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6.たまにはいい話をしよう

 ここまでの話は、どの現場でも大体ぶつかる。

 こう思うかもしれない。

 「そんなに大変なら、なんでやってるの?」


 答えは単純だ。

 やっぱり、楽しいからだ。


 ロボット単体ではない。

 PLCでもない。

 カメラやセンサでもない。


 ばらばらに動く装置が、 一つの流れとして動いた瞬間。

 ——あの感覚だ。

 例えるなら、日体大の行進を見たときの興奮に近い。


 全員が同じ動きをし、ズレなく揃い、一つの塊として前に進む。

 あれを見たときの高揚感が、自分の作ったシステムで起きる。


 バラバラのものが、 それぞれの役割を果たしながら、最終的に一つの形に収束していく。

 まるでオーケストラ。

 まるで群像劇。


 毎回同じ動きながら、小さな芸術が、そこにあるのだ。

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