プロローグ
文法や誤字、所処可笑しい所あると思いますが、感想・御指導の程よろしくお願いします。
転生少女の続きが思いつかないので…世界史の授業の時に妄想してた事を書こうと思います…
彼が彼女に出会ったのは今から3年程前で隣国でのとある夜会であった。
彼の国と隣国とでは争いが絶えず、この2年程前にも鉱山を巡り争っていたが停戦し、その停戦調停の取り決めをするため、彼はかの国を父と共に来ていた。
彼は来日最終日に親睦会を兼ねた夜会が開かれたが彼は夜会などが好きになれず、親睦会と言う事で嫌々夜会に出席をしていた。
彼はこの国の王族が余り好きでは無かった。この国の王族と彼の国とは親戚関係だが皆、高慢で自分たちの他の人間を物扱いする王族たちが好きにはなれず、この調停も直ぐに裏切られるだろうと彼は思っていた。
彼は夜会に疲れ少し休もうとバルコニーから外を眺めていた。彼はそのバルコニーでとあるひとりの天使に出会ってしまった。
その天使は太陽のように光り輝く豊かな長い髪を後ろに流し、まるで吸い込まれそうになる程綺麗なエメラルドブルーの瞳にすっと通る鼻筋、果実のように紅く潤いふっくらとした唇に白い肌、胸元に桃色のレースをあしらい、所々にある小さな桃色の花を咲かせて、瞳と同じ色のクリノリンスタイルのドレスを着ていた。
やや幼いが天使の様に可憐で美しい少女に彼は心を奪われてしまった。
その天使の様に可憐で美しい彼女は金色に輝く豊かな長い髪を後ろに乱しながら一心不乱に逃げまどっていた…
――――――
「陛下なに寝ているんですか…さっさと起きて手を動かしなさい、さぁ早く。」
その一言で彼を夢の中からひっ張り出したのは彼の側近であるこの国ライモンド帝国の宰相を務めるシュターク・アルベルト・ボルカン、彼の乳母兄弟であり気心の知れた仲であったが。
彼は不精ったらしい目でシュタークを睨んだ。
「陛下なに気怠そうにしているんですか、仕事をして下さいよ早く。
御結婚が嫌なんですか?仕方ないでしょう、同盟をより強硬な物にする為に必要な事でしょう?」
「嫌ではない。」
「じゃあなんです?何故そんな顔をしているんですか。」
彼は答えられなかった彼自身この気怠さや困惑する感情が理解出来ていなかった。彼自身この結婚は嬉しかった、同盟が強硬な物となり争いが無くなれば帝国内に目を向けられるのだが、何かその何かが彼が困惑する原因だった。
アルベルトと言う名前が好きで転生少女の方にも使ってますが…第二次大戦期のドイツ空軍元帥アルベルト・ケッセルリンク氏から貰いました…微笑みのアルベルトさまです。