痴女魔女はソコにいる、強姦魔もココにいる
現在王都を騒がす痴女。ただの痴女ではなく、邪神の眷属だ。2か月ほど前から現れたらしい彼女は王都民全て鑑定水晶で確認したが見つからなかった。今は強姦魔のほうが問題が大きくなっている。しかし、こちらも全員調べたが見つからなかったのだ。最初に捕まった強姦魔が痴女とヤッて強姦魔になったと吐いたようだが、それから被害は広がれど犯人は捕まらなかった。夕方からの外出が減り、昼間でも路地などで被害が出て、王都では女性や子供はあまり外で見かけなくなった。精神的にも経済的にも影響が大分大きくなっている。騎士団長は件のカイン君になってもらうが、そろそろ光の翼の名声も維持しなければならない。ルルグ君を倒した後はこそこそレベル上げしてただけだしね。そんな訳で情報共有だ。
「故郷への帰り道で強姦魔の集団に襲われてね。ちょっと情報が取れたからその共有と退治をお願いしたいんだよ」
「確かに、痴女も強姦魔も由々しき事態だけど、アル達で倒せばいいんじゃないの?」
ヴィルヘルム君はやはり面倒事を押し付けられると思っているのだろう。光の翼のメンバーもまたか、といった顔をしている。
「それがね、出来ないから今回の敵はいやらしいんだよ。2重の意味で」
ちょっと上手い事言えた気がするが普通にスルーされた。
「出来ない?」
「そう。今まで出てきた邪神の眷属は基本山賊とか海賊とか分かりやすかったし自分で公言していた。でも今回の痴女はそりゃあ出てきた時は痴女だと公言するかもしれないけど、普段は一般人に紛れて普通に生活してるんだよ。襲ってきた強姦魔が言うには痴女魔女らしいから多分魔法でなんか隠蔽とか偽装とかしてるんだろうけどね。それで、痴女魔女を特定できたとしてさ、オレが言うわけだよ。”痴女め!正体を現せ!”って切りかかるじゃん。普通にオレが捕まるわけですよ。そこでヴィルヘルム君のネームバリューがあれば説得力が違うのよ。聖女もいるしね。」
「・・・なるほど。しかし、騎士が血眼で探しているけど見つからない痴女や強姦魔を見つけられるのかい?」
「見つけられる。それは問題ないんだけど、問題は他にもあって、多分5人?か6人痴女魔女がいるハズなんだ。あとはいざ戦闘になったとき今までと違って王都内になるから他への被害をなるべく抑えないとならない。ルビーさんが爆炎魔法とか使ったらヤバイんで一応作戦らしきものを立てて臨もうとは思ってるんだけどね・・・。今回はホントどうなるかわかんないや。で、一番まずいのは逃がす事。魔法で外見とかも変えれるかもしれないし、どうもなんかやろうとしてるみたいなんだよねぇ」
「市街地で爆炎魔法とか打たんわ。ウチの事なんだと思っとるねん」
ルビーさんがむくれているが、一応釘をさしておかないと。爆炎魔法じゃなければいいわけじゃないからね!
「事は痴女が出るとか強姦魔が出るとかで収まらない・・・。ついでにボク達の神々への対抗手段の実践訓練にしようと、そういう事かい?」
「まぁそういう事。ヴィルヘルム君が自分の体の中のおならの力をちゃんとコントロールできれば例え痴女とヤッても強姦魔にならない」
「「やりません!!!!」」
聖女と勇者からお叱りが入った。
「とりあえず、情報共有からね。痴女魔女は会った事ないんで分かりません。5,6人も勘です。手下の強姦魔と上位職レイプマンはいずれも拘束、捕縛系のアイテム、スキルを反射してきます。あと対女性の時だけ結構すごいバフがかかって組み付いてきます。ヤバイです。故郷へ行く前よりも王都の強姦魔の邪神の力がふよふよ大分増えてるんだよ。多分潜在強姦魔が結構いると思う。そいつ等が一般人として普通に生活しながら王都を徘徊して、チャンスがあった時だけ強姦魔になるんだ。もし騎士とか調べる側に潜在強姦魔が紛れてればいくらでも誤魔化される」
「詳細は言えないけど、騎士団でも女性騎士を使っておとり捜査みたいな事をしたらしいんだよ。引っかかった強姦魔を見事捕縛したらしいんだけどね・・・次の瞬間にはなぜか逆に女性騎士が縛られていたんだって。拘束できない敵がたくさんいるのはやっかいだな・・・。」
「強姦魔をいくら捕まえても痴女魔女をどうにかしないといくらでも増える。まぁ特定はオレが街中を歩いて痴女魔女の邪神の力を探すんで、なるべく強姦魔を放置して痴女魔女をなんとかする方向で。具体的には出てきた強姦魔は全部オレが木刀で殴って眠らせます。バフが掛かるとはいえ多分ココにいる女性陣が普通に攻撃したら殺せると思うし実際襲ってきたのは全部殺したんだけどさ、よく考えてみるとさすがに強制的に恩恵を上書きするのは痴女にはムリだ。多分魔法で操りながら邪神の力を使ってるんだろうから痴女魔女を倒せば強姦魔が解除されるかもしれない。実際に強姦しちゃった犯罪者はきっと解除されないだろうけどね。強姦魔を全員処刑したらちょっと大事になりすぎる。最初の方はともかく、痴女とヤッたら邪神の眷属にされるって周知されてるのに強姦魔は増えている。魅了とか誘惑とかそういった魔法も使われてるんじゃないかな」
「分かった。一応王様にもサクラを通して話はしておくよ。困ってるみたいだしね」
「よろしく。で、情報はこれくらいしかないから一応作戦っぽい物を考えよう。ホントどうなるか分からないけど、女性陣は気を付けてね。
そんな感じで作戦や神の力のレクチャーをしたりした。
3日後にようやく痴女魔女の邪神の力が蠢く店を発見した。花屋”フラワー”とケーキ屋”地上堂”。隣り合った2つの店に痴女の力が集まっている。3日もかかったのはただ王都が広かったダケだ。・・・疲れた。




