Result & next Order 後
ふと、いつの間にか後ろに居るダークに肩を抑えられる。すごい圧を感じる。オレは何事もなかったように座って真面目な顔で続きを聞く。
「王都の南西のほうにある町でね、冒険者をやっているみたね。名前はプーニャ=アニマエールさん。見た目や人となりは直接会うのを楽しみにしていてね。彼女、おならの恩恵の他にテイマーの恩恵もあるらしくてね、冒険者の登録はテイマーだったみたいで探すのが大変だったのよ~。」
なるほど。いい名前だ。
「情報ありがとうございます。・・・それにしても、急いだほうがいいと言われてるのですが何故でしょう?」
「ちゃんと覚えてくれていたのねー。その町アカーシャはね、なにもしなければ多分一ヵ月しないくらいで全滅なのよー。もちろん、おならの彼女ごとね。」
えー。
「もしかしてまた魔王ですか?」
「うーーん魔王のような魔王じゃないような。たぶんカテゴリ的には魔王以上ねー。それで出来れば手伝って欲しいのよ。」
「イヤです。死にたくないです。まだ間に合いそうなので急いで彼女を仲間にして逃げます。」
「そう言うだろうとは思っていたけど、彼女すごくいい子でねー冒険者の両親を亡くして引き取ってくれた孤児院の院長先生を母親のように慕っているのよー。冒険者として成功して孤児院に恩返しするんだって頑張ってるけど上手くいってないみたい。さて、そんないい子が自分がいない間に町ごと院長先生が殺されたらどう思うかしら?」
「む・・ぐぐ・・・。 は・・なし・・だけは聞いておきましょうか?お役に立てるかわかりませんが?」
「ふふ、ありがとうね。そのうち無頼毎日に載ると思うけど、現れたのは元人間の”剣鬼”詳細は微妙だけど魔王の力も持ってるけど魔王じゃないみたい?。魔剣の力で生命力を奪って剣の修行のように出会う人、魔物構わず切り殺しているわ。剣鬼になった場所の近くの村が2つくらい全滅したけど、その後は魔王領の方へ向かって魔獣とか魔族とか殺して回ってるみたい。それはまぁ人類側にはいいんだけどそろそろ戻ってきそうなのよ。で、進路上にアカーシャの町がある、と。魔王領で四天王とか雑魚魔王とかも殺してるみたいで、ルルグ君の時みたいな取り巻きはいないけど出会ったら必死よ。」
「・・・ちょっと・・・ウチのメンバーだと相性が悪すぎますね・・。なんかやろうとする間に殺されそう。」
「私としても、こんな事であなた達を失う訳にはいかないわ。実はね、対抗するようにこの間”剣神”の恩恵をもらった子が出たのよ。勇者と同じで多分その子が”剣鬼”を倒す運命なんだとは思うのだけれど・・・恩恵をもらったばかりの10才の学校にもいっていない子供が魔王を倒してるだろう”剣鬼”に勝てると思う?神様の運命ありで。」
「無理でしょうね・・。ルルグ君と同じで”剣鬼”側が人間でしかも魔王でもないなら神々の運命になんか従うハズがない。無駄死にでしょう・・。オレ達が手を貸しても殺せる気がしないなぁ。」
「”剣神”の恩恵をもらった子はね・・・、この国の騎士団長の息子でレジーナさんの弟よ。自分の”剣聖”でも無理そうだし、なんとか出来ないか相談されたのよ・・・。」
「なんとかなっても、あんまり人間側が勝ちすぎると後が怖いですよ?」
「・・・ええ。ただ、ヴィルヘルムの時もそうだけど国の上層部は覚悟を決めているわ。なんとか騎士団長と息子の2人の犠牲で”剣鬼”を倒したいと。騎士団長からは個人的に自分はどうなってもいいから息子が生き残る道をさがしてくれと相談を受けてね・・・。」
「むー・・・じゃあ・・・」
しばらく相談を続けて、話し合う。上手くいくかなんて分からないけれどやっぱり何もしないのも目覚めが悪い。あとレジーナさんの処刑も怖い。
「じゃあ、そんな感じで。必要な物をロックパッカー商会へ納品して3日後にはアカーシャに向かいますね。スイーツの続きも待ってるのでまたしばらく王都に戻らないつもりなんで大変ですけど根回しと後始末おねがいします。あと・・・情報ありがとうございました。」
「ありがとう。」
全員立ち上がると音もなく執事が扉を開けて入ってくる。馬車に乗り、誰にも知られず家の近くの路地で降ろしてもらい家で一息つく。おならの彼女の為に一刻も早く手筈を整えないと。ルルグ君の時に少し多めに素材を取ったから何とかなるかな・・とか考えていると目の前にソフィがじとりとした目で仁王立ちしている。
「おにいさま・・・。変な性癖はともかくとして、会ったこともないその女がそれほど大事なのですか?」
「会ったことがないからこそ会いに行くのさ。彼女は欲しいし、運命の出会いかもしれないだろ?」
「どうせ振られます。それに・・・わたしがいるじゃないですか・・。」
「ソフィは僕が出会ったどの女の子よりもキレイで可愛いよ。彼女に出来たら、結婚出来たら嬉しいけれど僕たちは血の繋がった双子の兄弟だ・・・。エッチな姿も見たいしエッチな事もしたいけど、ダメなんだ!。」
ソフィが真っ赤な顔で目をキョロキョロさせている。かわいい。と、しばらくきつく目を閉じた後ポケットから手紙を取り出した。手紙を取り出すのが流行っているんだろうか?。
どうやら我らが母上様からのようだ。手紙というかメモというか。開いてみるとやはり一言しか書いていなかった。流行っているんだろうか。”許す!”でかでかとそう書かれていた。マイマザー・・・。
「ホントウハ↑ おにいさまに彼女が出来なかったら↑ 仕方がなく↑ 彼女になってあげる予定でしたが↑ そこまで言われたら。。。。しょうがないですね。ママの許可も取ってあるので!いいですね!!!問題ないですね!!!!!!!」
「・・・・ハイ。」
問題はあると思うけどこの世界だといいのか?一般常識がわからん。でも頷く以外の選択肢はないのだ。
ダークとシルヴィは無表情で成り行きを見ている。
「でも、それはそれとしてプーニャさんには会いに行くよ。ちゃんと自分の目で見て、必要ならPTに入ってもらって、出来ればお付き合いしたい。 デス。」
ジト目は変わらないが、頬が緩んでいるソフィがにこやかに答える。
「ええ。わたしが。おにいさまの彼女となったわたしが!おにいさまに相応しい女かどうかじっくりと確かめてあげましょう!。」
ガンバレオレ。がんばって!プーニャさん!
「あ・・・でも・・・・・・・・エッチな事はまだダメですよ?。」
かわいい。




