エピソード8
朝、アラームが鳴る前に起きた。
まだ二人とも寝ており起こしたくなかったのでゆっくりと起き上がり準備をする。二人とも余程疲れていたんだろうか、起きる気配は全くない。
今日は早く起きてしまったし俺が朝ごはんを作ろう。
ひかり程料理は上手ではないが人並み程度にはできる。
今日は簡単なものにしよう。
そう思い冷蔵庫から食材を出して準備する。そうして準備をして終わりかけた頃ドタバタと物音がして、リビングのドアが開く。
「お兄ちゃん!おはようございます。すみません、本来なら私の担当なのに、」
そう申し訳なさそうに言ってきたひかりだった。
もう制服にも着替えており、後は髪を整えるだけになっていた。
「さくらはまだ寝てるのか?」
てっきりさくらも一緒かと思っていた為そうひかりに質問した。
「えぇ、さくらはあまりにも気持ちよさそうに寝ていましたので、起こさずに来てしまいました。多分もうそろそろ起きてくるとは思いますよ?」
そう言ったところで本当にさくらが起きてきた。
ひかりとは違い朝が弱いさくらはまだパジャマのまま寝癖がついた髪で目を擦りながら入ってきた。
「んぅ〜おにいちゃん、ひかりお姉ちゃんおはよ、、、」
本当に眠たそうだ、
「おはよ。さくら、朝ごはんもう少しで出来るから先に顔洗っておいで?」
そう俺が伝えたがまだ寝ぼけているのか、こちらに来て俺の足元にまた横になっている。
「おにいちゃんの近く落ち着く、、後すこし〜」
そうして猫みたいに丸まっているさくらを可愛いなと思っていると、ひかりが少し叱った。
「さくら、床で寝るのは良くないですよ?早く顔洗って、制服に着替えて来てください!」
そう言われると名残惜しそうにさくらはとぼとぼと洗面所へ向かった。
「もう、さくらったらお兄ちゃんすみません。朝から色々と…」
そう言って視線を落としているひかりに対して俺は
「別に気にするな。俺が好きでやっていることだし、さくらが朝弱いのも知ってるからな。そんなことでは怒らないよ。」
「さくらばっかり、ずるい、」
小声でひかりは何か言っていたが食器を出す音で聞こえなかった…
その後三人で揃って朝ごはんを食べる。
「お兄ちゃん。今日は夕方バイトでしたよね?無理しないでくださいね?」
「おにいちゃん帰ってくるの遅いの、寂しい、」
そう二人に心配される。
「最悪蓮と葵と一緒に店来ても良いぞ?」
そう言うと二人の表情は明るくなった。
後で二人に会ったら伝えておくか、
「ごちそうさまでした。お兄ちゃん、洗い物とかは私がやっておくのでさくらの身支度手伝ってあげてください。多分髪とかまだだと思うので…」
「分かった。少し部屋入らせてもらうな」
そう言って申し訳なさそうなひかりだったが、頼られるのは素直に嬉しいので大丈夫だ。
2階へ上がりさくらとひかりの部屋の前でノックをする。
「さくら、身支度まだだったら手伝うぞ?入って大丈夫か?」
「おにいちゃん、ありがと、気にせずに入ってだいじょうぶ。」
そう言われたので、そのままドアを開けてから入る。
入るとさくらがドレッサー名前で髪を結ぼうとしているが苦戦している。
ひかりとさくらの部屋はピンクを基調にして大きいサイズのベッドが一つと机が2つ、ドレッサーがあり、棚にはぬいぐるみがたくさん飾ってある。昨日俺があげたぬいぐるみはどうやらベッドの上にあるみたいだ。
「おにいちゃん、髪手伝って?ひかりお姉ちゃんと同じがいい…」
「分かってるよ。少し前向いててな、すぐ終わるから。」
そう伝え、さくらを前に任せる。昔はよく二人の髪をセットしたりしていたのですぐに終わらせた。
「おにいちゃん、すごい、後これつけて?」
そう言って手渡されたのは昨日プレゼントしたバレッタだった。それを受け取り付けて完成だ。
「さくら出来たぞ。プレゼント付けてくれてありがとうな。」
そう言ってさくらの頭を撫でるとすごく幸せそうな顔をしている。
準備も終わり二人で下に降りた。
「さてと、そろそろ行くか?二人とも忘れ物とか大丈夫か?」
「はい!大丈夫ですよ。お兄ちゃん、今日のお昼お弁当作ったので一緒に食べませんか?」
「だいじょうぶ、昨日ひかりお姉ちゃんにも見てもらったから…私も一緒に食べたい、」
「ダメなんかじゃないよ。中庭で食べるか、今日は天気いいし、先に行って待っておくな。」
そう言うと二人ともありがとうと言って喜んでいた。
そうして扉を開けて三人で外に出る。
「「「いってきます!」」」
三人同時に言ってお互いに顔合わせて笑った。
今日も良い1日になりそうだな…
お久しぶりです。ミレナです。
更新大変遅くなってしまい申し訳ございません。
4月の初めの方に更新できる予定だったのですが、本業の方で新入社員の教育係を任されてしまい、バタバタしていたらこんなに時間が経っていました。
今後は最低でも1週間に1エピソードは投稿できると思いますので、今後ともよろしくお願い致します。




