VSルルグ=アシュレイ
友達がAIで作品のOPを作成してくれました。
YouTubeで”かみさまのいるせかいMV”で検索してみてください。
よろしくお願いします。
翌日光の翼は全員で北門にやってきた。
リクエスト通り王家の紋章とか入ってない地味な幌馬車だ。ちょっと狭そうだけど、これから向かう方角は避難に王都へ向かっている人々がいるだろう。変な期待を持たれても、取り囲まれて動けなくなっても困るので正体は隠して通り過ぎる予定だ。
一応避難の指示は通っているけれど急に生まれた家を捨てて逃げる事なんて出来ない。それでも前線へ到着するくらいには命と財産を天秤にかけて逃げてくる人も増えるだろう。逆にいうと死んでも逃げない、逃げる事が出来ない人は街に残るはずだ。
様々なトラブルを避ける為に、街や村での宿泊もナシで野営して先を急ぐ。
レジーナさんが御者をしてくれているが単純に他の人が御者が出来ないだけだった。女性陣はそこそこ仲良くやっている。女性特有の嫌っていないけど仲良くもなく距離をとった仲良しだ。コミュ症のオレにはムリだ。レジーナさんに処刑されそうだし。ソフィーは受け答えは普通にしている。ダークはオレと同じ闇の者なので常に視界の外にいる。まぁ周辺警戒をしてくれているという事にしよう。なので光の翼担当は我らがPTリーダーシルヴィアーナおねーさんである。大分可愛がられているが貴重な他人とコミュニケーションを取れる人材なのだ。あげる訳にはいかないのだ。
光の翼には料理も出来る人材がいなかった。ほぼ貴族だしさもあらん。ダンジョンでは携帯食で全て済ますらしい。シルヴィのギャダム料理を美味しそうに食べていた。だからあげないって。
そんなこんなで急いで10日。昨日通りかかった最後の街の門番にダークが状況を聞いてくると年寄りを中心に2割ほどは残っているらしい。門番はゴブリンが攻めてきたらすぐ逃げるよう通達されてギリギリまで門を守るらしい。一応偵察している状況だと周りの無人の村々を襲って人がいなかったので2、3日中には攻めてきそうな感じ。
ゴブリンの陣を少し遠くに臨む丘の上にテントを出して全員で作戦会議が始まる。
まずは下準備。
「ソフィ」
「ええ。」
ソフィがテント内の神の力を全て使ってテントの外に適当な魔法剣を作る。これでしばらくはテント内の会話は神に漏れない。神々は常に見張っている訳でも積極的に介入してくる訳でもないけれどおおざっぱにこちらの動向を見ているヤツもいる。こちらの作戦を知られる訳にはいかない。この世界のルールを破ると判断されたら変なちょっかいをかけられるかもしれない。しかし、神の力がない空間にはこの世界の神はいないのだ。テント内を確認して作戦を伝える。
「まずは、光の翼のみなさん。一応信じてくれてありがとう。今から神様を騙す作戦を説明します。」
「本当に大丈夫なんだろうな!」
レジーナさんは別に信じてついて来た訳じゃなくて王女について来ただけなのでしょうがない。
「今このテントの中の会話は神々には聞こえませんので大丈夫です。」
ちょっと誤魔化して言ってみるが視線がキツくなっただけだった。心の余裕は大事だと思うんだけどね。
「まず、勇者に武器を。シルヴィ。」
シルヴィの持つマジックバックから青く光る聖剣が取り出されてアリサさんに手渡される。
「神剣シルヴィアーナ。ヒヒイロカネとオリハルコンとミスリルの合金に色々仕掛けがしてある。一番の特徴はこれでもかってくらい”勇者の神の力”が凝縮されている。他の人が持っても意味はないけど勇者が持てば勇者3人分くらいの戦力アップになると思うよ。」
「え・・・その名前は却下されたはずでわー!聞いてないのですよー!」
「神剣・・・シルヴィアーナ・・・すごい。こ、これなら!」
勇者が刀身を見つめ迸る力に自信を見せる。だけど。
「残念だけどその神剣を使ってもルルグ君は倒せない。神々に介入されて相打ちになるのがいい所だ。」
「ふーん・・。それで?。」
王女が先を促す。剣を与えただけで作戦とは言えない。
「作戦だけど、まずオレが一人で真っ直ぐルルグ君に歩いていく。」
「「「「は?」」」」
「みんなはソフィの護衛の元オレの後ろを全員で付いてきて欲しい。オレに近づきすぎると寝ちゃうけどそこはソフィが上手くやってくれるから。」
「「「「え?」」」」
「ダークの探知でゴブリンアサシンっぽいのがちらちら斥候にきてるから多分王女の存在はルルグ君にバレてる。だから留守番もナシで全員で動いてね。でもちょっと色々あってメンドクサイから光の翼は手出ししないようにお願いね。」
一人無言で聞いていたヴィルヘルム君が光の翼のメンバーに言う
「みんな頼む。アルの言う通りに動いてくれ。・・・それでその後はどうする?」
光の翼のメンバーはヴィルヘルム君の真剣な表情に仕方なく頷く。
「そのままなんとかルルグ君を眠らせるから、眠ったら勇者はダッシュで走ってきて無防備なルルグ君に神剣を叩き込んで。 ”ファイナルブレイク”って言いながら。」
「この神剣を壊すのかい?」
「その瞬間ソフィが周りの力を全て神剣に”魔法剣”で詰め込んでこのテント内と同じように神々に観測されないようにする。観測出来ない神々は勇者が全ての力を開放して器が壊れた事しか分からない。先に眠らせて運命改変の余地が生まれようがない状態で攻撃する。そして神々は後で勇者が生き残っている事を知ってもすでにどうにもできない。神々は大雑把だからそんな事もあるよねで結局気にしないだろう。多分今回しか使えないだろうから、一発で決めて。この神剣は壊す為に作ったんだから。」
納得も信用もしていないのだろうけれど、神を謀り運命を変えるのだ。全員が無言で頷いた。シルヴィだけはよく分からないのをごまかしている感じで頷いた。巻き込んでゴメン。道中美味しいゴハンが食べたかったんだ。
「ソフィ。今回一番大変なのはソフィだけど、僕の可愛い妹なら出来るって知ってる。頑張ろう。」
「・・・うん。」
「そうだ、ヴィルヘルム君。・・・・」
ヴィルヘルム君に追加のオーダーを伝えてテントの外へ出る。ゴブリンは情報通り広範囲で整然と無言で広がっている。おそらく聖女を絶対に逃がしたくないだろうから奥に入り込むまではあまり動かないだろう。その上で勇者に殺される事を恐れている。逃がす訳にはいかない。
オレは一人前へ出て準備が整うのを待つ。ソフィがオレの周りの神の力を根こそぎ奪っていく。
「”眠れる森の美女 闇ノ行進」
自分の周り20mほどに薄く力を伸ばし世界を書き換える。5kmもあるので多少速足でふらふらと歩いていく。歩いていく先の神の力もソフィがコントロールしてくれるのでオレの世界が付いてくる。
少し後ろではダークがマジックバックから次々とオリハルコン合金の剣を出して上空へ投げていく。ちょうど全員を囲う形で13本の剣が大地に突き立つ。
「魔法剣 円卓の騎士 ”舞踏会”」
この13本はそれぞれメジャーな属性に合わせて調整されている。ダンジョン内で神の力だけで作る魔法剣が消耗が激しいのを解決する為にシルヴィに作ってもらった物だ。”魔法剣”の本来の使い方として神の力を実物の剣に詰め込み、実体がある、属性魔法剣を、自在にコントロールする。光、闇、地水火風、氷雷木、時間、空間、おなら、その他もろもろ。ヴィルヘルム君のおならの神の力まで奪いとって光りだした13本の魔剣は宙に浮きメンバーを中心にぐるぐると回りだす。その間もダークは短剣を次々空へと投げていく。全周囲を魔剣が高速で周り空中に20本もの短剣がファンネルのように自由軌道を描く。
最後にダークは漆黒の大き目なショートソードを取り出すと自分の影に向かって投げ込む。
「”シャドウストーカー”」
ショートソードは大地に突き刺さる事もなくダークの影に水面のように沈み込む。懐から光る球を取り出すと軽く上に投げる。
「”シャイニングアダプター”」
光の球はダークの少し上に浮かんだまま全身真っ黒な装いのダークの影を色濃く映し出してダークの後を付いていく。
準備が整った後発組がオレの後を歩きだす。オレの歩く先のゴブリンが次々と倒れて(寝て)いく。
ソフィの魔法剣の範囲に入ったゴブリンが切り刻まれていく。眠って地面に転がっているゴブリンの下から真っ黒い槍が付きだして殺していく。
多分普段より奥へと誘い込んだようで2kmくらい進んだ所で全てのゴブリンが突っ込んできた。でも同じだ。オレに近づくと寝て、王女を狙って後方へ行くと切り刻まれる途中ゴブリンアーチャーの矢とか魔法とか飛んできたけど20mのオレの世界に入り込んだ現象は眠くなってスピードを落とし、歩いていくだけでオレに当たらない。ソフィのほうは上空の短剣が矢も魔法も全て撃ち落としている。
3kmくらいに差し掛かると遠くルルグ君?の姿が見えてきた身長3mにも届くような巨体になってるからね。なんか上手くいかなくて怒っているようだ。微かに絶叫が聴こえてくる。勝負所と見たらしい。
「RE!birth!種よ芽吹け!穢し!生まれ変わるだ!」
遠目に見える両肩に乗った女性が破裂するのが見えた。ゴブリンの”魔女”と”姫将軍”の誕生だ。長くゴブリンの魔王の力を注がれたので他のデミゴブリンよりも更に身長も高かった。元々の体と同じくらいの体格で、全裸の体は抜群のプロポーションを堂々と示し、しかし緑色に脈打つ肌は怖気が走る醜悪さで、一見整って見える顔も醜く歪み、自慢であっただろう地面につくほどの巻き髪は形こそ保っていてもドブ川のような黒で薄汚れていた。
ただただ真っ直ぐに歩いていく。途中でルルグ君が王女狙いにしたようでこちらにはあまり突っ込んでこなくなったけど、どうせ範囲に入ったら眠るのだ。残り1kmで警備についていた姫将軍が危機を感知したらしく周囲のゴブリンやデミゴブリンにオレを狙うように指示を出したようだ。王女に執着するルルグ君は先に王女をなんとか確保したいけど、ルルグ君を守る姫将軍は得体の知れないこちらを警戒している。結果指示の伝達が少し乱れているようだ。ルルグ君の命令は絶対で最上位だけれど、周りのデミゴブリンはルルグ君を守る事を第一に考えている。
ルルグ君に近づいたので元冒険者のデミゴブリンも突っ込んでくるけど眠っていく。残り50mほどで姫将軍が突っ込んでくる。姫将軍の恩恵は統率能力はもちろんだが、個人の武力も将軍を名乗るくらにはあるのだ。手には侯爵家の家宝であっただろうレイピアを握りオレの世界に入っても眠らずに倒れこむように突っ込んでくる。
オレはレイピアの横を歩き抜けそっと腕に触る。感触は気持ち割るかったけど姫将軍は崩れ落ちた。
魔女はソフィに神の力を邪神の力まで含めて奪い取られ魔法が使えなくて焦っている。
はじめて。ルルグ君と目が合い、オレと後ろにいる王女とヴィルヘルム君にはじめて気が付いたように少し驚き顔を歪ませ、ルルグ君が巨大な鍬を振り上げ叫ぶ。
「聖女はオラのもんだ!主人公はオラだ!耕せ!!ミリオンダラー!」
体内にある魔王の力でオレの世界の中でも起きている。でも鍬を振るスピードは遅く、オレは世界の理により自分の思い描く結果を反映させる。瞬きの間に後ろに回り込んでイヤだけどチンコまみれの体に手を添える。世界を書き換える力を解除してルルグ君に眠れる森の美女の力を叩き込む。ソフィが完璧なタイミングでルルグ君の魔王の力を少し奪い取ってくれてルルグ君は地響きをたてながら、いびきを響かせながら。眠りについた。もちろんこの一幕の間も周りからはゴブリンが突進してきている。力を解除したオレは最後の力を振り絞ってソフィの防衛圏内に逃げ込むと倒れこんで眠りに落ちた。そんなオレをシルヴィが素早く回収する。
オレが逃げ込むのと入れ違いに予定通り勇者が駆けていく。
予定通り全力で神剣を振り下ろし、”ファイナルブレイク”を唱え、ソフィが周りの神の力を注ぎこんで。
予定通りルルグ=アシュレイは塵も残さず消滅した。勇者の力も、魔王の力も見えない。
そして。舞い上がる土煙の中からルルグ=アシュレイが、魔王の力が滅び元の人間のルルグ=アシュレイが愛用の鎌を手に飛び出した。
「おおおおうううううjy・・・」
予定通り勇者の後を追ったヴィルヘルム君がルルグ=アシュレイの首を跳ね飛ばす。
半分寝ながら全力で叫ぶ。柄じゃないけど生きて帰らないとね。
「にーげーろーーー!」
ソフィの魔法剣に守られながら全力で撤退する。周りの神の力をほとんど使ってしまったので魔法剣がいつまで持つか分からない。行き掛けの駄賃で寝ているデミゴブリンをダークのシャドウストーカーが貫いていく。ただし姫将軍と魔女はムリだ。魔王の力を受けすぎて、魔王化こそしてないものの準魔王くらいの魔物になってる。魔王じゃないのだから騎士団とか他の勇者に頑張ってもらおう。もう無限に増える事もないだろうしね。
元々ゴーレムのような指示待ちゴブリンは予想より混乱していてあまり襲ってこなかった。らしい。オレは荷物となって粛々とシルヴィに運ばれたので分からんけど。
帰り道はずっと寝てたけど、もちろんゴハンやトイレには起きなくてはならなくてヴィルヘルム君からお礼を言われた。ルルグ君は倒したけど、まだゴブリンは大量に残っているので途中の街では討伐したとか絶対に言えない。そしてオレ達はあくまで雑用係としてついていって、魔王を討伐したのは勇者となる。
そういう約束だからね。
きれいさっぱりとはいかなかったけれど、結果は予定通り。神様ざまーみろ!って感じだ。力は1年分くらい使っちゃったけど、しばらくはなにもないハズだ。この程度で神々が邪神側に傾かなければ。イヤほんとに人類の危機だったんだけど分かってるのかなぁ、分かってないんだろうなぁ・・・。
まぁ、やっと心置きなく眠れる。なんか帰り道で女性陣がこそこそ会議をしていたけど。知らん!寝る!
そろそろ、オレの彼女は現れるハズ。お願い神様!いや、オレにはかみさまはいないんだった・・・。
ルルグ=アシュレイの性癖に歪んだ人生!童貞のまま! 完!!!!




