」
誠司は。
首を横に振った。
「推測しません」
十七キロ。
そのまま。
にしてほしい。
それと。
全ての。
通常業務経験を。
将来役候補に。
使うな。
は。
同じ。
ではない。
本人。
聞くなら。
聞く。
*
だが。
SR-02。
配置換え運転者。
まだ。
誰か。
分からない。
その本人に。
事前。
「未来の教習役候補検索へ使いますか」。
と。
聞いたら。
それ自体。
隠れた選抜。
存在を。
伝える。
普通便。
選定へ。
影響。
する。
「事前に聞けない」
ロウグが言う。
「はい」
「事後に聞く?」
「候補抽出する前に」
順番。
見えてきた。
一。
普通車配置換え。
普通に。
選ぶ。
二。
普通の仕事。
完了。
三。
役目。
終了。
四。
本人へ。
通常業務記録を。
別役目候補照合へ。
使ってよいか。
確認。
五。
本人が。
可。
または。
その都度確認で。
今回。
可。
なら。
初めて。
候補条件。
照合。
六。
一致。
しても。
本人へ。
別途。
役目説明。
七。
本人が。
断れる。
「ずいぶん遠いな」
ガランが言う。
「遠くていいです」
人を。
選ぶ。
まで。
急ぐ必要。
ない。
*
この順番を。
日本側へ。
送る。
SR-02教習指導者候補の事後適格照合について。
配置換え終了後であっても、通常業務記録を本人役目候補抽出へ再利用する前に、本人の記録利用意思確認を挟むことを希望。
返答。
少し。
時間。
かかる。
その間。
通常便。
動く。
水車町。
夕食。
始まる。
満宿。
灯り。
点く。
*
夜。
からん。
日本側特装工場・始発配送所共同回答
採用可能。
さらに。
通常業務記録の安全・車両履歴利用と、本人役目候補抽出利用を分離する。
候補抽出利用――本人選択制
名称。
向こう。
提案。
経験記録・役目照合許可
三択。
一、可
二、不可
三、その都度確認
「これで」
ロウグが言う。
「未来の配置換え運転者が決まっても」
「まだ候補検索はできません」
本人。
仕事。
終える。
役目。
降りる。
それから。
本人へ。
普通に。
聞く。
今日の運転記録を、将来別の役目を案内するための条件照合に使用してよいですか。
それだけ。
不可
なら。
終わり。
SR-02。
別の方法。
探す。
未来記録。
変わるかもしれない。
それでも。
いい。
*
配送帳面。
SR-02欄。
更新。
教習指導者候補抽出条件
普通車配置換え完了――必要
配置換え役目終了――必要
本人記録利用意思確認――必要
本人「不可」の場合――候補抽出禁止
本人「その都度確認」の場合――今回利用確認後に実行
そして。
現在。
教習指導者候補人数――算出禁止
ガラン。
「徹底したな」
「普通の便を普通のままにするためです」
*
深夜。
配送帳面。
第一配送記録。
開く。
第一配送記録・選定第一便
私は。
よく働く人を見つけると。
次の仕事を頼んだ。
三浦直人。
古い記録。
道を覚えている。
荷物を丁寧に扱う。
帰着も正確。
なら。
次。
もっと。
重要な便。
頼む。
私はそれを。
信頼だと思っていた。
ある日。
一人の運び手。
普通便。
帰る。
直人。
言う。
「次は北便をお願いしたい」
相手。
答えない。
「向いていると思う」
「今日の便で判断したんですか」
「はい」
「私は今日、今日の便をやりました」
直人。
「だから」
「北便に選ばれるためにやったんじゃありません」
一行。
空く。
私は。
褒めたつもりだった。
相手は。
評価されていたと知って。
次の普通便で、急に固くなった。
失敗。
しないよう。
見られている。
と。
思った。
普通の仕事が。
普通にできなくなった。
直人。
その後。
候補選び。
を。
分ける。
普通便の記録は。
まず普通便のために残す。
次の役目へ使うなら。
その人に。
「使っていいか」と聞く。
第一配送記録。
続く。
ただし。
仕事の前に聞いてはいけない。
「将来の役目を探すために見ます」と言われれば。
その瞬間から。
普通便は試験になる。
最後。
仕事が終わって。
鍵を返して。
役目を降りて。
そのあとで聞くこと。
第一配送記録。
終了。
*
その下。
SR-02。
未来工程。
K2D-0713車歴D
普通車配置換え
運転者――当日選定
将来役候補情報――選定時非表示
配置換え終了後――本人役目終了
経験記録・役目照合許可――本人確認
そこまで。
新しく。
整った。
そして。
その一番下。
本人選択結果――記録あり
ロウグが。
止まる。
「未来では、もう答えてる」
誠司。
詳細。
開く。
名前。
まだ。
ない。
配置換え運転者本人
経験記録・役目照合許可――
「その都度確認」
ガランが。
言う。
「可でも不可でもない」
「はい」
SR-02。
教習指導者候補。
今回。
使っていいか。
その時。
もう一回。
本人へ。
聞く。
さらに。
SR-02教習指導者候補照合――本人確認済み
今回使用――可
つまり。
未来の。
配置換え運転者は。
普通の便を。
普通に終え。
役目を降り。
そのあと。
自分の運転記録を。
今回だけ。
教習指導者候補の条件照合へ。
使うことを。
自分で。
許可する。
そこまで。
分かった。
けれど。
その次。
候補照合結果。
条件一致――はい
部屋が。
静かになる。
そして。
役目説明――本人へ実施
SR-02教習指導者受任――
表示。
そこで。
途切れていた。
未開示
開示条件。
K2D-0713車歴D普通配置換え完了後。
誠司は。
それ以上。
開こうとしない。
本人の。
普通の一便。
まだ。
始まってすら。
いない。
未来は。
その人が。
条件に合うところまで。
記録している。
しかし。
教習指導者を引き受けるかどうかという最後の返事だけは、普通車配置換えが本当に終わるまで、現在側へ見せないようになっていました。
SR-02教習指導者候補を得るために、K2D-0713車歴Dの普通車配置換え運転者を選んではならない。
この問題に対して、水車町では**「事後適格照合」**が作られました。
普通の配置換えは、資格・休息・当日勤務量・経路など、普通の配置換えに必要な条件だけで人を選びます。
未来の役目条件は、配置換えが完全に終わるまで選定者から隠します。
そして。
普通の仕事が終わった後でも、すぐに候補検索はしません。
通常業務の記録を、
安全や車歴のために使うことと、
本人を別の役目候補として探すために使うこと
は別だからです。
そのため、
経験記録・役目照合許可
が新設されました。
本人は、
可
不可
その都度確認
から選べます。
未来のK2D-0713配置換え運転者は、
その都度確認
を選択。
そして配置換え終了後、SR-02教習指導者候補の照合に限って、自分の運転記録を使うことを許可する予定です。
その結果。
条件は――一致。
ただし。
その人物が実際にSR-02教習指導者を引き受けるかどうか。
最後の返事だけは。
K2D-0713の普通車配置換えが本当に終わるまで、現在側から開けない状態になっています。




