怪異4 登場人物
――今回の怪異記録に立ち向かう者たち――
ここに記すのは、剣だけでは退けられない怪異を前に、それぞれの判断を迫られる者たちです。
〖クラン〗
黒髪と黒い瞳を持つ、平民出身の騎士。寡黙で口下手だが、戦場では目の前の状況をよく見て、必要なことだけを短く告げる。
分からないものへ無理に答えを出そうとはしない。声や思い込みに流されず、その場で確かめられる事実から次の行動を選ぶ男である。
〖シャルロット〗
腰近くまで届く銀髪と深い紫の瞳を持つ女性聖騎士で、騎士団を預かる騎士長。穏やかな物腰を崩さない一方、判断すべき時には責任ごと結論を引き受ける。
聖術を扱う力があっても、それだけですべてを解決できるとは考えない。答えの見えない状況でも、部下と生きて帰るために考え続ける。
〖ラッセル〗
赤茶色の髪と琥珀寄りの瞳を持つ、貴族出身の騎士。「俺様」を地で行く尊大さと騒がしさを備え、何事も勝ち負けへ持ち込みたがる問題児でもある。
だが、ただ騒がしいだけの男ではない。場数を踏んだ騎士であり、普段なら真っ先に聞こえてくるその声が失われた時、不在そのものが異変の大きさを知らせる。
〖ノエラ〗
淡い灰銀の髪と薄い灰色の瞳を持ち、黒灰の外套をまとった女性騎士。口数は少なく、感情が強くなるほど、かえって言葉は短くなる。
怪異の答えを知っているわけではない。見たこと、聞いたこと、確かめられたことだけを告げ、分からないものへ余計な意味を足さない。
〖黒猫〗
ノエラのそばにいることの多い、一匹の黒猫。騎士でもなければ、誰かの命令通りに動く存在でもない。
近づく時は近づき、離れる時は離れ、鳴きたい時に鳴く。この猫が何を感じ、何を見ているのか――その反応へ意味を与えているのは、いつも人間の側なのかもしれない。




