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国広シズルと秋野卓巳の記録日記日誌

 

 

「せっかく、少しだけ期待してあげたのに、、、本当に愚図、屑、最悪」


 血の泥濘に沈むとき、そんな声がした。

 目が覚める、ここは何処だ?


「生きてる? まあ、別に死んでくれても一向に構わないけど、生きてるなら返事しなさいよ」


「ああ、生きてるさ、すこぶる調子が良いくらいだ」


 辺りは病室、そのようなモノトーンな静謐な何もない場所だ。

 

「貴方は雑魚だったわ、本当にいらない、使えない、醜くて用途に耐えない出来損ない、だった」


「すまん、ごめん」


「謝罪なんて必要ない。

 貴方は真底から役に立たない、むしろ足引っ張り。

 それで私まで死にかけたの、その事実を痛感して」


「うん、死んで詫びる勢いでごめんなさい」


「貴方の命になんて、一片の価値も無いから。

 どうして死んで贖罪ができると想ったの?

 その使えない、二流以下の存在強度で、ホント、所詮引っ張られる側の、なにかに支配される奴だったのね」


「うぅ」


「泣いて、なにが変わるの?

 みっともない、下らない見世物なだけだから、今すぐやめてくれない?

 私って泣き虫は嫌いなのよ、どうせうじうじ悩んで、典型的な弱者の思考に犯されてるのが透けて見えるから」


「う、我慢する」


 殊勝にする、シズルはそんな俺を先ほどからの見下しの入った瞳で舐める様に見つつ、単にせせら笑った。


「よろしい、馬鹿ね、本当に馬鹿。

 もっと攻めてくれば? 

 逆切れして、ぶってくれば面白いのに」


「そんなことできないよ、それとも、そうして欲しいの?」


「貴方に痛めつけられるのって、快感になりそうじゃない? そう想ったの」


「知らないよ、俺に女性をぶつ嗜好はないから」


「詰まらないわ、ちょっとでいいからぶってよ」


 シズルは俺の腕を掴んで、自分を殴らせようとする。


「馬鹿、狂ったか」


「馬鹿ね、わたしは初めから最後まで狂っているんだから、、貴方にね」


「い、意味が分からないよぉ」


「分からなくて結構、わたしの天才的思考が貴方に見抜けるはずない」


「いいよいいよ、天才様の思考なんて読みたくないから」


「つれないのね。

 シズルの考えてること何でも知りたい、だいしゅきだいしゅきって言いなさいよ、カツゼツ甘めでね」


「そんなこと言うくらいなら、俺は首をつるね」


「馬鹿、吊らないくせに、むしろ嬉々としてやっちゃう変態さんの癖に、強がらないの」


「なんだ?、その、ああ、もうなんか胸が苦しいからやめよう」


「やーあ、わたしはこういうノリを求めていたのよ、続けましょう?」


「はいはい、シズル様に従いたくて堪りませんよ」


「貴方は常にそう在ればいいのよ、私に絶対服従ってねぇ」


 酷く満足そうな微笑を振りまく姿。


「やっぱお前はSだったか」


「馬鹿ね、SとMは紙一重って知らない? 

 つまり、SはMでもあり、MはSでもあるって結論に帰結するの」


「やめよう、SMを語るのはなんかヤバイ兆候だぜ」


「ヤバクなっちゃえばいいのに、刺激的にはじけようぜ?」


「だぜ口調もやめよう」


「いーや、言論の自由を統制するのは許しませんよ」


 なんか焦れてきた、特に意味があるとも思えない焦燥感。


「まったく、お前は可愛い奴だな」


「当然でしょ、私は可愛さに掛けては天下一品無双ですからね」


「調子に乗らなければ、最高なんだが、酷く残念だよ」


「そうやって調子にノリノリになるのも、チャームなポイントにならない?」


「微妙な按配だな、トキと場合による」


「貴方も可愛いわ、いつも撫で撫でしてあげたくなるくらいには、認めてあげているわ」


「それはどうもありがとう、カッコ良くはないのか?」


「偶にね、カッコいいとは想うよ?」


「俺もだな、偶にシズルかっけえって思うぞ」


「うれしいこと言ってくれっちゃて、この、よお、色男様様だね」


「あはっはは、照れるな」


「本気で嬉しがっちゃって、ちょろいなんてモンじゃないよ君」


「君君、君だって偶に赤面して苦笑しつつも胸がキュンキュン切なくなる、俺がやってるときあるだろ?」


「ああ、ああ、あああ、あれは演技ですから、あしからず」


「いや、違うね、シズルは嬉しくなりすぎてぴょんぴょんするくらい喜んでたね、チョロインだったね、あの時は」


「私にそれを認めろっていうの? 羞恥プレイですか? これは?」


「ああそうだよ、認めろよぉーシズルぅー」


「やめなさいよ、貴方の手の平の上で転がされてやる趣味はないわ」


「堅苦しい発言、ごろごろにゃーみたいに、俺に甘えてくれば面白いじゃないか?」


「貴方は極楽でも、私にとって地獄じゃん」


「地獄を楽しめばいい、狂ってるんだろ?」


「ええ、私はマッドにハッピーに狂っていますが何か? 問題でもおあり?」


「大有りだね、もっとはっちゃけてないと、狂っているとは認められんな」


「じゃあなに? 

 此処で貴方ににゃーにゃーごろにゃーにゃー言って、だいしゅきだいしゅき言いながらだいしゅきホールドすれば認めるの?」


「やっぱやめて、収集がつかなくなるヴィジョンがありありだ」


「そうでしょう? 

 そのまま押し倒されて、済し崩されたら、堪ったものじゃないもん」


「そうだな」


「いま勃起してる?」


「馬鹿が、そういう下ネタを平気のへいさで言うから、まだまだ子供の甘ちゃんの箱入り娘っていわれんだよ」


「馬鹿、貴方にしか言われたことない。

 だいたい、好きな人にしか言わない」


「へいへい、そうですね」


「なんか詰まんない感じ、私が下ネタ言ったんだから、あんたも下ネタ言いなさいよぉ」


「勃起してる」


「やっぱ興奮してるんじゃン、変な言い掛かりはやめてよね、私だけが悪者じゃん」


「シズルは悪女だからな、しゃーなしだ」


「あんたはただの悪人で、いいとこなしね」


「馬鹿が、俺は善人だ」


「いいえ、悪人よ、わたしの心を奪ったのだからねぇ、キリ」


「そうだな、キリだな」


「そうよ、キリなのだわさ」


「馬鹿みたいだな」


「自覚があるから馬鹿じゃないもん!」


「うっさいわ」


「うっさいって言わないでよ」


「うっさいモンはうっさいわ、しりぞけ」


「なんか腹立つ、股間蹴ってもいい? 優しくするよ?」


「駄目だ、金的は絶対駄目、これ約束」


「なんかうずうずする、マジでやっちゃって許可?」


「不許可、やったら、、、パルプンテする」


「それはマジでヤバイね、やめておくよ」


「それが賢いって」


「おりゃ好きあり、もらったぁ!」


「馬鹿!」


「なんてうそ、私がそんな酷いことするわけないじゃん、馬鹿がみるぅー」


「死ねばいいのに、これはマジでガチでな」


「おこっちゃやーよ、このくらい流してスルーして許して世界を平和にしないと駄目っしょぽ」


「お前という奴は、世界の害悪で屑で最悪で汚物で汚くてどうしようもない産廃だ」


「あーあー、罵詈雑言やーよ、私は世界平和主義者で博愛主義なのよ?」


「もういい、許した、別になにも実際されてなしな」


「そうなしななのさぁー」


「なんか疲れたな」


「うん? わたしは全然疲れてないけどさ? 男の癖に体力ないとか無能のきわみだね、死ねば?」


「はぁ、、、」

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