エピソード14
開店して少し経ってからはほぼ満席の状態が続き、俺も京子さんも慌ただしくしていた。
ホールの俺がちゃんと立ち回らないと京子さんに迷惑がかかってしまうため気を引き締めている。
ここまで忙しいのは稀で、普段はもう少し落ち着いているため、京子さんも含めてひかりたちと談笑したりする時間があるが今日はその時間が無さそうだ、、
「お兄ちゃん凄く大変そうですね。でもああやって頑張っているお兄ちゃんの表情も素敵です!」
「おにいちゃん、かっこいい。でも無理してないか心配、」
「翔って本当に表情一つ変えずに良くあそこまでテキパキ動けるよな〜」
「要領いいもんね〜翔って、それよりも翔を見つめてるひかりちゃんとさくらちゃんが可愛すぎる!!」
ひかりたちはこちらを見て何か話しているが俺は忙しくて全然聞き取れなかった。
「ね!あの店員さん凄くかっこよくない?」
「だよね!私も思ってた!大学生とかなのかな?」
「とりあえず注文する為に呼んじゃお?すみませ〜ん注文お願いしま〜す!」
お客さんが退店したテーブルを片付け終わったタイミングでさっき来たばかりのお客さんから声をかけられる。
とりあえず、このテーブルの物を洗い場に持って行ったら、オーダーを取りに行こうと思った為伝える。
「畏まりました。少々お待ちください。」
そう言って急いで片付けそのままオーダーを聞きに行くために、先ほどのお客さんが座っている席に向かう。
大学生ぐらいの女性が3人俺が向かって行くと話を中断して3人ともこちらを見つめてくる。
「お話中申し訳ございません。注文お伺い致します。」
そう言って俺は紙とペンを用意する。
うちのお店は何故かまだ紙とペンでオーダーを取っているので京子さんにもそろそろハンディを導入しないのかと聞いたが京子さんが機械音痴だから嫌だとのことだった。
紙とペンで慣れてしまったらそちらの方が確かに早い。
そんなことを思っていると、3人組のうちの一人が声を発した。
「私は、ケーキセットで飲み物はカモミールティーでお願いします。」
「うちはカシスケーキとホットコーヒーで」
「私はベリータルトとカフェモカでお願いします。」
「承知致しました。少々お待ちくださいませ。」
3人分のオーダーを書きそう伝えてカウンターに戻ろうとしたが、その3人組の女性は何故がこちらを見つめたまま動かず、その後すぐに1人の女性から話しかけられた。
「お兄さん凄くかっこいいですね!大学生ですか?」
「ありがとうございます。いえ、自分は高校二年生です。」
「え〜!高校生だったの!?凄く大人びてたからてっきり大学生だと思ってた。ねね!良かったらお姉さん達と連絡先交換しない?」
「大人びてますかね?そう言って頂けて嬉しいです。
すみません。あいにくお客様達とは連絡先を交換してはいけない決まりでして、ご提案くださったのに申し訳ございません。」
「ならさ!この後お仕事終わってからお時間あるかな?少しお話したりしない?」
「申し訳ございません。家で大切な妹達が待っていますので、急いで帰らないといけないんです。お気持ちはとても嬉しいです。すみません、そろそろ仕事に戻りますね。それでは皆さまごゆっくりお過ごしください。」
そう3人の女性から提案されたが、流石にお客さんとそういうことをする為にバイトをしているわけではないので断った。だがあの断り方で良かったのか凄く心配だ。
そう思いながらカウンターに戻りオーダーを京子さんに伝えると、凄くニヤニヤしており「モテモテだな〜」と言われたがいつもの事なのでスルーしておく。
その後もお客さんは全然途切れず19時ごろにやっと途切れた。
今日は学年が上がってすぐだからなのか親睦会的な感じで来る人が多かった印象だった。
忙しいタイミングでひかりとさくら、蓮と葵は帰ってしまった為今日は全然話せなかった。
とりあえずもう少しでお店も閉店だからそれまで頑張るか、
お久しぶりです。ミレナです!
すっごく久しぶりの投稿です。
すっかりお外も暑く夏まで来ており皆さんも夏バテとか熱中症に気をつけてくださいね!
6月はとにかく仕事が忙しく全然お話が書けませんでした、、すみません。
本当はこの間にひかりちゃんとさくらちゃん視点でのお話を入れたかったのですがそれは次回幕間として投稿致しますね!
それでは〜




