第45話 魔法の話
「今日も楽しかったー!」
私、コムギーノ・カホ! 14歳!
ド田舎育ちのパン屋の娘で、チコク魔法学校2年生!
詳しくは第1話を見てね!
でも第3話を見たほうがわかるって意見もあるよ!
【説明しよう!
チコク魔法学校とは――
天才魔法使い!
魔法100m走世界記録保持者(1.01秒)!
登録者2345万人のダンジョン配信系インフルエンサー!
など!
数々の有名人を輩出している由緒正しき魔法学校である!】
授業が終わって下校中だよ!
そういえば、気になってることがあるんだ!
特に最近はね!
ほら、この作品って魔法学校が舞台だし……。
タイトルにも『魔力』って書いてあるけど……。
ほとんど魔法使ってないような?
【説明しよう!
都合良く設定したはいいものの!
物語の進行上!
特に必要の無かった設定のある作品は――
多いのである!
もちろんこれは!
作者『遅刻パン』の偏見である!】
まあいいか!
でも、やっぱり異世界ファンタジーといえば魔法だし……。
読者さんたちも魔法の話を読みに来てるよね?
だから今回のお話は、魔法にスポットを当てようかな!
「んー、じゃあ……」
私はキョロキョロとあたりを見回して……いい感じのダーツの的発見!
とりあえず、これに向かって簡単な魔法を使うね!
文章だけど、頑張ってついてきて!
「いくよー!」
私は胸の前に手のひらを突き出し、意識を集中した。
周囲の光を奪うように、いくつもの光の粒子が私を中心に踊るように舞う。
やがてそれらは手のひらへと集まり、大きな球状の光の塊に変化した――
「《レイ》!」
刹那
音もなく、
光が世界を包む。
煌々と輝く光が消える気配は無い。
カップラーメンを作って食べ終わった。
歯を磨き終わった頃に、やっと光は晴れ始め、狙ったダーツの的は跡形もなく消えているのが確認できた。
……と思ったのも束の間。
目を凝らすと的どころか、
空も、
大地も、
そこには存在せず、私は宇宙空間にポツリと浮かんでいた。
【説明しよう!
わりと真面目に表現しようと思っているが!
作者の力量が足りないため――
うまく描写できないのである!】
「あれ?
なんで……宇宙!?」
もしかして私、またやっちゃったー!?
間違えて『移動系』の魔法使っちゃったのかな?
でも、次の魔法使うのにはちょうどいいかも!
今はどこにいるかわからないし、家の方向もわからないから……元に戻る魔法を使うね!
「いくよー!」
私は右手を頭上に掲げ――
「《Time Spiral》!」
時は巻き戻り、《レイ》を使う前まで戻った。
この魔法は第35話で使ったよ!
【説明しよう!
作者は魔法を描写することが――
面倒になったのである!】
よかったー、いつもの帰り道だ!
えーっと、これで移動魔法と元に戻る魔法使ったし……。
あとは攻撃魔法!
今度こそ、このダーツの的に向けて攻撃するから見ててね!
やっぱりみんな、ド派手な攻撃魔法を読みに来てるもんね?
できるだけ派手そうなやつ……うん!
これにしよう!
「いくよー!」
「《えーいっ!》!」
――
――
……。
「あっ! 戻ったね!」
「急に何も無くなったからびっくりしたよー!」
【カホが《えーいっ!》を唱えた結果、1つの宇宙が終わりを迎えた。
その結果、『読者』がいる地球も消滅したが、《Time Spiral》で元に戻ったという。】




