表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宿屋の娘は聖女と呼ばれ転生す  作者: 紅羽夜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

443/452

第443話「皆であてましょう」

 そのまま教壇に人形を持っていき机の上に置く。


「みんなこの人形の腹部を見て頂戴」


 人形の腹部の皮膚の一部が黒ずんでいる。皮膚の表面に付着した汚れではない。

 なのでこすっても落ちそうにない。

 まるで何かの皮膚病を患ってるかのようであった。


「治す前は皆と同じで特に人形に不審な点はありませんでした」

「治している最中はどうだったかしら」

「……ごめんなさい。魔術の発動に集中してきちんと見ていませんでした」

「さて、蕾ちゃん達。これは何で発生して、どうやって対処したらいいか考えて見ましょう。人形だけど、人間の患者さんと想定してね」

「先生、触ってもいいのでしょうか?」

「……その判断も各自が行って頂戴。ただ、触れたことで人形に関しては一切保証しないけど、触ったことで蕾ちゃん達が病気になったり、怪我をするなんてことになったりしないことは保証するわ」


 にんまり。

 生徒達は皮膚を眺めたり、順番に指の先で黒ずんだ皮膚を触る。


「少し水っぽいわね。はい、サラどうぞ」

「ありがとうございます」


 フィーナも恐る恐る人差し指の腹で撫でるように触り、観察を終えたので人形を隣のサラティスに渡す。


「ちょっと」


 思わずフィーナは声を出す。

 サラティスは人形を受け取ると情熱的な愛情表現の如く顔を近づける。

 厳密には口づけなどせず、鼻先で人形の情報を読み取っていた。

 数秒くんくんと鼻がわずかに膨らみ、しぼみを繰り返す。


「どうぞ」


 満足したのかサラティスは隣に人形を渡す。


「では蕾ちゃん達聞いてくわよ。まず、レマイラちゃん。この変色はどうしてなったと思う?」

「……患者さんが何かの皮膚病になっていたからでしょうか?」

「うーん、良い推察だけど少し前の地点から考えて見ましょうか。回復魔術をかける前の人形は特段おかしな所は無かったでしょ?」

「はい。変色はありませんでした」

「ということは、少なくとも平常時皮膚に異常が見られないけど、回復魔術に反応して変色する皮膚病になったということになるわね」

「……」

「私も専門家ではないから、もしかしたら類似する病気があるかもしれないわ。でも今回は違うわね。ツニデニットちゃんはどうかしら?」

「単純に魔術が失敗したから?」

「難しい魔術ならともかく、簡単な魔術の失敗の情報は少ないから予期せぬことが起こる場合はあるかもしれないわ。でも、この魔術において失敗しても変色することはないわ」


 皆頭を捻る。


「フィーナちゃんはどうかしら?」

「皮膚病ではないんじゃないかしら?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ