タイトル未定2026/05/26 22:18
ちょいエロ回(笑)
いや、本当はもっとエロエロ全開で行くと楽しいのだけど、やっぱり哲学的な側面も持ちたいし、
エロばかりでもあんまりなので、こういうのは小出しにしながら。
しかしまぁ、本題はAIでね。AIがもたらす物語への本質的な変遷には興味深いものがあるから、
この話題は続けて次の機会に掘り下げたいね。
AIの発展は目覚ましい。
こんな事、今更誰だって言える安い文句だ。
だけど、古代の悪魔からするとどう感じているんだろうか。
僕はそう思い、でび子に聞いてみた。
「ねぇ、当然キミが生まれた時代にはAIなんて無かっただろ。
人類をずっと見て来て、今の時代ってどう思う?」
「あまり明確な期待回答を持たない質問は感心しないわね・・」
そう前置きしてから、彼女は言った。
「アンタらは自分達が生まれた時代に縛られているからわからないけど、
そもそもAIを開発した、なんて思ってる事が間違い。
どちらかと言えば、概念を掘り起こした、くらいが正しいかな。」
僕は頭に疑問符が湧き、面食らった。
「そもそも、この宇宙に無い概念というものは存在しない。
だから、宇宙の始まりの時点でAIだって実装されていた。
ただそこに辿り着くまでにこれだけの時間がかかったというだけ。」
まだ少し話が見えて来ない僕に、更に噛み砕いて彼女は言う。
「まだわからないのね・・・。
例えば、ゲームソフトを買ったとして、最初の時点の主人公は
ラストバトルがどんなものであるかを知らないはず。
だけど、ゲームパッケージとしては最初から実装している。
つまり、最初からラストバトルは存在している。
知らないのはその物語の内側にいる者達だけなの。」
それだったら、この世界もゲームのパッケージのようなものなのか。
未来は不確定だろう、と彼女に反論する。
すると、彼女は呆れたように言った。
「あのねぇ・・・、例えば今から見れば、
江戸時代に起こった事件と言うのは確定事項でしょう?
つまり、それは最初からそうなるべくしてなった、と考えられるの。
しかし、当時の人々からすればそれは不確定事項のように見えていた。
いつでも未来は不確定のように見えるけど、それが過去になってしまえば
全ては道筋が決まっていたと理解出来るの。わかる?」
彼女は古の悪魔だ。
可愛い女の子に擬態?をしているが、
時々性格やキャラクターが尊大な口ぶりになってしまう。
しかしそれは当然の事だ。
僕みたいな現代に生きる一人の人間なんて、
彼女からすれば一瞬の瞬きみたいな存在だ。
「まぁそれでも、アタシだって未来を見通す力なんて無い。
ただ長く生きていると同じ事の繰り返しだと気付いたりして、
だから新しい物語を食べたくなる。
それとこの姿は、確かに人間に近付き易いように意図してる。
だけど、元の姿に戻れないという側面もあるの。
もし十分に栄養を得て元の姿を取り戻せたら、アンタはきっと卒倒する。
ずっと見せないでえげても良いけどね。
忌み嫌われる事には慣れてるけど、別に好きでも無いから。」
「だったらさ・・・」
僕は彼女にある提案をする事にした。
「だったら、もっと可愛い恰好をしてみたらどうかな?
せっかくルックスは悪くないんだし、もっとこう・・・
ドレスみたいなものを着てみる、とか?」
僕は自分で言いながら少し恥ずかしくなった。
明らかに自分の好みをでび子に強制しようとしている。
こんな古代の悪魔に自分の欲望をぶつけるなんて、
何だか背徳的だ。いや、神では無いから別に背徳では無いのか?
「フフ、ようやく少し打ち解けて来たわね。
良いわ、人の欲望を叶えてあげる事は悪魔の本望だもの。
これは最後に叶える望みとは違う、今簡単に応えられる願い。
どんな服装が好み?さぁ、言ってみて。」
「え、えっと・・・あの、バニー・・・ガール、とか?」
僕はしどろもどろに答えた。
するとでび子は冷淡に返した。
「変態。まずはメイドとか、チャイナドレスとか、
そういった軽めのものから始めるものでは無いの?
いきなり体のラインが出るような服装・・・
しかもこの体はそこまで豊満ってワケじゃない。
そこにあんな煽情的な衣装を着せようなんて、正気?
凹凸の乏しい身体にアレを着た所で、何が嬉しいの?」
でび子は冷静に答えていたが、僕はドンドン妄想していた。
でび子のそれほどくびれたりはしていない身体だからこそ、
その未完成なラインが浮き立つバニーガールは最高だ。
でび子に何て言われても良い。
僕は断固として、バニーガール衣装を推した。
「これまでにもう、二つの物語を食べさせてやったじゃないか。
ここら辺で一度、キミからもお礼をして欲しい!!」
僕は力強く自分の欲望を主張した。
そうだ、アレだけ怖い思いをしたり、勝手に契約を結ばれたんだ。
これくらいのわがまま、言っても良いはずだ。
「ふんっ、仕方ないわね。
それじゃあ、今回はボーナスステージよ。
アンタの欲望のままの物語を考えてみなさい。
ただし、行き過ぎたものはダメ。
リビドーは発散すれば終わりだからね。
あくまで創作力を高めるための原動力として、
アンタの中のやる気を漲らせるための手伝いだからね。」
「よし!・・・だったら、バニーガール衣装を着たは良いけど、
脱げなくなって僕に脱ぐ為の協力を仰いで来る、という物語だ!!」
「・・・やけに鼻息が荒いわね。
まぁ仕方ないわ。そのバカげた物語の世界に入ってあげる。
ただし、必要以上の事をしようとしたらすぐに切断するから。
わかった?」
「わかったから、早くしてくれよ!!
潤っていたものが乾いちゃうかも知れないだろ!!」
「・・・何をそんなに焦っているのか知りたくも無いけど・・・
それじゃあ今回は太ももに噛み付いてあげる。
動脈は外してあげるから、感謝しなさい(笑)」
僕はでび子に太ももを噛まれ、激痛が走る。
しかし同時に少し際どい部位への接触により、
どこか嬉しい気持ちも抱いてしまっていた。
気が付くとそこは、清潔な一室だった。
日の光が差し込み、とても暖かく心地の良い空間だ。
そんな部屋の片隅に、バニーガール衣装に身を包んだでび子がいた。
バニーガール衣装を着たでび子
「その・・・着てみたは良いのだけど、脱げなくなってしまって・・・。
悪いけど、手伝ってくれないかしら・・・。」
来た来た来た来たーーーーー!!!!!
コレだよ、コレ。このシチュエーションを待ち望んでいたんだ、僕は。
だけどこのシチュエーション、でび子は演じているのか?
それはそうだよな、だってやり過ぎたら途中で止めるって言ってたし。
アレ?だけどそうすると、わざわざこの世界に入り込む意味はあったのか?
わざわざ痛い思いをして、傷跡を作ってまで物語の中に入り込む意味は。
「なぁ、でび子。それ、演技、なんだよな?
何でわざわざこんな物語の中に入ってまでやるんだ?
普通に部屋でバニー衣装着てくれたらそれで良かったのに。」
しかし、でび子は『何言ってるんだコイツは。』という目で僕を見て来た。
「ほら、さっさとしなさいよ・・・我慢が・・・効かないのよ、もう。」
コレは何だろう。でび子は随分と演技派なんだな。
僕の気分を盛り上げる為に、知らぬフリをしてくれている。
更に、もしかするとトイレを我慢している演技?
それじゃあそれに乗っかろうと、僕はでび子のバニー衣装に触れる。
エナメルの質感、伝わる温もり。少し蒸れた匂い。
僕は理性を失いそうになりながらも、衣装の端を手に掴もうとした。
しかし、衣装は彼女の体にピッタリとくっ付き、離れない。
「ひゃっ、冷たい!・・・だ、だから言ったでしょ、脱げないんだってば。
どうもサイズが小さ過ぎたみたいで・・・更に汗でへばり付いて・・・」
彼女は内股で困ったように答えた。物凄い演技力だ。
だけど演技だとわかっていると、どうしても身が入らない。
「プッ、クク・・・もう良いよデビ子、ありがとう。
やっぱり演技だと思うとさ、どうしても笑っちゃって(笑)」
しかし彼女は真剣な表情で答えた。
「演技なんて・・・人が困っているって言うのに・・・。
本来ならアンタに触られる事さえ嫌なのに、わざわざ許しているのに。
もう良い!協力は頼まない!!」
え、どういう事だ?
まさか演技じゃなくて、本当に脱げなくて困っているのか?
だけどそれに協力してしまったら、それは『行き過ぎ』じゃないのか?
僕は恐る恐る、バニースーツに触れた。
本当に隙間なんて無い。いや、無いなら作るしか無いのだが、
それは彼女の柔らかい肌に触れて無理矢理に手を押し込む必要がある。
そんな事、しても良いのか?
「ちょっと、失礼・・・。」
僕はバニースーツと彼女の肌の隙間に手をもぐり込ませる。
脱げずに衣装と格闘した証として、肌は汗だくだった。
汗まみれの肌にぬるりと指を滑り込ませて、奥へと分け入る。
何か悪い事をしているような気分になってしまう。
そのまま無理矢理に衣装をグッと掴み、降ろしてしまおうとした。
━いや、良いのか?こんな事して、本当に。━
一瞬、気の迷いが生じたが、こうなってしまえば止むを得ない。
僕は一思いに、彼女のバニースーツを下まで勢いよく降ろした。
その瞬間、僕の意識は途切れた。
気が付くと、僕は自分の部屋にいた。
でび子が言った。
「お帰り、変態。
どうだった、良い夢見れたかしら?
あそこに居たのは物語の中のアタシ。
本物のアタシはあんな間抜けな事にはならないからね。」
何と、あの物語の中のでび子は本物では無かった。
それならば、もっとベタベタ触っておけば良かった。
「そうだ、アンタが言っていたAIについてだけどさ。
これまで人間は、精巧な偽物を作る技術は持ち得なかった。
だけどこれからの技術革新の中では、かなり精巧な偽物が作れる。
そこで没入感のある世界の構築やリアル感のある人間というのは
これまでに無い体験をもたらすと思うわ。
それはこれまでのどの時代にも無かった技術、アンタ達が知る中ではね。
そしてそれは奇しくも、アタシの能力に似ているんだ。
リアルな幻想を体感出来る力。
アタシだけじゃない、人間達も結局の所は物語を求めているのかもね。」
そう言って彼女は、バニーガール衣装をクローゼットに入れた。
「アレ?それって、え、着ていたの?」
「違うわよ、バカ。
一応、どんなものかを確かめる為に、ゴミ捨て場から拾って来たのよ。」
え、そんな都合良くバニーガール衣装って捨てられてるか?
そう思って僕はクローゼットのバニーガール衣装に触れた。
まだ暖かかった。
「コレ、さっきまで着てたの?」
「どんなものか確かめる為に着ただけよ。もう着ないからね。」
サイズは、SS。明らかに彼女のサイズでは無い。
まさか・・・?
でも僕は、その邪推を彼女には伝えないようにした。
僕の願望に付き合ってくれただけでも十分だ。
と言うより、AIが物語にもらたす影響について聞きたかったのに、
何だか変な方向に話が進んでしまった。でもまぁこれはこれで良いか。
AIについてはまた次の機会に聞いてみよう。
その夜僕は、バニースーツの匂いを嗅ぎまくったのだった。




