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泣イタ竜ハ今日モ偽ル  作者: 和乃 椛


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2/4

1刻目:始マリノ刻、終ワリノ刻。

 ある程度この世界について情報を集めた私は、冒険者ギルドなるものに出向いた。そこで受付嬢がいろいろと対応してくれてとりあえず仮冒険者として登録してもらえた。これからとりあえずの目標として、正式な冒険者登録を行い、冒険者活動を行うこととした。そのためにはまず、冒険者テストを受けて、人格、体力、頭脳、精神力、身体能力に問題がないか、最低限冒険者としての「仕事」ができるかどうかをチェックしてもらう必要がある。私は正直頭脳も体力も自信がないため、結構不安だったが、年齢的にお使い程度の冒険者任務を任されたため、テストは無事合格できそうだった。体力テスト代わりのお使い任務が終わったので、次に筆記テストが始まるが、これがまあびっくりするくらい前に学習した内容ばかりが問題になっている。つまり、子供向けであると同時に、世界の成り立ちやどのような危険があるか、どんな国があってどんな人間がいるのか、それらを理解できる、認識できる必要があるため、普通であれば多少難しい問題も混ぜられていたが、奇跡的に楽々突破できる内容であったため助かった。

「最後のテスト内容は、っと…」

 どうやら、その人を最終的に冒険者にしても良いか、ギルドの人が面接をするらしい。私はこの時は知らなかったけど、後々大人の人の話を聞くに、冒険者が何かへまをした場合、その冒険者を登録したギルド団体も責任を負うらしいので、子供であっても結構厳しめにみられるとのことだった。もちろん私はそんなこと知らなかったので、すべてを正直に答えていった。

「なぜ冒険者になろうと思ったの?」

 おそらく受付嬢だと思われる、かなり美人なお姉さんに質問をされた。

「私は、昔に思い出したくないほど暗い場所にずっといました。私はただ、この目でいろいろな景色を、この耳でいろいろな音を、この鼻でいろいろな香りを、この体でいろいろな風を感じたいとずっと願っていました。だから、暗い場所から離れられた今、この国以外に、もっと広い場所を見たいと思ったからです!」

 そう元気に答えると面接してくれてた大人全員が涙目になっていた。よく頑張ったな、偉いよ、そんな言葉が飛び交っていた。私にはなぜその言葉が飛び交うのかわからなかった。そんな、ぼーっとしている脳を現実に呼び寄せるかのように、みんなからギルドマスターと呼ばれていた70歳くらいのおじいちゃんが最後の質問といって、その言葉を繰り出した。

「その、様々な世界を自らの体を以てして体験した後、君は何を望む、何を成し遂げる、何を願う。」

 言葉が正直難しく、私には理解できなかったので、とりあえず私は、昔願ったことをここで言うのだった。

「…私は神様が嫌いです。助けてくれるのが遅かったから。だから、神様に復讐をしたいと思ってます。神様は実在するかどうかはわからないけど、もし実在するなら、必ず殺すと思います…」

 正直に、このように言うほかなかった。みんな冷え切ったような、引いたような、何かさっきとは違う、いやな目で私を見ていた。それを感じた瞬間、私は間違えたと悟った。しかし、ギルドマスターが

「正直でよろしい。人間だれしも、何かに恨みがないと生きていけないだろう。生きることの原動力は何も、幸せややりがいだけではない。恨みや面倒事といったマイナスなことでも原動力足らしめる何かにはなるだろう。それを知りたかっただけだ。すまなかったね、つらい過去を思い出させてしまったようだ。」

 そう言ってさらに一拍開けて、

「合格だ。今日から冒険者として、多くの経験を積みなさい。」

 それを聞いて私はひとまずの安堵と、これからのことに胸を躍らせていた。そして、冒険者登録を済ませて、初仕事にいそしむのであった。

 ーーー

「…だぁー!疲れたぁ~…」

 そんな感じで、私の初仕事は苦難に終わった。特に何の変哲もないお使い的な仕事であったが、試験の時とはまた別で、必要労働力が桁違いであったためである。みんなこんな疲れるようなことをやっているのかと少し恐怖と落胆を覚えた。それでも私はとにかくギルドに貢献しないとだめなのだ。とにかく仕事をこなして、冒険者ランクを上げてできる仕事の種類と、活動できる範囲を増やしたいのだ。そうしないと、世界を感じることも、神様への復讐もできないから。

「ご飯できたよー!」

 部屋で休んでいた私を、キッチンからお母さんが読んでくれる声がした。こんな、何気ないことが私は幸せだ。

「冒険者の初仕事はどうだった?」

 お父さんが心配そうな目で見ていたので、何ともないよ!楽しかった!と感想と、自分がどう頑張ったのかの自慢話をずっとしてあげた。二人とも心配しすぎだなぁ…私はもう立派な冒険者だよ?と幸せとともにそんな言葉を胸の奥にしまうのだった。


 冒険者になってからというもの、とにかくずっと働いていっぱい食べていっぱい寝る。そんな生活を心がけて早半年が過ぎた。冒険者というものはパーティを組む人もいるが、私の目標的に仲間を作ることはできなかった。それでも仲のいい友達はできたわけで、

「ラト!今日もキノコと薬草採取するの?」

 そう声をかけてきたのは、4か月前くらいに仲良くなった同い年くらいの女の子で、メントと名乗っていた。メントは私と同じ時期くらいに冒険者になったのもあって、お互い助言し合ったり愚痴り合ったり、とにかく一緒にいて楽しい子だ。それでも一緒にパーティを組むのはこの子に悪いから、お互い冒険者として、切磋琢磨するライバルということにしている。メントは最初こそパーティを組みたがっていたが、私がかたくなに申し訳ないからと断っていると、ついに折れてくれてライバル関係となった。

「だってまだこんな仕事しかないんだもん。そろそろ冒険者ランクが上がるころだと思うんだけどねー。」

 私は少しの愚痴をこぼしながら受付を済ませ、メントと会話をしていた。

「メントもそろそろ冒険者ランクが上がるんじゃない?」

 私と同じくらい頑張ってるメントのことだ。私がそろそろ冒険者ランクが上がると受付の人から聞いたってことは、メントも当然上がるころだろう。メントはこの質問に対して、もちろん!と声高らかに返してきた。じゃあ私頑張ってくるねと一声かけて冒険者ギルドを後にし、仕事に取り掛かる準備をする。今日も一日を始める。明日も同じ一日を始めるだろう。今はただ、この変わらない日常をかみしめたい。世界を回るその日まで。

はい、私です。皆さん1話目を読んでくださりありがとうございます!もうすでに迷走というか、ストーリーがごっちゃになってわかりづらいかと思いますが、大変申し訳ないです!ちゃんとできるだけ最終話までにはすべての不明点を回収する予定ですので、今はこの謎を楽しんでください!ミスった文章や内容は最終話までにどうにかつなげる所存です。もしくはサイレント修正するかも…

まあ、とにかく何はともあれ、無事1話目を投稿できたこと、これは皆様の応援あってのことですので、ほんっとーにありがとうございました!また次回以降もできるだけ早めに出そうと思いますので、今しばらく楽しみに待ってもらえたら幸いです!

あらためてありがとうございます!

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