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誰も知らない最終章
指先でなぞる 破れたページに
描かれていたのは 消えかけた約束
誰も覚えていない 声にならない叫び
胸の奥深くで まだ疼いてる
生きてく理由を 探すほど苦しくて
終わりの見えない 夜に迷い込む
誰も知らない 最終章の続きで
私はひとり 泣くことも忘れて
救われたいのに 救われ方も知らず
ただこぼれた言葉が 闇に沈んでいく
もう戻れないのなら せめて眠らせて
思い出をほどく 弱い糸を引いて
千切れてしまうたび 記憶も落ちていく
もう悲しいことさえ 悲しいと思えずに
空っぽの心で 今日をやり過ごす
“生きてる”それだけで 褒められる世界なら
私も少しだけ 呼吸できたかな
誰も知らない 最終章の片隅
私はずっと 名前のない役のまま
居場所が欲しいと 願うことさえできず
声にならない祈りが 砂に埋もれていく
目を閉じたままでも 明日は来るのかな
誰も知らない 最終章の終わりに
私はそっと 微笑もうとしてみた
泣きたいわけじゃない 生きたいわけでもない
ただ心の灯が まだ消えてないから
ひとりきりの世界で それでも息をしてる
閉じた物語の 余白に残った
ひとつのしずくが まだ乾かないまま




