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#砂時計の砂が落ちきる前に  作者: 海底の真珠
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#砂時計の砂が落ちきる前に(64)

〜あらすじ〜

空は澄んだ色をし太陽が砂時計とカラビナウォッチを照らし出す。時が経っても変わらぬ時計。

彼女の人生は砂時計から始まることになる。砂時計とカラビナウォッチ…

2つそれぞれの時計の意味は何か…

彼女の幼年期から青年期を経て、成長し恋をしていく。

数年後…

光は、地域の人や患者と向き合いながら、へき地医療や在宅医療、少子高齢化にともなり医師、看護師不足で病床数が減って来ている事について医大や各看護学校へ行き講演をしたり、県や県外に行き会議や講演をしたりと忙しい毎日を過ごしていた。


『ただいま!』

久しぶりに聴く声。

『おかえり!』

久しぶりに言う言葉。

『美月ちゃん、久しぶりに《すみれ-smile-》行こうか!』

『うん!』

二人は電車に乗られ、久しぶりに手を繋ぎ《すみれ-smile-》を訪れた。

いつもの店長の声が聞こえて喜ぶ美月。

美味しいお酒、料理がテーブルに並ばれる。

光は予約をしてくれていたのだ。

光は美月に話す。

『美月ちゃん…いつもありがとう。感謝してる。若手医師たちや看護師たちが少しずつだけどこの県に、この町に移住している。そして移住希望の若手医師たちがたくさんいる。

今度の講演を見に来てくれないかなぁ?』

『もちろん!』

二人はハイタッチをする。

そして光は話す。

『あと…俺の過去と未来と今を映す砂時計をこれから先もずっと繰り返し繰り返し元に戻してほしい。だから…ずっと一緒にいて。結婚しよう。』

光はポケットから小さな箱を取り出し箱を開いた。

そこには二つの指輪が並んでいた。Cross road(クロスロード)が彫られた指輪。クロスロードの横線は途切れる事なく彫られてあった。

『婚約指輪じゃなくて結婚指輪にあえてしてみた!』

笑いながら話す光は話を続けた。

『美月ちゃんを幸せにするって決めてから指輪を探しに行ったんだ。その時この指輪が目に入って…今まではお互い違う道を歩んできたけど、お互いが出会って交わった。色々な事で迷ってしまった時や岐路に立った時、指輪を見てまた原点に戻れるようになればいいなぁ…って思って選んだ。』

美月は言った。

『ありがとうございます。先輩の過去と未来と今を映す砂時計を、これからもずっとずっと元に戻してあげます。ずっと一緒にいて下さい!そして、一緒に皆んなの笑顔を増やしていきたいです!よろしくお願いします!あと…もう"ちゃん"付けはやめてくださいね!』

光も言う。

『わかったよ。じゃ、もう"先輩"って言わないでね!"光"って呼んで。あと…敬語やめてね!約束だよ。"美月"』

美月の顔は赤く染まった。そして、お互いの左薬指に輝く銀色の指輪をはめ合う。

今日この日が、ちょうど付き合って3年目のことだった。


つづく。

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