#砂時計の砂が落ちきる前に(62)
〜あらすじ〜
空は澄んだ色をし太陽が砂時計とカラビナウォッチを照らし出す。時が経っても変わらぬ時計。
彼女の人生は砂時計から始まることになる。砂時計とカラビナウォッチ…
2つそれぞれの時計の意味は何か…
彼女の幼年期から青年期を経て、成長し恋をしていく。
小鳥たちのさえずりと一緒に聴こえた。
『ただいま!』
診察室に居た美月は玄関に向かった。
光の帰りを待ちわびていたかの様に美月は言う。
『おかえり!』
伯父も伯母も言う。
『おかえり。』
光は照れながら頭をかく。
カバンを置きに部屋に着く光は部屋に気付いた。
『美月ちゃーん!!』
二階から光の声が聴こえ、美月は部屋に向かう。
子どもの様にはしゃぐ光は言った。
『いいの!?』
畳には境界線のガムテープが剥がされていたのだ。
テンションマックスの彼は彼女を抱きしめた。光は、ハッと我に戻り美月から離れた。
『ごめん…嬉しくてつい…』
美月は言った。
『いいですよ。先輩…私…先輩に恋しちゃいました。』
美月の言葉にビックリする光は言った。
『えっ!?もう一回言って!』
美月はため息をつき照れながら言った。
『だから、先輩に恋しちゃいました!』
満面の笑顔の光は再び美月を抱きしめた。
『ありがとう!じゃ、今日から恋人同士だ!今日が記念日ね!』
美月は声を上げた。
『ただし!!』
ビックリし美月を離す光。
美月は続け言った。
『布団は別々でお願いします!私のベッドはシングルだし、寝返りもしたいし、ゆっくり寝たいので。』
淡々と話す美月の言葉に凹みベッドに腰掛ける光。
まるで子どもがいじけているかの様だった。
美月は光の前にしゃがみ込み話す。
『先輩の砂時計の砂が落ちきる前に私が元に戻します。だから…私の砂時計の砂が落ちきる前に先輩も私の砂時計を元に戻して下さい。私の砂時計は…先輩しか元に戻せないから…
あと…いつの間にか先輩に恋してました…
好きです…』
そう話すと美月は光にキスをした。
つづく。




