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#砂時計の砂が落ちきる前に  作者: 海底の真珠
53/66

#砂時計の砂が落ちきる前に(52)

〜あらすじ〜

空は澄んだ色をし太陽が砂時計とカラビナウォッチを照らし出す。時が経っても変わらぬ時計。

彼女の人生は砂時計から始まることになる。砂時計とカラビナウォッチ…

2つそれぞれの時計の意味は何か…

彼女の幼年期から青年期を経て、成長し恋をしていく。

美月は、持ってるチューハイを地面に落としてしまった。

そして、何故だかわからないほどの大粒の涙が溢れ出す。

泣いている美月に気付く光。

そして美月の前にしゃがみ、そっと両手で美月の涙を拭いた。

『急にごめんね…困らせちゃったね。ゆっくりでいいから返事待ってる。よし、明日からまた仕事だから帰ろうか。』

そう話す光は、美月が落としたチューハイを拾い立ち上がった。

その時、美月が光のジャケットを引っ張り話し出す。

『まだ帰りたくない。』

子どもの様に話す彼女に、

『いいよ。』

優しい声で答える光。

何を話すわけでもない。ずっと二人はベンチに座っていた。

どのくらい時間が経ったのだろう。

美月は光の肩にコクっと頭を乗せ寝てしまった。

しばらくすると、美月のジャケットの中から携帯がなる。

なり止まない携帯。

美月を起こす事を躊躇するも携帯が気になる。

光は、美月の携帯を取り出し画面を見た。

『水上 蓮』からの着信だった。

電話に出る光。

『もしもし。』

慌てる蓮は話す。

『光さん!?美月の携帯ですよね!?美月は?美月はどうしたんですか!?代わって下さい!』

静かに蓮に答える。

『今、美月ちゃん寝ちゃったから俺が電話に出た。今、きらら公園に居るよ。大丈夫。もう少ししたら起こして…』

ーープーップーッ…

電話が切れた。

光は携帯を元に戻しため息をついた。

数分後、息を切らし蓮が公園に来た。

光は、美月をそっとベンチに寝かせ、ジャケットを脱ぎ美月の体にそっと掛けて立ち上がり、蓮を見て言った。

『来ると思ってたよ。』

蓮は光に向かって話をしながら歩き出した。

『俺が美月を家まで送りますから。光さん帰って大丈夫です。ありがとうございました。』

光の目つきが変わる。

『お前、美月ちゃんに自分の想い伝えたのか?』

光の言葉に足が止まる蓮。

質問に答えない蓮に腹が立つ光は言った。

『美月ちゃんが、どれだけお前を待って、どんだけの想いをして今に至るか知ってるのか!?俺は中学からずっとみてきた。美月ちゃんがお前の事を好きになったこと、将来会えたらデートするって約束したこと、過去に色々あったこと、全部話してくれた。ずっと美月ちゃんに向き合ってきた。そして、さっき俺は…ずっと言えなかった自分の想いを美月ちゃんに伝えた。』



つづく。

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