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僕の背後にナリスマシ  作者: 黒井 羊
17/22

釣り人には悪人しかいない

 妙高が車に釣竿をしまおうとすると釣り人が一人近寄ってきた。

 その釣り人は

「こんにちは。P-38を見せてもらえませんか。」

と妙高に言った。妙高が怪訝な顔をしていると釣り人はに再び話しかけてきた。

「僕は警察関係者じゃありません。先月末までは警察官でしたけど。」

 妙高と周治は顔を見合わせた。元警察官は話を続ける。

「僕は青梅大悟(おうめ だいご)、29歳。今は警察を退職したのでもちろん無職。貯金で生活しています。」

 妙高と周治はこの際だからこの青年に色々と尋ねてみることにした。

「と言う事は俺たちのパソコンや携帯の中身を知っているのか。」

 周治が尋ねた。

「あまり具体的には言えませんが警察自体灰色の組織の部分がありますね。それからまだ私服刑事が三人いますよ。」

 そう言うと大悟は顔を動かさずに胸元で拳を握り親指を立てた。その親指で3人の男を指差す。

「なぜ俺達が行動確認(こうかく)なんだ。それとどうして今どうして君がここにいるのかな。」

 周治は大悟に問いかけた。

「釣りをしていたらやたらと私服刑事がいるんです。何かあるのかなと思っているうちにあなた方の所にパトカーが3台近付きました。それにはあまり興味がなかったんですが釣竿がP-38なんでそちらには非常に興味を持ちました。その竿欲しかったんですけどあまり出回らずに買えなかったんです。」

 大悟はP-38に視線を向けながら羨ましそうな目つきで見ている。おそらく今言っていることは本当なのだろう。

 妙高は〈まだ釣り人にも善人が残っているんだ。〉と一人おかしくなった。その表情を周治は見逃さない。

「おい、何を笑ってるんだ。」

 周治が妙高に言った。

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