第7話 冒険者ギルド
「漫画で見たやつだー!」
私、コムギーノ・カホ! 14歳!
ド田舎育ちのパン屋の娘で、チコク魔法学校2年生!
詳しくは第1話を見てね!
【説明しよう!
ここ、チコク魔法学校は――
天才魔法使い!
魔法IQ200のクイズ王!
シリーズ累計500万部『魔法のスパイス』の著者!
など!
数々の有名人を輩出している由緒正しき魔法学校である!】
今日は冒険者ギルド登録の日!
冒険者ギルドって……本当にあったんだー!
かんどー!
これから先生が注意点とか説明してくれるみたい!
「今日はこれから街へ行き、皆さんに冒険者登録をしてもらいます」
でも、なんで学生の私たちが冒険者登録するのかな?
【説明しよう!
チコク魔法学校では2年生になると!
冒険者ギルドで冒険者登録をする決まりになっている!
なぜか!?
それは――
2年生からダンジョン実習が始まるからである!
原則!
ダンジョンへの立ち入りは!
ギルド登録者しか認められていないのである!】
「説明ありがとー!」
「コムギーノ・カホさん?」
「なんでもないでーす!」
……。
「……えー、まず冒険者ギルドに登録することで、Fランク冒険者になることができます。
冒険者ランクの1つ上……たとえばFランクなら、Eランクの依頼まで受けることができます。
ただ学校としては冒険者ランクに見合った依頼を受けることを推奨しています」
ここで、1人の生徒が手を挙げた。
「学外で依頼を受けてもいいんですか?」
たしかに!
アルバイトみたいなものだもんね!
「はい、むしろ経験としてどんどん依頼は受けてほしいですね。
ただもしものことがあったとき、学外のことは学校では補償できませんので自己責任になります」
「でも、そんなときに役立つのがこの『冒険者保険』!
ダンジョン内でのケガによる通院!
1日最大3000円補償!
入院一時金!
20万円!
手術費用!
20万円!
万が一の場合も!
500万円を補償します!」
ここでヘンリーくんが手を挙げた。
「でも学生ですし、月々の支払いが……。
あまり親に負担かけるのも……ねぇ、オクサーン」
オクサーンも『そうねぇ』と同意見みたいだ。
「安心してください!
皆さんには学校から補助金!
さらに学割が効きます!
さーらーに!
20人以上の団体契約なら装備の修理費も最大5万円補償!
しかも!
現在、学生応援キャンペーン開催中につき……。
初回3ヶ月無料!
これだけ付いて、通常月々2980円のところ!
なんと!
特別価格!
今なら月々たったの980円!」
「「「えーー!!」」」
「驚くのはまだ早いですよ!
ここからさらに!
冒険者の心得ガイドブック!
非常用ポーション3本セット!
ギルド公式マスコット『ボーケンくん』のLEDライト付きキーホルダー!
これも全部付けて、お値段そのまま!
月々980円です!」
生徒たちから大歓声が上がる。
「やすいやすーい!」
「充実した補償だー!」
「お小遣いでも安心!」
先生は満足そうに、うんうんと頷いていた。
【その後、冒険者ギルドへ向かった生徒たちは無事、冒険者登録を済ませ、全員が冒険者保険に加入した。
ギルド証を受け取ったカホが嬉しさのあまりジャンプした瞬間、ギルドの床に深く大きな穴が空いたという。】
「もしかして私、またやっちゃったー!?」




