#砂時計の砂が落ちきる前に(54)
〜あらすじ〜
空は澄んだ色をし太陽が砂時計とカラビナウォッチを照らし出す。時が経っても変わらぬ時計。
彼女の人生は砂時計から始まることになる。砂時計とカラビナウォッチ…
2つそれぞれの時計の意味は何か…
彼女の幼年期から青年期を経て、成長し恋をしていく。
唇を離す光は優しく言った。
『帰ろう。』
なされるがままの美月は一緒にタクシーに乗り込み美月の自宅まで行った。
時間は既に23時56分。
だが、家は灯りが付いていた。
『ただいまぁ…』
小さな声で言う美月。
心配し玄関まで伯父、伯母が出てきた。そして美月に話しかける。
『みっちゃん、お帰り!何かあったの?連絡が無いし心配したぞ。』
謝る美月。そして後ろに居る男。
『みっちゃん、後ろの方は?』
不思議そうに話す伯母。
『水上光先輩。朝話してた人。今研修医で…』
美月が話してる途中で伯父は光に話しかけた。
『キミが研修医の子だね。遅いから入りなさい。』
ビックリする光は言った。
『お、お邪魔します。』
"えーーっ!ちょっと!私の話最後まで聞かないで先輩を家に入れるなんて!伯父さぁーん!無用心過ぎませんかぁ!?”
唖然とする美月の姿に伯母は笑う。
『みっちゃんも入りなさい。』
ちゃぶ台に温かいお茶が出された。
無言で光を見る伯父。
正座でガチガチに固まる光。
そんな二人を笑う、美月と伯母の姿があった。
ーー『そうか、キミも辛い想いしてきたんだなぁ…』
光の過去の話を初めて聴いた彼女。
"先輩…ずっと一人だったんだ…それなのにずっと笑顔で居て…”
ーー光の両親は光が7歳の時、突然姿を消した。そして亡くなっていたことを9歳の時に知った光は、両親の死が自分のせいではないか?誰かのせいではないか…?と、ずっと思い続け心に宿し笑う事もなくなり全て無関心の自分を作ってしまったーー
光は今に至るまでの話をした。
何故、医師になろうと思ったのか…
何故、この地に来たのか…
そして…どうやって無関心の自分を変えれたのかを…
つづく。




