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竜眼のハーフエルフ  作者: 二砂音
二章 湖の街編
99/134

95話 武器枠

 “レンジャーマント”を羽織り、“それ”みたく弓を構える振りをしたら、矢がどこからともなく現れた。


 ガストン「おいルーナ、その矢、どこから出て来た?」

 ビクター「へ? うわっ!?」

 ガタッ。

 ソニー「え? 矢筒に触りました?」

 アリエスタ「おまえ“銀の矢”なんて、持ってたっけ?」


 レン「なんかいきなり姉ちゃんの手の中に現れたにゃ! レンは目の前で見てたにゃ!」

 マギー「そうなのレンちゃん? 魔法みたいですー」

 ジミー「おりょ?」


 ガストン「もしかして……そのケープの仕業か?」


 ケンウッド「こ、これは、驚きました!」


 アリエスタ「じゃあそれ、魔法袋ってことか?」

 ダロム「でスが、取り出シ口がありまセんゾ」


「?」

 何故か右手に矢を持っていた。

 右手を、矢をつがえる形にして、つがえようと考えていたら、本物の矢が本当に表れた感じだ。


 実際につがえてみたらどうなるんだろうか。

 とりあえず、念のため下に向けて、構えてみた。


 ベル「ルーナレンジャーだ!」

 アリエスタ「何だその言い方」

 

 ジミー「ルーナ様、的ならここにあるで!」

 老人は壁にかかっている的を煙を吸っていた長い筒で示した。

 マギー「えー、でもお爺ちゃん」

 ビクター「ここ店内ですけど」

 うん?

 撃っていいのか? この矢、得体が知れないのだが。


 アリエスタ「待て! なんかやばい気がすんぞその矢」


 ガストン「そうだな、撃つのは街の外で試した方がいい」

 ケンウッド「……」

 そうだな、でも止められなかったら軽く撃ってしまってたかもしれない。

「ああ」


 ガストン「ルーナその矢、ちょっと良く見せてくれ、ケンウッドさん」

「はい、よく見せてください」


 皆で矢を調べる。

 銀で出来た矢なのだろうか? だが、崖の酸スライムの中にあった銀製の匙と違う気がする。


 ベル「これあたし好きかも!」

 彼女が小さな指で矢を弾いた。

 ィィィィン。


 光沢は穏やかで、まるで夜空の星の様だ。

 質感からは、鈴のような響きを感じる。

 華美、な装飾が施され、矢じりはかなり鋭く私でも触ることをためらう光を反射している。

 真っ白な羽の素材もそこらへんの鳥のものではなく不明だ。

 そして羽のように軽い。全体がだ。


 ィィィンッ。

 ビクター「いっ、今の指で回すのどうやったんですか?」

 マギー「かっこいいですー」


 アリエスタ「んなことより、どっからこいつが出てきたかってことだよ?」

 ソニー「魔法の矢ですかね?」

 彼は私の矢筒から木の矢を一本抜き出して見比べ、金属の矢を叩いた。

 キンキィィィィン……。

「本物じゃん、そんで銀じゃねえなこの感じ、金銀財宝にうるさい俺にはわかる!」


 これは恐らく、かなり硬いぞ。


 ケンウッド「……ま、まさかこれは」

 ダロム「はい若、これはミスリルでスな! サスがルーナ様!」

 ガストン「あ、やっぱり?」


 皆「「え!?」」

 アリエスタ「ええ!? マジかよ!」

 ミスリル?


 ガストン「あー、エルフ族の扱う、門外不出の希少金属だな。迷宮の宝ん中にも出るらしいけどな」

 ほう? もんがいふしゅつ……。


 ビクター「あ、門外不出って言うのはエルフ族が外に売らないってことです」


 ダロム「ミスリルは“ただの金属ではない”と聞いておりまス。エルフ様の“御力の精髄”なのでス」

 ?


 ベル「ダロムわかんない」

 アリエスタ「なんだそれ、意味わかんね」

 ガストンは肩を竦ませたな。


 ガンガンッ! ガリガリッ!

「鋼鉄より硬いようだな」

 腕の手甲に当てたり、端っこの部分に矢じりを立てると、ガリガリと鋼鉄が削れた。


 アリエスタ「いや扱い! 今の有難ありがたい感じの話聞いてた?」


 ビクター「えっ、その腕当て……今、鋼鉄を削りましたよ?」

 ガストン「貫けないもんはねえなこりゃ、しかもその大弓で思い切り撃ったら……」


 マギー「的も壁も貫通して武器屋さんまで飛んでっちゃいます! イオさんとミナトスさんに拳骨げんこつされるです!」

 レン「逃げるにゃ!」

 アリエスタ「おいこら撃ってねえうちから慌てんなって」


 ベル「ごっちんこー?」

 ソニー「ベルちゃんっ」


 ガストン「はは、貸してみろよ、そんでもっかい同じ仕草をしてみろルーナ」

 ん? ああ、検証、とやらだな。


 矢をつがえる動作をしてみると、ヴンッ。

 皆「「!」」


 やはりまた矢が現れた。


 今度は手元を、魔力の流れを見ながらだ。

 やはり、ケープから出現した。


 例の魔力の渦からだ。


 一同「「おおー」」

 ケンウッド「これがケープの魔法の謎ですか!」


 ガストン「やっぱりか」

 矢が二本になったな。


 アリエスタ「なんだこりゃ? こんな魔法袋聞いたことねえよ」

 ソニー「このケープ、従来の袋とは違う気がしますね」


 レン「矢が出てくるケープにゃ?」

 マギー「矢筒がいらないですー」


 ジミー「ひょっひょっひょっ、不思議なもんやのう」

 ケンウッド「いやー、実家の誰も知らない秘密を、ようやく知ることができました」

 ダロム「はい! よかったでスな若!」


 アリエスタ「よう、何が見えてる?」


「……渦、いや、“取り出し口”か?」

 手を突っ込んでみた。


 レン「にゃあ! 手がケープの中に消えたにゃ!」

 ソニー「え? え? レンちゃんどいて」

 アリエスタ「どけレンっ、見えないっての」


 なんと魔力の渦に向けて手をやると、ケープの中に手が埋まって、得体のしれない空間、に手が入った。


 不思議な感覚だが、魔力を流している時の感じに似ている。


 しかし中が見えないな。


 中に、なんだ? 頭の中に、なんと言うのだろうか、景色のような絵が浮かぶ。

 思い出す時の様な感じだ。


 ケンウッド「おおっ、手がケープの中に埋まってますね」

 ダロム「素晴らシいでスな」

 ジミー「長年取り扱っといて、気が付きませんでしたわ」


 アリエスタ「なんか“魔法箱”みてえだな」

 ソニー「はい先輩」

 なに?


 矢の束が見える。

 数本程のミスリル矢の束が無造作? に置かれている。


 ケープの、魔法袋の様な形で仕舞われていたのか。


 瞬時に手の中に出てきたのかが謎だが。


 ひと掴みして、抜き出せるか試してみる。

 ジャラ……。


 ビクター「矢だ! 銀の矢がたくさん出て来た!」

 ソニー「ミスリルだよお兄ちゃん」


 ガストン「魔法袋と同じみたいだな、それで全部か?」

「いや、まだ数十本ある」


 アリエスタ「なぁ、半分くらい売ろうぜ? いい金になるぞきっと!」

 ダロム「アリエスタ殿っ!」

 ソニー「先輩!」


 手を抜くと、五、六本の矢を握っていた。

 取り出す際、特に引っかかったりもせず、すっとケープの内側から矢ごと手が抜け出て来た。


 うん? まだ絵が見えているな。


 どうやらいつでも見れるようだな。


 一度手を入れたからだろうか?


 そして、他にも、奥に何かある。

 む、絵が動くぞ。


 なっ。


 ……なんだこれ?


「頭の中にケープの“中の絵”が見える。まだ何か入ってる」

 ガストン「何?」

 皆「「中の絵?」」


 手に呼び出せるだろうか?

 ヴンッ。


 一同「「うわっ!?」」


 手の平に、赤いキノコが出現した。


 ベル「キノコだー!」

 アリエスタ「うわっ! それ、爆裂茸じゃねえ――な? 違うな? なんだそれ?」

 マギー「うわっ、爆発する!」

 レンが逃げ出した。

 ジミー「おりょ! なんやなんや? 爆裂茸やて?」

 ビクターはビクビクしつつも、盾を構えて皆の前に出た。

 ガストン「待て! にせもんだっ、落ち着け!」


 む、皆すごい勢いで離れたな。


 ソニー「うーん? キノコじゃない? からくり?」

 ダロム「爆裂茸の香りはシませんな、煙も出シてまセんシ、作り物のようでスゾ?」

 ケンウッド「はぁ、ドキドキしました」


「すまない」

 こういうのが爆裂茸の姿なのか。茎まで真っ赤で、なんだか目が痛くなるような、激しく強い赤色をしている。

 これは偽物の様だが。


 よく見ると機械からくりのようで、足のような仕掛けが下に付いている。

 硬いし、金属の感触をしていて硬い、作り物だ。


 そして、ダロムは匂わないと言っているが、どうもかすかに、カラクリの隙間から照明煙筒の発火部分や、下水道の爆発術式の巻物と同じ香りがする……。


 レン「茸を触ってクンクンしてるにゃ?」

 マギー「クン、それ、絶対食べれないですよー?」


 ガストン「……(この光景はゼラの奴に見せたくねぇな、何を言うかわかったもんじゃねえぞ)」


 アリエスタ「なんだこれ、機械? 足が付いてんな? こっちのこれは“ねじ巻き”だろ?」

 ソニー「走り茸みたいですね?」

 ねじ巻、走り茸?


 そういう動く茸は、ベルの森で見た覚えがある。


 ベル「知ってる! あんまりおいしくないよ!」

 ソニー「ベルちゃん、ちゃんと灰汁を取らないと苦いままなんだよ?」

「あく?」


 ビクター「こういう足のついた、走り回る魔物が居るんですよルーナさん」

 ふむ、あっ、見たことあるぞそれ、ベルのとこに居たな。


 茎の部分に芽のような、平たい、ねじ巻きとやらが付いている。


 ケンウッド「これは、かなり古い機械ですね、爆裂茸の形を模していることといい、もしかして、昔の爆破道具でしょうか?」


 ビクター「え、じゃ、じゃあそのねじ巻きを巻いたら、爆発するんですか?」


「……爆発術式、の巻物と同じ匂いがするぞ?」


 一同「「ええっ!?」」


 アリエスタ「巻いて確かめるしかないなっ、今じゃねえぞルーナ! 巻くなよ? 絶対巻くなよ? その手を放せ!」

 ソニー「きゃあ~っ!」


 ダロム「ルーナ様お気を確かにっ! ソれは危険やもシれまセん!」


 マギー「大丈夫、巻いてないよレンちゃん」

 戻ってきたレンがマギーの後ろに隠れて見ている。


「巻いてないぞ、触ってみただけだ」

 ガストン「とりあえずそれ中に戻しとけ」


 ビクター(もし巻いてからマントの中に入れたら、どうなるんだろう?)


「あ」

 中に戻そうとしたが、もう一個あった。


 一同「「二個も!?」」


 アリエスタ「よーし、一個だけ湖に投げて見ようぜ! すげえやつだったら売ろう!」


 ダロム「……あ、でシたらば、漁場から離れたところでお願いシまス」


 レン「ゼンマイ茸にゃ」

 マギー「手巻き茸です」

 ジミー「偽爆裂茸やな」

 アリエスタ「何だその名前は」


 そして、物を抜くと魔力が戻って来ていることに気が付いた。

 ガストン「なに?」


 ケンウッド「ひょっとして……ルーナさん、手持ちの荷物を入れて見て魔力がどうなるか確かめて頂けませんか?」

 言われた通り、鞄の、水筒を入れて見る。


 ……?

「入らないな」


 渦の場所に水筒を押し付けても、ケープを動かすだけで入らない。

 入口が閉じたのか、持ち替えて手だけを突っ込むと、ちゃんと中に手が入った。

 ズブンッ。

 ソニー「あれ? 手だけなら入りますね?」


 ベル「あはは、変なのー」

 彼女が傍に飛んで来て両手を入れようとするが、入らない。


 ガストン「……武器はどうだ?」

 ビクター「!」

 ふむ。


 シャキンッ。

 ふむ、腰の小剣を抜き、渦に近づける。

 ズブンッ。


 今、魔力が吸われた。


 アリエスタ「はあ? 入るじゃんか」

 ソニー「どういうことですか? 不安定なのかな?」


 ジミー「ひょっとして、武器しか入らんのやないかの? サッと取り出せるようにしとるんやろ? ほれ、魔術に誓約とかあるやないかい」


 ソニー「ああ! なるほど」

 ケンウッド「はあ、理にかなってますね」

 アリエスタ「ああ! 爺ちゃんえてんな!」


 ダロム「ほう!」

 ビクター「さっと取り出せる、って、すごいんじゃ」


 ガストン「……ルーナ、手に小剣、出せるか? 直接さっきみたいに」

 ふむ、む、絵に小剣が浮かんだな。

 手を下の方へ握る形で向けて、出ろと念じて見る。


 ヴンッ。

 すると、小剣が握られていた。

 ふむ。

 吸われた魔力が戻って来たのを感じる。

 やはり、魔力が増減してるな。


 あと、そこにある、握っていると想像すればそれでいいみたいだ。


 レン「すごいにゃ~、魔法のマント始めて見たにゃ」

 アリエスタ「いや、俺らもそうだぜ」


 マギー「武器は入る、そんでもって荷物は入らないですー? 武器屋さんの武器が全部入っちゃいます?」


 ガストン「ああ、“容量”はまだ見てないな?」

 アリエスタ「おし! どんどん入れて見ようぜ!」


 買った弓と、中剣、ナイフ、短剣、他にも全部入れて見た。


 ベル「おもしろいね! あたしにも入れさせてっ」

 アリエスタ「お前もある意味武器だから入っちまうんじゃねーの?」

「何言ってんのアリ? ベルは入らないよー、アハハハ!」


 皆も協力してくれた。

 ガストンは大剣、ビクターは長細剣に、中型角盾も入ったな。

 ジミーとマギーも店の棍棒等の武器を入れてくれた。


 アリエスタ「盾は武器なわけ?」

 ソニー「杖はどうなんでしょう? あっ、入りましたっ」


 む、彼女の杖が新しくなっている。そういえば解毒の時にアリエスタが折ったんだったな。古い物のようだが、子供達を(猫屋に)送った時に(宿の荷物から)持ってきたんだろう。


 ガストン「基準がわからんな、石ころだって武器になるんだが」


 ベル「石ー? うんっ、入らないよ!」

 アリエスタ「なぁ、何で鞄に石ころが入ってんの?」

 ジミーも買い取らなかったな。


 ふむ。


 たくさん入れてくれてわかったことが一つある。

「魔力がかなり吸われた」

 半分近く減っている感じだ。

 これだと合体魔法もきついな。


 必要な数本だけにしておかないと、他のことができなくなるぞ。


 アリエスタ「マジで?」

 レン「なんにゃそれ!?」


 マギー「なんかかっこいいですー」

 ジミー「ひょっひょっひょっ、すごそうやね」


 ダロム「シューッ、サスがルーナ様!」


 アリエスタ「いやいや、ダロムさん、撃つのは俺だからっ」


 ずっと練習していた水の球が魔力の乱れで維持できず、頭の上に落としてしまった。

 ジミー「おりょ? 水漏れかの?」

 老人は天井を見上げた。


 出し入れで魔力が戻ってくることも話しておく。


 ガストン「あー、そういう感じなんだな、このケープの効果は」

 ケンウッド「ほぼ全容が判明しましたね、素晴らしいです!」

 ダロム「ソうでスな若、でスが……」


 アリエスタ「おい、そのわりにゃ余裕じゃねえか」

 ビクター「ぼ、僕の恰好だ」

 細剣と角盾を瞬時に出して構えて見せた。


 ガストン「……こりゃあいいもんだな、“戦術”が変わるぜ、敵はいきなり現れた武器に対応できないからな……使いこなせば凶悪な代物になるぞルーナ」

「! ああ」


 ビクター「そ、それなりの魔力が要りますけど……」

 アリエスタ「そうかぁ? 武器しか入らないんじゃなぁ~?」


 ベル「えいっ」

 カンッ。

 彼女がずっとケープにぐいぐいしていた石を盾に投げつけた。

 ビクターが小さく「あっ」 と囁いた。


 そういえば武器屋の工房で長細剣を研ぐときについでに磨いていたな……。

 アリエスタ「何してんの?」

 やめておくんだベル。


 皆に仕舞った武器を取り出して返した。

「ふぅ」

 魔力が戻る。

 どうもたくさん減ったり戻ったり巡ると調子が悪い。


 私の小剣と中剣に弓も入れたままだ。

 矢筒も押し込んでみたらちゃんと入って、随分身が軽くなった。


 ケープに隠れた両腕が動かしやすくなったな。


 ビクター「矢筒まで仕舞えちゃった」

 アリエスタ「隠せたなおい」

 ガストン「ああ、反対に弓矢だけ持ってたら、近づいた敵は完全に面食らうぞ」

 ああ。剣をいきなり出したりな。

「うわーえげつねえなそれ」


 また魔法の練習を再開して水球を水筒から出す。

 最初よりけっこうやりやすくなってきている。


 ソニー「……さっきからすっごく自然に無詠唱で出してますね」

 アリエスタ「ふーん、いいんじゃねえの? 次はもっと大きくしてみろよ」

 ふむ。


 ガストン「おいルーナ、中剣だけでも腰に差しとけよ、舐められるし、色々怪しまれるからな」

 ふむ、なるほど。

 ヴゥンッ、スチャッ。

 ビクター「も、もう使いこなしてる」

「わかった、ありがとうガストン」


 レン「めちゃくちゃ便利だにゃ! お料理屋やお給仕もらくらくにゃ!」

 マギー「レンちゃん、料理道具もお盆もお料理も、きっと入らないです」

「お玉なら入るにゃ? あれで母ちゃんによくコツンされてるから武器にゃよ?」


 ふむ、ひょっとしたら武器として使用したら、入るかもしれないな。


 ベル「ルーナも投げてみてっ」

 うん? ベルがさっきから石を投げては拾ってる、受け取ってベルに投げ返した。

 ベル「きゃははは楽しーこれ!」


 ビクター「石の玉投げだ」

 ソニー「小っちゃいころ皆でよく遊んだねお兄ちゃん」

 アリエスタ「本来は丸めた皮だろ」

 ガストン「あん? 草玉だろ?」

 兄妹「そですそです」

 レン「え? ウチは毛玉にゃん?」

 ニコが投げて来たのは、そういえば丸く彫った木だったな? 場所によって違うのか。


 アリエスタ「武器以外も入ったら完璧なんだけどなぁー」

 ソニー「先輩、そしたら多分、瞬時に取り出す効果がなくなるんですよきっと」


 ガストン「ああ、便利だからこそ、その魔法の為に魔力を吸い取って貯金みたいなことしてるんだろうな」

 マギー「あー! お爺ちゃんが誓約と同じって言った意味がわかったですー」

 ソニー「貯金じゃなくて、貯魔力ですかね」


 ビクター「あの巨大な槍斧とかしまっておいて、いきなり取り出して使われたらたまんないでしょうね」

 良いことを聞いた。

 外で巨大な棍棒でも作って仕舞っておこうか。


 ガストン「はは、そうだな、特にルーナは投擲に役立ちそうだな、掘り出しもんもらってよかったな」


「ああ、ありがとう、ケンウッド、ダロム」

 セレナールの礼をやってみた。

 ケンウッド「! い、いえいえ! とんでもないですルーナさん」

 ダロム「っ! 勿体ない、感激の至りでごザいまス、ルーナ様」


 娘達がまた歓声を上げた。

 レン「にゃ~奇麗にゃお辞儀にゃあ!」

 マギー「お姫様みたいです!」

 ソニー「うんっ、とっても素敵!」


 ジミー「ひょっひょっひょっ、さすが若殿の秘蔵の品や、看破したルーナ様も皆も大したもんやで!」


 読んでくださりありがとうございます。

 留め具に葉っぱみたいなのがあったらまさに指輪のお話のですね。

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