表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/26

021 ◆ 三貴神「天照大御神」

 目の前――というか、目の下のほうにアマテラスがいた。

 俺は……見惚れた。アマテラスは、美しい白髪が足元あたりまで伸びていて、可愛らしい女の子の姿をしていた……小学生みたい……だ。マジで? なんでこんな姿なんだ?


「新しいツクヨミ、何をジロジロと見ておる」

「あっ、すいません。ごめんなさい」

「……ワタシが小さいとか、小学生か! とか思っていただろう?」

「いえ、そんなことは全く……」

「そうかな……よいよ、許してあげる。だってそういう姿だから……」

「そうですよね」

「今、ロコツに同意したな、ツクヨミ?」

「ええっ……」

「よいよ、許してあげる」

「はぁ……?」


 なんだろう、この子。なんかすげぇ可愛い……。兄妹なんだよな。決めた。絶対妹にする。本気で。ていうか実際、妹のはずなんだよな?


「新しいツクヨミ! 仕事を与える!」

「はい!」


 どんな仕事だろう。アマテラスの警備とかだったら、すっげぇ嬉しいんだけど。


「スサノオを監視!」

「はっ! ……え?」

「……え? ってなに?」

「え? はですね……スサノオはいつでもどこでも呼び出せますし、なんだか友だちみたいな関係でして……」

「いや、兄弟だろう? ワタシも兄妹だ」

「……はい。その兄弟を監視するんですか?」

「うむ……お主にしか出来ない仕事だ」


 確かにそうかもしれない。高天原でスサノオを呼び出す方法はよく分からないが、葦原国ではいつだって呼び出せる。様々な情報を引き出せるだろう。


「具体的に、アマテラスちゃんはどんな情報が欲しいんですか?」

「アマテラスちゃん!?」

「あっ……」

「ツクヨミ……思いっきりちゃん付けでワタシ呼んだな……?」

「つ、つい……きょ、兄妹だからかな……す、すいませんでした」

「……ゃん」

「はい?」

「……アーちゃんって呼んで?」


 ああっ、何それ! キュンとした。うぁあ可愛いな、アーちゃん! すげぇ可愛い!


「い、いいですね! アーちゃん!」

「うむ! それがただしい」

「アーちゃんは、どんな情報が欲しいの?」

「新しいスサノオはさいしょに人間なのに神の座をさんだつして、イザナミをころした。その理由がわかんない。イザナミはいちおうだけど、さんきしんから見てぎりの母にあたる。新しいスサノオは、あばれすぎている」

「ああ、その理由は知っています」

「えっ、ホント? おしえて?」

「あっ、う、うん。ええと……人間だった頃に死にかけたみたいで、その時に一時的に黄泉国に行ったらしくて。それでイザナミに地獄へ落とされて、地獄を体感した。その後、生き返ったそうなので、地獄は五分ほど体感しただけらしいのだけど」

「……なるほど。あの地獄へ行ったのか、ナットクできる」

「たったの五分ですよ?」

「五分でもすれば、だれもがイザナミを恨む」

「そんなに酷いところなんですか?」

「ぱないの」

「……えっ?」

「ぱないの!」

「あっ、はい! ぱないんですね!」

「うむ」


 ぱないのって、どこかで……。まあだいたい意味はわかるけど。

 そして、アーちゃんは腕を組んで、何か考えているようだった。


「知りたいこと、もう分かっちゃった……」


 ああ、そうだったんだね……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ