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僕の背後にナリスマシ  作者: 黒井 羊
19/22

灰色の組織

 妙高は大悟の話を聞いて警察署に行く事に決めた。携帯やパソコンを覗かれているのはあまり気持ちのいいものではないし犯人がわかれば気持ちもある程度はすっきりする。

 妙高は暇崎県警の暇崎北署に行き受付で

「携帯が遠隔操作されてるようなんでサイバー犯罪対策課に相談したいんですけど問題ありませんか。」

と言った。するとサイバー犯罪対策課の警官が来て、奥のお部屋に案内された。割と若い警官で大悟と同じぐらいに見える。妙高は免許証を見せて身分を証明したのだが、話をしても警官は〈あなたの妄想だ。多分そう言う事実はない。〉の一点張りだった。そこで妙高は元ハードポストのシステムエンジニアに聞いた内容を切り出した。

「そこまで詳しく話されるとは。」

 若い警官は 困惑した表情をしている。

 妙高は話を切り出した。

「実は携帯が遠隔操作されてるような感じがするんです。私が入力して友達にメールを送信すると同じことがラジオから流れたりします。ちなみにハードポストのシステムエンジニアをやっていた人間が〈それは十分考えられます。〉と教えてくれました。そのシステムエンジニアは警察の捜査に協力したこともあるとも言ってましたので、あながち的を外してはいないと思います。」

 妙高がそう言うと担当の警官は

「そこまで話しているとは。」

と更に困惑したような表情を浮かべた。警官の顔色を伺いながら妙高は話を続ける。

「最初に携帯が変な風に動くのでショップに行ったんです。するとそのショップの店長が 〈お客様が操作しているからです。〉とヘラヘラ笑いながら、馬鹿にしているみたいに軽くあしらわれたんです。でもおかしいですよね。私は指を触れていないんですから。結局そこでは納得のいく回答をもらえませんでした。」

 妙高がそう言うと警官は

「どのように携帯が動いたんですか。」

と尋ねてきた。

「設定が変わるんです。勝手に履歴の画面になっていたり切っていた接続が繋がっていたりします。」

 妙高がそう言うと警官は

「携帯を貸してもらってもいいですか。」

と言い妙高が携帯を渡すと操作を始めた。

「こうやったら動くじゃないですか。あなたの妄想です。」

 警官はそう言った。直接触れて操作すれば動くのは当然だ。

〈そうじゃなくて、こっちが操作しないのに勝手に動くから疑問に思ったんだ。〉

 やはり大悟の言ったことは正しいようだ。警察は何かを隠している。

 妙高は大悟の事を話した。

「先月末で辞めた警官と先ほど話をしたんですけど。」

「それは誰ですか。」

と警官はかなり慌てた表情で尋ねてきた。妙高が大悟の名前を出した途端、警官は席を立った。


 警察署を出た妙高は青葉大橋の下に戻った。周治と大悟がルアーをキャストしながら話をしている。

「今、元上司から電話が来ました。一般人にあまり警察内部の事を喋らないでくれないかと。」

 やはりマスコミだけではなく警察もパソコンと携帯の覗き見に関与している。

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