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僕の背後にナリスマシ  作者: 黒井 羊
18/22

小説家は警察に恨まれる

 この際だから妙高と周治は青梅大悟に警察のことを質問することにした。大悟も話せる範囲内でしか喋ってはくれないだろう。


「俺たちが行動確認されるとしたら原因は何なんだ。サイトに書き込みをしたわけでもない。まして政治活動をしてるわけでもない。二人で言いたい放題勝手に交信しているだけだ。あとは小説を書いてるぐらいかな。不思議なんだよなぁ。教えてくれ。」

 周治が喋り終わると妙高が補足する。

「昔、ラジオに投稿したことはあったな。国会は最高の漫才だ。税金って言う名前の料金を払って聴いているとかそんな内容だった。」

「それは関係あるかもしれません。政治的な内容は結構サイバーパトロールの対象になります。ラジオ局が警察に通報した可能性もあります。」

 大悟はそう答えた。

「だけど相手はマスコミだぞ。その程度のことで大騒ぎするのか。」

 周治がそう言うと大悟が答える。

「マスコミは針の穴をブラックホールみたいに誇張して報道するのが仕事です。」

「なるほどな。と言う事は誰かが我々になりすまして好き勝手に言った内容をサイトに書き込んで拡散してるヤツも居そうだな。確かに選挙前は二人で好き勝手に政党と政治家のことをメールしてた。」

 妙高が言った。

「ではここからは一般論として聞いてください。まず警察とマスコミがズブズブだったとします。警察内部の人間があなた方の交信内容をテレビやラジオにネタとして渡した場合、表向きは治安維持のための情報交換と言う名目です。マスコミも警察に協力するという形であなた方のことを調べ上げる こちらも表向きは合法です。表向きは合法ですが細かく突き詰めていくと非合法的な部分があります。当然、警察とマスコミの人間が個人同士で金銭のやり取りをしていた可能性もあります。一般論です。あくまで可能性です。」

 大悟はかなり大胆なことを言っている。更に最近まで警察官だっただけあり内容も警察側からの視点だ。元警察官として公表したら色々と問題になりそうである。

「しかし僕らの好き勝手な会話をサイトに書き込んだら大変な事になるな。特に選挙前なんかはそうだ。」

 妙高が言う。

「それは言えてるな。妙高(こいつ)なんかはこいつなんか与党から野党まで好き勝手に書きまくって送信してくる。政治家なんかに名指しで言いたい放題だぞ。」

 周治が妙高のことを笑いながらボロカス言う。

「それを加速させてるのがお前だろう。」

 妙高は周治に言い返す。

「警察内部にも政治的思想を持った人間は結構多いです。表面には出しませんけど。採用するときはそういうのを調べますが勤務していくうちに世の中の矛盾や警察内部の矛盾を感じてそうなっていく人間もいます。自分の尊敬する政治家や支援している政党の事を好き勝手に書かれたらそのタイプの人間は根に持つかもしれません。」

「それで行動確認か。」

 周治が言う。

「メールした日と翌日の行動確認は根に持った警官がやってるんだな。」

 妙高は周治以上に過激なことを言った。

 妙高、周治、大悟の三人は 顔を見合わせて笑った。

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