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#砂時計の砂が落ちきる前に  作者: 海底の真珠
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#砂時計の砂が落ちきる前に(29)

〜あらすじ〜

空は澄んだ色をし太陽が砂時計とカラビナウォッチを照らし出す。時が経っても変わらぬ時計。

彼女の人生は砂時計から始まることになる。砂時計とカラビナウォッチ…

2つそれぞれの時計の意味は何か…

彼女の幼年期から青年期を経て、成長し恋をしていく。

『俺、キミに恋しちゃった。』


彼女の頭の中に水上光が言った言葉がエンドレスで流れる。

"あーーーーーっ!もぅ!!”

ボブ位の長さまで伸びた髪の毛を両手で掻きまくる彼女。

"コラ!美月!!アレは事故だ!!完全なる事故!!”自分自身に言い聞かせる彼女。

だが、彼女が頭の中に悪魔の姿をした彼女が現れ話しかけた。

"美月ちゃん♡事故かもしれないけど、ちょっとは嬉しかったんじゃないのー♡?初めてのキス♡”

その言葉を伏せるかの様に、天使の姿をした彼女が現れ話す。

"美月!好きな人でも無いのに初めてのキスなんて嬉しくないでしょ?美月は自分の気持ちを知ってるでしょ?“

かき消すように現れる魔女の彼女。

"うるさい!天使の美月!美月ちゃん♡いいじゃーん、1回くらい!イケメンって言われてる人がキスしてくれたんだから♡”


悪魔の彼女と天使の彼女は喧嘩を始めた。

彼女に色々な意見を言う、悪魔と天使の彼女達。

彼女は頭を横に振り、悪魔と天使の彼女達を振り飛ばした。

"私は、看護師になるまで恋もキスも要らない!勉強に集中!!”

自分自身に言い続けてる彼女。

『よし!』気合いを入れ直し参考書、ノートを開き始める彼女。

人体の構造について復習を始めた。

"あっ、間違えた。”

消しゴムを探す彼女。

"あれ?どこいったかなぁ…カバンかなぁ…”

ごそごそカバンを見るが消しゴムが無い。

"あっ!図書室だ!図書室に落としてきたかも…”

消しゴムごときでへこむ彼女。へこんで当然。

なぜなら、買ってもらったばかりだったから。親に"失くしたから買って”なんて言えないからだ。

"明日朝イチで図書室行かなきゃ。”

この日の彼女は災難続きだった。


"お風呂入って寝よう…”

浴室に来た彼女は入浴剤を選ぶ。

"今日は災難だったからラベンダーにしよう”


【ラベンダー】…ラベンダーには鎮静作用がありストレスでガチガチコチンコチンに固くなった体も心もリラックスさせてくれる効果があると言われている。


薄紫色になった湯船につかる彼女はおっさんになったかの様に声を上げた。

『あぁぁぁー』

よくおっさんが、湯船につかるときに思わず口出すあの言葉。

浴室内はおっさん化した彼女のため息が広がる。


『お姉ちゃん、一緒に入っていい?』

"今度は妹かょーーーー!”

返事を返す前に、妹は浴室に入ってきた。


妹の名前は『若葉(わかば) (つむぎ)

彼女とは3歳離れている。妹の性格は姉の美月とは全く正反対で積極的、リーダー的存在で人気者である。


『お姉ちゃん、今日なんかあったでしょー?』

"また来た!!事情聴取!!”

『別に何もないし。』

"紬様!お願いだから、そっとしてて!!”

彼女の心は叫ぶ。

ニヤニヤしなが、湯船に入ってくる妹は更に喋りだす。

『お姉ちゃんは、いつも何かあると"ラベンダー“の入浴剤入れるんだよねー。でっ、何があったのー?話してごらんなさい。』

必死に言い訳を考え答える彼女。

『消しゴムを落としちゃって勉強出来なくてさ。』

妹は次から次へと話してくる。

『絶対嘘だね!嘘バレバレーーーー!』

『正直に話しなさい!何があったの!?まさか!?彼氏が出来たとか!?』

ハッとする彼女。

『ビンゴ!!当たりだね!誰!?教えてよー!』

彼女は焦り出した。

『彼氏なんて居ないし!そもそも好きな人すら居ないし!今は看護師になりたいだけ!彼氏は看護師になったら見つけるの!!』

妹から逃げる様に湯船から立ち上がる彼女。

『お姉ちゃん!逃げても無駄だからねー!』

"めちゃくちゃ意味深な言葉”

無言で浴室から出て鏡を見る彼女。

彼女の目は唇に行き、今日の"事故”を思い出していた。


"神様、仏様!どうか明日は何もなく平和に過ごせます様に!”


寝るまでの間、TVを観る姉妹。

ボーっとTVを観る彼女とは違い、妹は必死にドラマを観ていた。

ドラマのクライマックス。

エンディングの曲が流れる、主人公にキスをする場面。

大興奮の妹。

『キスしたぁー!あり得ななくない!?ここでチューはないでしょ!!そう思わない!?』


無言で頷く彼女。"ごもっとも!ありえない!!いきなりキスはない!!てか、ドラマに似てる!今、流行りなわけ!?そのキスの仕方!!”


姉妹の会話が始まった。

『ねぇ、紬。そのキスって流行ってんの?』

まだ大興奮中の妹。

『流行ってるのか知らないけど、あり得ないよね!!いきなりチューするのは!でも、かっこいいねー!紬もいつかドラマみたいにチューされたい!』

必死に彼女は話す。

『いや!ダメでしょ!!ちゃんとキスするならするって前もって言わなきゃダメでしょ!!絶対ダメ!!』

対抗する妹はまた興奮していた。

『"キスするよ!”って言ってする人いる!?紬が観てきたドラマの中じゃ、言ってキスするシーンは観たことない!それじゃ、ムード無いじゃん!言わないでキスされるとドキドキ感あるじゃん!!壁ドンよりね!!おーっ!!ついにお姉ちゃんもドラマにハマって来たねぇー』


"ダメだぁ…紬に話してもダメだぁ…キスされてもドキドキ感無かったし!何がなんだか分からなかったし!”

彼女は立ち上がり片手に飲みかけの牛乳を一気に飲み部屋へ戻った。





つづく。

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