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#砂時計の砂が落ちきる前に  作者: 海底の真珠
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#砂時計の砂が落ちきる前に(14)

『蓮くん?』

周りを見渡すが彼の姿が無い。

もう一度、彼の名前を言う。

『蓮くん!』

不安がよぎる彼女の手には汗が出てきた。

『トイレかなぁ?』プラス思考に考えようと思い、彼女は彼と初めて一緒にみた『時計の図鑑』を手にしてた。

その時。

『わぁっ!!』本棚の隙間から彼が声を上げ彼女をビックリさせる様に現れた。

ビクッとする彼女は、まるで女の子だった。『なんで隠れるの(笑)?』笑顔で聞く彼女。

『ビビらせようと思ってさ(笑)心配した?』彼女に聞きながらそばに来る彼。

『別に(笑)心配してないよ(笑)』彼女は嘘をついた。

時計の図鑑を手にしていた彼女は席に着く。彼も隣に座って言った。

『なぁ、もし、俺が居なくなったらどうする?』

『どうする?って言われても…蓮くんがもし居なくなったら淋しいよ。でも、何でそんな事聞くの?』動揺しながら聞いた。

『別に〜(笑)ただ聞いただけ(笑)』笑って答える彼。

笑って答える彼だったが、淋しいそうな

目をしていた。

2人は将来の夢について話をした。

『お前何で看護師になりたいの?』誰も彼女に聞いてこなかった事を質問する。

『看護師は優しくて笑顔で…カッコよくて…いつも患者さんのそばに入れて…いいなぁ〜。って思ってさ。看護師って医者より患者さんのそばにいて患者さんの気持ちを聴いてあげれたり。あと、命は医者が助けてくれるけど、なかなか患者さんの心を助けてはくれないと思うから、オレが看護師になって患者さんの心を助けてあげたいんだ。オレ、実際看護師にたくさん助けられたから。だから、看護師になる!』誇らしく言う彼女を見てビックリする彼。

『そうゆう蓮くんは将来何になりたいの?』

逆に質問する彼女。質問すると同時に彼の将来何になりたいのか想像はついていた。

『俺?うーん…俺は…』

学校教師になるんだろうと勝手に思っていた。彼の両親は学校教師。親の背中を見て育ってきた彼。頭は良い、運動神経抜群。

『消防士、俺、消防士になりたいなぁ〜。』

思いもよらない回答。

『学校の先生にならないの!?』ビックリし彼に聞き返す。

『絶対ならない!夜遅いし、休みなんてほとんど家に居ないし。だから、ならない!移動もあるし。』力強く言う彼。

『じゃ、何で消防士?』次から次へと質問しまくる彼女。

『カッコイイから(笑)』笑いながら、その理由だけ答えた彼。彼女は彼をもっと知りたかった。

話に夢中の2人の手元には図鑑に砂時計の写真が載っているページが開かれていた。

昼休み終了のチャイムが鳴る。

『なぁ。』彼は話始めた。

『何?』彼の目を見て聞く彼女。ドキッドキッと心臓が高鳴る。こんなに近くで彼の顔をじっくり見たのは初めてだった。

『お前なら、最高の看護師になれるぞ!大丈夫。絶対大丈夫。』また、ニコッとし彼女の頭を撫でた。

心臓が止まりそうな彼女。真っ赤な顔で照れて下を向く。優しく頭を撫でられたのは祖父以来だった。

『ありがとう(笑)心配すんな(笑)絶対なるから(笑)』照れ隠しで言う彼女。

図鑑を閉じ、元に戻す。

先に図書室から出て行く彼。彼の姿に釘付けになる。『ヤバイ…カッコイイ…ヤバイ…コレって…まじで…恋!?』思わず声に出してしまった。

"なでなではアウトでしょーー!なでなでされた女子は皆んなぶっ倒れちゃうよーーー!“

ニヤつきながら教室へ戻る彼女。心の中がピンク色になりキュキュする胸に心が弾んでいた。

彼女をみた男子生徒が言った。

『キモっ!ニヤついてる!キショイわ〜(笑)』

ハッと我に戻る彼女。

『ヤバイ、顔に出てる(汗)』

無理もない。だって頭撫でられたから。

誰だって女の子は気になる男子や、好きな人に頭撫でられたら嬉しいに決まっている。


授業中も彼の姿に目が行ってしまう彼女。

"『カンカンカンーン!』ボクシングのリング上。

完全にやられた。

完全にノックアウト。

誰か、私にタオルを投げてぇー!“

彼女の心は叫んでいた。

"授業に全く集中出来ない。先生に、勉強しろって言われてるのに…ヤバイ…これじゃ、看護師になれない!”

頭をポンと自ら叩いたり、顔を横に振ってみたり。

『切り替え切り替え!』一生懸命言い聞かせるが…目線は彼に行ってしまう…

無理もない…彼女にとって初めての恋だから。

『神様、仏様、おじいちゃん、蓮くんとずっと一緒に入れますように!』拝む彼女の姿をたまたま彼が見ていた。


『お前、何に拝んでいたの(笑)?』優しい口調で聞く彼。

授業中は、ずっと彼の顔を見ていたのに今になったら全く顔を見れない彼女。

『看護師に慣れますようにぃーーー!って拝んでた(笑)』

"何嘘言ってるぅ!!あーっ!!ダメだぁ…顔見たいのに見れないぃぃぃぃぃ!“精一杯隠し通す彼女。

思ってもいない言葉が聞こえた。

『今度の日曜日、神社行こうぜ!』

『えっ!?』

『だから、神社行こうぜ!拝む場所違うし(笑)』

"これはもしかして…もしかして…デート!?コレってマジなやつ!?神様、仏様、おじいちゃん、これはどうゆうこと!?“

彼女の頭と心はパニック状態。

『日曜日?親と買い物行くんだよ。』心に無いことを言ってしまった。

『…そ、そっか。じゃ、また今度行こうぜ。』彼も思っていなかった返答にビックリしている。

"オレはバカなのかぁ!?買い物なんて行かないじゃん!行ったとしても午前中じゃん!嘘言ってるじゃん!何してんだよ!自分…!まじ、バカ…せっかくのお誘いなのにーーー!てか、看護師になりたいけど、一番は蓮くんとずっと一緒居たいのにぃーーー!

誰かぁー!なんとかしてぇーーー(涙)!!

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