エピソード9
三人で家を出て通学路を歩く、俺たちの家から歩いて30分ぐらいの所にあるから朝はゆっくり出来るのが助かる。
「二人とも今日から授業始まるんだったよな?大丈夫か?」
そう言うとひかりは普段と変わらない表情で答え、さくらは少し不安な表情を浮かべていた。
「私は全然平気ですよ。幸いさくらと同じクラスだったのでさくらの分からない所とか教えられますし。」
「わたしは勉強苦手だから不安、ひかりお姉ちゃんに迷惑にならないかしんぱい、、」
そう言うさくらに対してひかりは頭を撫でながら、返答する。
「迷惑なんかじゃ無いですよ?むしろ頼られて私としては嬉しいですよ!」
そう言われたからか、さくらも安心した表情を浮かべている。
「でもひかりもさくらも分からないこととかあったら遠慮なく言ってくれよ?」
兄としては二人に甘えられたり頼られたりするのは正直嬉しい。そう思いっている
「ありがとうございます。お兄ちゃん、遠慮なく頼らせて頂きますね!」
「おにいちゃん、ありがと!沢山あまえるね?」
そんな会話をしていると、後ろから聞き覚えのある声がして振り返る。
「お〜い!翔!ひかりちゃん、さくらちゃん〜!」
「わ〜!ひかりちゃんもさくらちゃんも可愛すぎる〜!写真撮らなきゃ!!」
一人は大きく手を振りながら小走りで来て、もう一人は写真を撮りながら走っている。
(葵いつか絶対に通報されるな…)
そう思いながら二人を待つ。
「相変わらず兄妹愛がお強いことで〜羨ましい限りだわ〜」
そう言ってニヤニヤしながら肩に手を回してくる蓮だった。
一方、葵は今日もまた写真を撮りまくっている。
だいぶ顔が危ない感じになってはいるが…
「今日の二人も可愛すぎる〜!お揃いの髪型だしそれに、そのバレッタ翔からのプレゼントでしょ〜!さすが翔!センスある〜」
喋りながら高速でスマホをぽちぽちしている葵を若干引き気味に見ている二人が、少し驚いた表情で葵に聞き返していた。
「おはようございます。蓮さん、葵さん。ありがとうございます。けど良くこのバレッタがお兄ちゃんからの頂き物だと分かりましたね?」
「おはよう。れんくん、あおいちゃん、うん、これおにいちゃんから貰った大切な宝物なの…」
「昨日ショッピングモールで、翔と蓮だけ離れて行ってたでしょ?あの時になんとなく察しが付いて、今日ひかりちゃんとさくらちゃんがお揃いで付けてた新しいものだったからすぐ分かったよ!!」
早口で二人に説明している葵を俺と蓮は冷やかな目で見ている。
「あいつ、本当にいつか通報されないか心配だわ…」
「とりあえず今のところは大丈夫だろ、それに二人も別に嫌がってるってわけでは無いからな、兄としても正直助かってはいるよ。」
「相変わらず、妹たちには甘々ですな〜お兄様w」
そんな感じで会話をしつつみんなで歩き始めた。
歩いてからしばらくして、そういえばと思い出したことがあったので、会話を切り出した。
「蓮、葵今日二人って放課後暇か?俺今日バイトなんだけど良かったら、来ないか?」
そう話し始めると、蓮はヘラヘラとしながら、葵はニヤニヤしながら答えてきた。
「俺は特に何も無いぞ?でも珍しいな、いつもなら絶対来るな〜!って言ってくるのに、さてはあれだな?
ひかりちゃんとさくらちゃんが行きたいって言ってたけど二人で来させるのは心配なんだな?分かりましたよお兄様〜」
「私も特に何も用事はないよ〜?それに!用事があってもひかりちゃんとさくらちゃんと放課後に会えるならそっちが優先!そう言うことね〜翔任せて!私が絶対二人を守るからね!!最悪蓮を投げ飛ばして私は二人を連れて逃げるわ!」
そう言ってくれる二人に感謝しながら答える。
「ありがとうな、二人ともそれと昼飯中庭で食べる予定だからよろしくな?」
そんな感じで話していると、あっという間に学校に到着した。
そのまま校門を抜けて歩いているとやたらとこちらに視線が集まっていることに気づく、多分ひかりとさくらだろうな、
(なぁ!あの女の子って昨日新入生代表の挨拶してためっちゃ可愛い子だよな?それに隣にいる子ってもしかして双子ちゃんなのか!?)
(顔似てるから絶対そうだろ!めっちゃ可愛いな!でもなんで葵とかと一緒にいるんだ?)
(ね!ね!あの顔が似てる子たちと、あの背の高い男の子、もしかして兄妹とかなのかな?兄妹揃って美男美女なの反則でしょ〜!!)
(あれって二年生の翔くんだよね?あの子達のお兄ちゃんなのかな?翔くん前からカッコいいと思ってたから、あの子達が可愛いのも納得!)
「本当、この兄妹ってなんでこんなに注目の的になるかね〜」
「ひかりちゃんとさくらちゃんは天使だから仕方ないし翔も黙っていたらかっこいいから仕方ないよ〜」
「別に俺に関しては何もないだろ?普通の顔だし、それにあの視線はひかりとさくらに対してだろ。」
そんな感じで言うとひかりとさくら、それから二人も何故か呆れている。
「お兄ちゃんはもう少し自覚を持った方が良いです…私たちだけのお兄ちゃんなのに…」
「おにいちゃん、かっこいいからみんな狙ってるのかな…私とひかりお姉ちゃんだけのだもん…」
ひかりとさくらは何かボソボソと言っていた。
そんなかんじのやりとりが続いた後下駄箱の前まで来た。とりあえず二人とはここで一旦お別れだな。
「二人とも授業頑張れ。また昼休憩に中庭で待ってるからな。」
二人の頭を撫でながら言う。
「ありがとうございます。お兄ちゃん、頑張ってきますし、楽しみに待ってますね!!」
「はなれるの寂しいけど頑張る!」
「本当翔は素でこう言うことするからモテるんだろうな…」
「ま〜本人にその自覚はないって言うのが致命的だけどね…」
二人から冷たい視線を感じながら上靴に履き替えて下駄箱から校舎に入る。
こんばんはミレナです。
お話をどんどん書いていきたいのに平日はなかなか書けずモヤモヤしております。
今回のお話からついに?翔くんへの注目が集まっていきます!ですが今はまだみんなひかりちゃんとさくらちゃんとどういう関係!?気になるな〜程度にしか思っておりません。今後どのように展開して行くかお楽しみください!
翔くんのバイト先なのですが、私が昔アルバイトしていた喫茶店をモチーフにしております!
今後のお話もぜひ楽しみにしてください!
それでは〜




