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月明かりの絶望
静寂を切り裂く足音が
夜の底へ沈んでいく
孤独だけを味方にして
今日も息を潜めてる
闇の中 照らされた
白すぎる月の光が
残酷なほど綺麗で
生の傷を暴いてく
救いなんていらない
ただ終わりが欲しかった
それすらも許されずに
明日を待たされる
月明かりの絶望が
私の影を長く伸ばす
もう戻れない場所まで
自分を追い詰めていく
消えてしまいたいことも
言葉にできないまま
声にならない叫び
夜に溶けていく
「大丈夫」って言葉ほど
虚しいものはないね
傷の深さをごまかして
笑うほど壊れていく
涙さえも枯れ果てた
心には何も残らず
震える指先だけが
まだ生を拒んでいる
幸せになりたいと
思わなくなった日から
生きる意味を探すことすら
やめてしまった
月明かりの絶望が
私の傷を照らし出す
誰にも触れられない場所で
静かに脈打っている
「助けて」の一言さえ
上手に言えないまま
影だけが私を
まだ繋ぎ止める
夜明けなんて来なくていい
世界が続かなくてもいい
それでも痛みだけは
リアルだった
月明かりの絶望に
私は身を委ねていく
希望という名の罠に
もう騙されたくない
消えてしまいたいことも
確かな生の証
今 静かに叫ぶ
「終わらせないで」
月の下でただ一人
私はまだ息をしてる




