第2話 魔力測定
「おはようございまーす!」
ふー、間に合ったー!
私、コムギーノ・カホ! 14歳!
ド田舎育ちのパン屋の娘で、チコク魔法学校2年生!
詳しくは第1話を見てね!
【説明しよう!
ここ、チコク魔法学校は――
天才魔法使い!
握手5時間待ちアイドル魔法少女!
登録者1100万人の魔法系インフルエンサー!
など!
数々の有名人を輩出している由緒正しき魔法学校である!】
今日は魔力測定の日!
全校生徒が見守る中、水晶で魔力を測定していくんだ!
アニメでよく見た『アレ』が、ついに私もできるなんて……。
緊張するー!
次々と測定を終えた生徒たちの一喜一憂する声が聞こえる中――
「「「おーー!!」」」
広い講堂にどよめきが広がった。
測定結果は……B!
「さすがですね、ヘンリーくん」
「ありがとうございます」
メガネをクイッと上げ、ヘンリーくんは微笑んだ。
講堂中からヘンリーくんに大きな拍手が起こる。
「お前がチ魔校の希望だー!」
「未来の天才魔法使いー!」
すごーい!
私も思わず拍手を贈る。
私はどれくらいかなー?
田舎でも隠れて魔法の練習してたし……Cランクくらいあったりして!
きゃー!
【説明しよう!
魔力ランクは基本!
下から順にF・E・D・C・B・Aの6段階である!
しかし、ごく稀にAランクを遥かに超える才能を持った者が現れる!
それが――
Sランク!
Sランクは現時点で世界に5人しか確認されていない、魔法使いの最高到達点なのである!】
「次、コムギーノ・カホさん!」
「はーい!」
いよいよ私の番だ!
ワクワクしながら壇上へ上がる。
「では、そこの水晶に手を置いてください」
先生がそう言って、私を水晶の前へ案な『バキャッ!』水晶が爆散した。
「「「えっ?」」」
……。
「もうかなり古いものだったし……ヘンリーくんのときに限界が来たのかもしれません」
「新しいものを持ってきますので、待っていてください」
びっくりしたー!
古いって言ってたし、水晶さんずっとすごく頑張ってたんだろうな!
しばらくすると先生は新しい水晶を抱えて戻ってきた。
「お待たせしました……おや?」
「……水晶が震えて……気のせいかな」
そう言って台の上に水晶を置く。
今度こそ!
私は水晶の前に立つ……ん?
水晶がガタガタ震えてるような?
『ビシッ!』
え!?
水晶にヒビが入っちゃった!?
……早く測定しなきゃ!
「えーい!」
手を置いた瞬間、水晶は強烈な閃光を放って――
気がついたら学校は無くなっていた。
なんで?
「フルイモノデシタカラネ」
先生はそう言ってその場に倒れた。
「え!? 何が起きたの!?」
「もしかして私、またやっちゃったー!?」
【チコク魔法学校から閃光が走ったその瞬間。
まるで恐怖しているかのように、世界中の魔力測定器がガタガタと震え、一斉に爆散したという。】




