#砂時計の砂が落ちきる前に(42)
〜あらすじ〜
空は澄んだ色をし太陽が砂時計とカラビナウォッチを照らし出す。時が経っても変わらぬ時計。
彼女の人生は砂時計から始まることになる。砂時計とカラビナウォッチ…
2つそれぞれの時計の意味は何か…
彼女の幼年期から青年期を経て、成長し恋をしていく。
"嘘でしょ…コレってまじなやつだよね…”
彼女は気付いてしまった。
残りかけのチューハイを飲み干す彼女。
『ゆーちゃん!同じのちょうだい!』
『はいよー!今日は美月ちゃん、飲むねー!』
親友は喋り出す。
『美月!やっとわかったの!?水上蓮くんだって!私も光先輩に言われてビックリしたんだけど、光先輩が合コンでたまたま同席してたのが蓮くんだったんだって!そこから、連絡取り合って今日に至るわけよーー♡めっちゃ運命感じない♡!?』
ポカーンとする彼女。
そして水上光は得意そうに言った。
『俺のお陰で再会できたわけだぁー!俺はキューピットだね♡!』
店長がテンション上げて注文したチューハイと何かを持ってきて四人に話しかけた。
『今日は"再会“パーティーだから、俺からサービスだ!《馬刺しユッケ》!』
綺麗に馬刺しが盛られウズラの卵が乗っかり、ゴマ、刻みネギがかかっていた。
四人は声を揃え喜んだ。
『ゆーちゃん、ありがとう!』
『めっちゃ嬉しい!写メらなきゃ!』
『いただきます!』
めちゃくちゃ美味しかった。
彼女は料理を食べ思い出に浸かっていた。
"お店に行く度に、ゆーちゃんから励ましや勇気をもらったり…美味しい料理やお酒を出してくれて、いつもウチ達の話を聴いてくれたり、この町の事を教えてくれたり…懐かしいなぁ…智恵と泣きながら呑んだ時もあったなぁ…”
『ゆーちゃん、ご馳走様でしたぁー!また来るね!』
再会パーティーを終えて《すみれ-smile-》を後にする四人。
親友と水上蓮が先に歩き出す。
水上光は彼女に話しかけた。
『ビックリしたでしょー?俺も名前聞いた時ビックリしたけどねー。コイツ(蓮)の事が好きだったんだーってね!』
彼女は無言で歩く。
そして水上光は二人を元へ駆けつけ行った。
一人で歩く彼女。
"蓮くんだったんだ…変わっちゃったなぁ…大人になったから当たり前か…”
水上蓮が彼女の所へ来て話始めた。
『美月、久しぶりだな。ちゃんと夢叶えたんだなぁ!すげぇーじゃん!覚えてるか?お前、"大人になったらいつか絶対会おうね!”って約束したよな!会えるとは思ってなかった。』
彼女も口を開く。
『夢叶えたよ。あと、ちゃんと覚えてたし。私だって会えるとは思ってなかった…光先輩に感謝だよ。』
彼女の目線は水上光に向いていた。
その目線の先を塞ぐかの様に彼女の前に立った水上蓮はポケットから何かを出してきた。
それは、汚れて糸がほつれかかり毛玉がついた赤いフェルト布。白糸で記された"おまもり”だった。
『コレ(おまもり)があったから頑張れたし頑張れる。ずっといまだに持ってる。仕事する時も、出掛ける時もずっと。美月。ありがとうな!』
親友の隣にいた水上光は足を止めた。
つづく。




