#砂時計の砂が落ちきり前に(40)
〜あらすじ〜
空は澄んだ色をし太陽が砂時計とカラビナウォッチを照らし出す。時が経っても変わらぬ時計。
彼女の人生は砂時計から始まることになる。砂時計とカラビナウォッチ…
2つそれぞれの時計の意味は何か…
彼女の幼年期から青年期を経て、成長し恋をしていく。
新潟に引越し、7年の月日が流れ彼女は24歳になった。
1ヶ月前から親友、智恵と休みを合わせ町中へ飲みに行った。
彼女の家から町中まで電車で9分の場所だった。
駅で待ち合わせをしていた彼女達。
『美月ー!久々!元気?』
親友の元気な声がする。
彼女も元気に答える。
『元気だよ!智恵も元気そうで良かった!よし!飲みに行こう!』
いつも二人の行きつけに足を運んだ。
《すみれ-smile-》
新潟に住んでからはずっとここだけだ。
《すみれ-smile-》は、隠れ家的な雰囲気でゆっくりとくつろげる空間。
お酒は、さすが新潟県。日本酒にこだわり常に県内外問わず20種以上取りそろえている人気の居酒屋だ。
店長のニックネームは"ゆーちゃん”
店に入って早々、二人は口を合わせ言った。
『ゆーちゃん!いつものちょうだい!しかも、濃いめで!』
店長はいつもの様に優しく微笑み喋ります。
『美月ちゃんと智恵ちゃんが店に来始めて、4年だね!いつの間にか、二人とも俺を"ゆーちゃん”って呼ぶようになって…早いなぁ…よし!はいよ!いつものレモンハイ濃いめ!』
飲む前からハイテンションの親友。
『ありがとう!そうだねー!あっという間に4年だね!まだまだ《すみれ-smile-》に通うから宜しくね!ゆーちゃん!』
店長も笑顔で答えてくれる。
『おーっ!頼むわ!』
ジョッキを持ち二人声を揃え、
『乾杯ーーーー!お疲れちゃん!』
無言で半分まで飲む彼女と親友はまたもや声を揃え、
『きくぅーーー!たまらんね!』
店長は息のぴったりの二人に笑っている。
親友は彼女に話しかけた。
『ねぇ、美月!美月に内緒でスペシャルゲストを呼んでるの!あと、もう少ししたらくると思うよ!店長!小上がりの席に移っていい??』
店長は牛串を焼きながら答えた。
『いいよ!』
親友はガッツポーズ。
彼女は、誰が来るかは知らずに親友と小上がりへ移動した。
彼女は親友に聞く。
『誰?めっちゃ気になるんだけど!』
親友は笑いながら鼻に人差し指を当てて言った。
『内緒!』
ガラガラ。店の戸が開く。
つづく。




